アスベルガーって何？

　コーチ、どうやったら子供達をやる気にさせれますか。
　こう相談してきたのは、岐阜で全寮制の高校の教員をしている洋平です。
　ごめん。俺は、子供達がなりたい自分になれるようサポートしているだけだから、そのレベルはわからないな。
　拳では、教えれないし、先輩の先生達にも答えをもらえず、胃にあながあきそうに毎日を過ごしている洋平の相談に答えてあげることができませんでした。
　２歳、３歳の保育士をしている、山田と翠に聞きました。アスベルガーって知ってる。発達障害のことでしょう。
　こいつら、俺の知らないこといっぱい勉強してるんだな。と感心。
　大学院にいっている翔平に聞きました。ぼくわかりません。
　そうか、大学院行っててもわかなないことあるんだと馬鹿にしてたら、もうすぐ１級建築士をめざすとのこと。
　シーラカンスや安藤忠雄の世界をめざすとのこと。恐れ入りました。
　医療機器の営業をしながら、夜のバイトもしている土山君。
　俺に黙って結婚して、もうすぐおとうさんになる豊君。
　そんな二人は人生が楽しくてしょうがないという顔をしていました。
　昨日、９年前に卒業した６人の若者達と酒を酌み交わすことができました。
　たくましく成長していく子供達に自分が子供達にしてきたことは、そうまちがってはいなかったと再確認ができたお盆休みでした。