はがきのおくりもの

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「物語」が全体最適を生み出す

2014年02月04日 | 私家版学校経営試論

 価値観やビジョンが大切ということはわかります。
 でも、どうやって価値観やビジョンを生み出せばよいでしょうか。

 教職員や生徒、保護者などが聞きたがっているのは、果たして校長のビジョンでしょうか。彼らにとって大事なのは、自分の夢や希望が叶えられることでしょう。
 彼らは校長が描くビジョンの中に「自分の夢や希望」を重ねたがっていると言っても良いでしょう。
 とすれば、校長は自分のビジョンを押しつけるのではなく、教職員や生徒、保護者の中にあるビジョンや夢を引き出し、皆が共有するビジョンとして示すことが大切です。

 皆が共有するビジョンが大切ということもわかりました。
 でも、どうやって皆が共有するビジョンを見いだせばよいでしょうか。

 ずっと課題解決に違和感を覚えてきました。PDCAマネジメントサイクルや評価システムにもずれを感じてきました。おそらく、それらすべてが局所最適を高める手法だったからでしょう。
 そして、最近、あることに気づきました。全体最適を生み出す手法についての気づきです。

 「物語」が全体最適を判断する基準となるのではないか、というアイデアが浮かびました。

 どの学校にもその学校独自の子どもたちを育てる物語、子どもたちが成長する物語があります。その物語を明確にすれば、皆が共有するビジョンが生まれてくるのではないでしょうか。

 ということで、「信頼づくり」に加えて、「自校の生徒が成長する物語づくり」に取り組むことが校長の仕事である、ということにしておきます。つまり、校長は自校の課題が見えてきたら、「信頼づくり」と「自校の生徒が成長する物語づくり」に力を注げ、ということです。


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