未来の高校⑧ 未来をつくる
希望を語る学び舎であり続けよう
格差の拡大が止まらない。グローバル化に伴う産業の空洞化により中産階級の没落が始まった。人工知能の発達により中産階級はさらに仕事を奪われ、大衆の下流化が一段と進んでいる。汎用人工知能が出現すれば、人は働く必要がなくなる。それは一部の資本家に富が集中する一億総下流社会の到来を意味する。
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未来の高校⑦ 若者たちの母港になる
与えられた種は大きな財産に
現在の学校制度は近代が生んだ。日本では146年前の明治5年に学制が発布され、工業社会に適したシステムとして活動し始めた。現在、学校は情報社会や超スマート社会に適応すべく、脱皮の苦しみの最中にある。
激しく変わりゆくものに目を奪われ、足下の根幹を忘れてしまう。相次ぐ教育改革に「つ . . . 本文を読む
未来の高校⑥ 不祥事を減らすには
リスペクトと贈与の思想から
先生の不祥事が減らない。世間のバッシングに教育委員会は厳しい懲戒処分を科すが、効果はない。不祥事防止の研修が増え、士気は一層低下する。悪循環である。
大衆の学歴は高まり、知恵は低下した。高学歴の大衆は我が子を教え導く先生を尊敬しなくなった。親に倣った子は先生を尊敬しなくなり、学ば . . . 本文を読む
未来の高校⑤ 民間と協働する
アダプティブラーニングの普及で教育の役割も変化
学校の中に生徒を囲い込んで教える時代は去りつつある。現在も問題解決型学習を民間の企業や地方自治体などと連携して行ったり、職場体験を実施したりしているが、アメリカで流行しているアダプティブラーニングは学校だけで実施できる代物ではない。「公正に個別最適化された学び」が実現したとき、学校と . . . 本文を読む
未来の高校④ よさを共有する
優れた実践を学び合う文化つくろう
生徒も先生も学校にいる時間が一日のうちで最も長い。先生は人生の大半を学校で過ごす。その学校での人間関係が希薄でストレスばかりでは愉快な人生とは言えない。
学校とは本来、そこに棲む者たちが成長する場であった。未来の高校はその原点に戻る。
◆もったいない &nbs . . . 本文を読む
未来の高校③ 主体的に学ぶ
生徒への意識付けは「先生」の力で
新学習指導要領は激動の始まりである。「何を教えるか」を「何を学ぶか」に変え、主体が学ぶ者にあると宣言した。「教える」を「学ぶ」に言い換えただけのように見えるが、違いは大きい。生徒たちが主体的に学ぶことができれば、必ずしも教える者は必要ない。先を生きるガイド役こそが必要となる。「教師」ではなく「先生」 . . . 本文を読む
未来の高校② 自己変革力を育てる
苦しむ自分さえ笑い飛ばせるように
学校の先生は総じて真面目である。真面目はつまらないと相場が決まっている。そして、つまらないと生徒は付いてこない。未来の高校ではその傾向がより強まる。これからの時代に必要な力が真面目ばかりでは育てることができない代物ばかりだからである。
◆生き延びるために
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未来の高校① 今を愉快に生きる
高校時代を未来の準備期間にしない
高校は激動の時代を迎えている。人工知能の進化やグローバル化で仕事が減り、人口減少による財政縮小で公助に頼れなくなる時代に高校はどう変わっていくべきか。
これからの時代に必要な力について、文部科学省は「生きる力」や「学力の三要素」であるといい、経済産業省は「前に踏み出す力」と「 . . . 本文を読む
木瀬です。
台風24号が猛威をふるっていますが、いち早く避難していますか。まさか、街に出て遊んでいないでしょうね。首都圏でも電車はすべて止まっていますよ。
さて、奥井が日本教育新聞に連載していたと聞き、新聞を取り寄せました。「未来の高校」という大それた題で奥井が執筆するなんて、時代も様変わりですな。
明日から、8回ほど連載をお送りします。
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