はがきのおくりもの

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朝の習慣とハガキ道楽

2014年01月14日 | 私家版学校経営試論

 教育とは「交換」ではなく、「贈与」であると思っています。朝の習慣やほめ励ますハガキなどにより、贈与を楽しんできました。

【朝の習慣】
 ① 7:20~ 下足箱の扉閉め、教卓拭き、廊下のゴミ拾い
 ② 8:05~ 正門前の道路のタバコの吸い殻拾い
 ③ 8:25~ 自転車並べ

【朝の習慣の始まり】
 教頭1年目の秋のことです。森信三先生の「荒れた学校を立て直す定石」『「先に挨拶をする」「ゴミを一つ残らず拾う」「下足箱の生徒の履物をばーっとそろえる」「自転車をぴしっとそろえる」「日に3回、校内を回る」の5つを管理職が黙々とやれば、必ず再建できる』を見倣って始めました。

【生徒に「なぜやっているのか」と聞かれたら】
 「習慣だから」「決めたことだから」と答えることにしていました。

【朝の習慣に意味を求めなくなった】
 校長になってから、朝の習慣をやることに意味があるかどうかについて考えるのはよそうと決心しました。続けていくうちに見返りを期待する気持ちもあまりなくなりました。
 意味や見返りを考えないと、いくつかいいことがあります。
 一つは、気持ちが楽になることです。意味を考えないときの方が気楽に全力を出し切れるようです。
 もう一つ、いいことがあります。それは、長く続けることができることです。意味について考えなければ、やめようとも考えませんから、続けることができます。

 意味を考えて目的や目標を立て、その目標を達成するための方策を考える。そして、その方策を一歩ずつ実行していく。うまくいかなかったら方策を改善してまた実行する。そういう積みかさねで、目的や目標を達成し、人は成長していきます。そういう点で、意味を考えることはとても重要なことです。
 意味を考えることはとても重要なことなのだけれども、意味を考えないという選択肢もあるのではないかと思います。「意味があるほうが正しく、意味がないことは正しくない」という常識も疑ってみるのもいいのではないかと思っています。

【朝の習慣は贈与】
 朝の習慣は生徒たちや教員たちへの贈与だと思っています。沢山のものを贈与された人は幸せです。後から来る人へ贈与できるものを沢山持っているのですから。


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