これまで、校長が最優先で取り組むべきことについてお話ししてきました。残りは④の「よさを引き継ぐ」です。これは課題解決や組織改革に関わることですので、後でお話しします。
【校長が最優先で取り組むべきこと】
① 法令や指示を遵守する
② 教職員一人一人を気にかける
③ 校長講話や式辞に全力を注ぐ
④ よさを引き継ぐ
⑤ 危機時に率先して最善を尽くす
ここで、少し頭の整理をします。
校長が最優先で取り組むべきことの①~④は平常時の取組で、⑤は危機時の取組です。最優先があるのなら、次に優先すべきことや日常的に行うこともあるでしょう。
その辺りについて、私が実践してきた校長の仕事を列挙した上で、整理してみたいともいます。
【私が実践してきた校長の仕事】
① 法令や指示に則った業務を行うこと
② 放っておけない教職員については放っておかないこと
③ 生徒向けの校長講話に全力を注ぐこと
④ 自分の学校や日本の学校教育のよさを伸ばすことを優先順位第1位に、課題を解決することを優先順位第2位として、日々考え続けること
⑤ 考え続けたことのなかから、大きな方向性を見出し、教職員や生徒、保護者などに示す、あるいは自分たちで見出すよう仕向けること
⑥ 危機対応のときには、先頭に立って行動し、乗り切ること
⑦ 危機対応以外のほとんどのことは教職員に任せ、見守ること
⑧ 朝の習慣やハガキの道楽などにより、学校の日々を楽しむこと
⑨ 外部への広報を心がけること
校長が最優先で取り組むべきことの①~⑤は、私が実践してきた校長の仕事の①~④と⑥に相当します。
そして、私が実践してきた校長の仕事の⑤と⑨が、次に優先すべき課題解決や組織改革に関することです。⑦と⑧は、日常的に行うことです。
次に、⑧に関する話をしてから、⑤に関する話を続けたいと思います。
その前に、校長の仕事を果たすために心がけたことについて少しだけお話しします。