はがきのおくりもの

 思い出したくなったら、ここに帰っておいで!!!
 元気を補給したら、顔を上げて、歩いて行くんだよ!

婆子焼庵が語るもの <86> H15.3.24

2010年09月19日 | じんたん 2002
 いよいよ「じんたん通信」の最終号です。  これで私の役目の一つが終わりました。  さて、森が婆子焼庵の公案を持ち出したので、ここで愛と性について少し考えてみたい。  人の道を正しく踏み行おうとする者が必ず直面する問題が、所有観念と異性問題である。この世のすべては天に所属するものであって、自分は一時的に預かっているに過ぎないと思えるようになると、低いレベルからの所有観念から解放されて、自由の . . . 本文を読む

婆子焼庵が語るもの <85> H15.3.24

2010年09月18日 | じんたん 2002
 「じんたん通信」の最後は、「婆子焼庵」です。禅の公案が最後だなんて、奥井は何を考えていたのでしょうか。そういえば、昔、柴山全慶著「無門関講話」に夢中になっていたことがありましたっけ。 婆子焼庵が語るもの  さて、この頃、森が書いたものに、  「私は婆子焼庵(ばすしょうあん)の公案を通過する力は到底無かったのですが、天の計らいによって、何とか通していただけた」 という文章がある。見過ごして . . . 本文を読む

「おとぎの国の倫理学」<84> H15.3.17

2010年09月17日 | じんたん 2002
「おとぎの国の倫理学」ギルバート・キース・チェスタトン作  さて、最後にこの章のタイトルになっていることばを問題にしなければならない。 チェスタトンは、「太陽の照る常識の国」を「おとぎの国」(fairyland)ではなく「エルフの国」(elfland)ということばで表している。いうまでもないことだが、両方とも「妖精の国」の意味で、ほとんど違いはない。  作者は、倫理学(ethics)とおとぎの . . . 本文を読む

明治維新の大きな失敗 <83> H15.3.10

2010年09月16日 | じんたん 2002
 教育については、私もいま、必死に研究しています。南ココナツ国の教育制度を作り上げていきたいと思っています。そういう点から日本の教育を見ていくと、結構勉強になります。  人間にとって精神教育・道徳教育が如何に大事であるか、これはもう当たり前の事、申すに及ばぬことである。尋常のことである。尋常とは「常を尋ねる」で、およそ人間である限り、古の人であろうが、いまの人であろうが、東の人であろうが、西の人 . . . 本文を読む

明治維新の大きな失敗 <82> H15.3.10

2010年09月15日 | じんたん 2002
 安岡正篤氏の本を35冊も持っているらしいのですが、奥井は全部読んだんでしょうかねぇ。読んだとしても覚えてないでしょうねぇ。 なんて言ったら、本は覚えるために読むんじゃないって言うんです。ま、確かに覚えるために読むってことはあまりしないけれど…。どんな気持ちで安岡正篤氏の本を読んでいるんでしょうか。 明治維新の大きな失敗  ただこの明治維新の時にも見落としてはならぬことは、深刻な . . . 本文を読む

教がなければ禽獣に近し <81> H15.3.3

2010年09月13日 | じんたん 2002
 山本七平さんの本はときどき読みたくなりますね。その辺りだけは奥井と似ているかもしれません。でも、疲れているときはすぐに眠くなります。 教がなければ禽獣に近し  私の小学校時代はもちろん「教育勅語」時代だが、当時も「知育偏重、徳育がない」と盛んに言われたものである。日本はしばしば極端から極端に走る国だが、これが徳川時代だと逆に、「徳育しかない」という状態なのである。明治期はおそらく、近代社会に . . . 本文を読む

夢や希望は身近に置くもの <80> H15.2.24

2010年09月10日 | じんたん 2002
 夢や希望を身近に置くって、たえず小さな夢や希望を叶えていくってことでしょうか。 強さとは、流れに沿っていく能力……夢や希望は身近に置くもの……  「苦」と「楽」はそれぞれ別々に独立して存在するものだと考え、「苦」を否定し、「楽」だけを肯定するところに、余分な葛藤が生じるのだ。「苦しいこと」から逃げまくり、「楽しいこと」だけを追求する、「 . . . 本文を読む

人間、あったかいのが一番だ <79> H15.2.17

2010年09月08日 | じんたん 2002
 ホント、人間、あったかいのが一番です。でも、なかなかあったかくできないのも人間です。不思議です。 人間、あったかいのが一番だ  日常生活の中で、自らを鍛えあげていかないと、麻雀は強くならない。日頃、けじめのとれていないことをしていたり、トラブルや困難から逃げまわっていたりして、自分の快楽に溺れているようでは、麻雀には強くなれない。自分の強さ、弱さが仕事や麻雀にも染み出てくるというわけです。 . . . 本文を読む

熱心はそこそこのもの、真剣であれ! <78> H15.2.17

2010年09月07日 | じんたん 2002
 「「強い人」というのは、無理を超えたところで何かができ、それを楽しめる人」っていう箇所がありますが、卯高の目指しているのもそんな「強い人」なんじゃないかなあって思いました。 熱心はそこそこのもの、真剣であれ!  熱心と真剣とは同義語ではない。「熱心」はただの入り口で、「真剣」は人の生き方にかかわってくる。真剣になるには、たとえば、冷静と勇気とかいうような相反することを同時に行なう「合一の精神 . . . 本文を読む

倹約は心を正す <77> H15.2.10

2010年09月02日 | じんたん 2002
 昔の人の言葉って心に染みますね。最近の首相のように言葉が軽くなくて、重みがあります。 倹約は心を正す  森先生は、「物を粗末にしないということは、物を大事にするだけではなく、自分の心をひきしめることになるのです」と、よく言われました。  日常のことで、いちばん大事なことは何かという問いに対して、梅岩は、「われ一事を肝要として勤むるは、倹約にすぎることはない」と、答えております。  そこで . . . 本文を読む

人間は一生のうちに逢うべき人には必ず逢える <76> H15.2.3

2010年09月01日 | じんたん 2002
 逢うべき人がいた人って仕合わせですね。逢うべき人だったと思えることが大事なのかもしれないと思います。  人間は一生のうちに逢うべき人には必ず逢える。しかも一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に……  この言葉は、森先生の語録のうちでも比較的に人口に膾炙され、数多く引用されるコトバです。というのは、もっと早い時期にこの人に出逢っておったら、私の人生も少しは今よりましになり . . . 本文を読む

働く目的は心を磨き人間性を高めること <75> H15.1.27

2010年08月31日 | じんたん 2002
 卯高は、いよいよ明日から2学期ですね。暑さは続きますが、高校生活を楽しんでほしいですね。 働く目的は心を磨き人間性を高めること……稲盛  いま、労働というのは生きるための糧を得るためのものでしかなく、なるべく労働時間を短くして、「楽をしてたくさんお金をもらえればいい」と考える人が増えています。人生にとっていちばん大切なことは、教養を磨くとか、趣味を楽しむとか、社会 . . . 本文を読む

道徳教育の基本は私心のない母心 <74> H15.1.27

2010年08月29日 | じんたん 2002
 どうにもならないことばかりというのが人生だと、私は思います。人生はリセットできないし、取り返しのつかないことばかりです。二度と会えない人がどれだけいると思いますか。今まで出会った人たちのほとんどは、もう死ぬまで会えないのではないでしょうか。歳をとるとそう思えます。  この人ともう少し人生をともにしたいと思っても、なかなかそうはいきません。出会うタイミングがよかった人の方が少ないと思います。だか . . . 本文を読む

「美の文明」へ、グローカロジー(地球・地域学)の創造へ <73> H15.1.20

2010年08月27日 | じんたん 2002
 美を追究するのもいいけれど、「力の文明」から「美の文明」へ移っても日本人は頑張りすぎてしまうから、「力を抜く文明」を追求する方がいいんじゃないかって、南ココナツ国にいて思います。 「美の文明」へ、グローカロジー(地球・地域学)の創造へ  「真・善・美のどれが大切か」という問いは愚問であろう。いずれも大切である。しかし、力点の置きようがある。わたしは敢えて二一世紀の文明がよって立つべき価値は真 . . . 本文を読む

多文明世界において、日本が生き残る道はあるのだろうか <72> H15.1.20

2010年08月26日 | じんたん 2002
 日本は確かに孤立した国家であると思います。そのことを自覚するところから始めなければならないと、外から見ていて思います。 多文明世界において、日本が生き残る道はあるのだろうか  この新しい世界~多文明で現在のところ一極・多極だが、おそらく真の多極システムへと向かっている世界ーにおいて、日本はどのような役割を演じているのだろうか。  第一に、文化と文明の観点からすると、日本は孤立した国家である . . . 本文を読む