少しずつ読み進めている「リーダーシップ・チャレンジ」に、「すべての基礎は『信頼』にあり」とあります。同感です。
日本の学校文化や企業文化などの強みは「相互信頼」にあると思います。最近、学校や教育委員会などへの不信が広まっていますが、不幸なことです。相互不信が広まると、高コストの社会となり、どんどん国家予算が必要になりますし、一人一人が孤立していきますから、生きづらい世の中になっていきます。
学校を経営する際にも、相互信頼がなくては何も前へ進みません。教職員も「信頼できるリーダー」を求めています。信頼し合って一緒に子どもたちの教育に取り組むことのできるリーダーを求めているのです。
リーダーシップの基礎は信頼にあります。校長の学校経営の基礎もまた「信頼」にあるのです。
すべての基礎は「信頼」です。
ですから、校長として行動する際には、まず第一に「信頼づくり」を心がけなければならないということになります。
当たり前のことのようですが、当たり前を忘れてしまうのが人間です。ジョン・コッターの8段階変革プロセスを知っているばかりに、「危機意識を高める」ことに気をとられ、「信頼づくり」を忘れてしまうかもしれません。模範的リーダーの「10の実践」を知っているばかりに、「価値観を明確にする」ことに夢中になってしまうかもしれません。
すべての基礎は「信頼」なのですから、いつでも「信頼づくり」から始め、絶えず「信頼づくり」を心がける習慣をつけることが、校長の学校経営の根幹です。