楽しかったです！

昨日は同胞の弔いを、分かち合える人たちで飲んだ。

なんだろうか、訃報を聞いてからより、後々になって実感がわいてくる。
亡くなる一日前に、SNS見ているのに、冗談ではないのか？
大事な人を亡くすと、その方が私に何を望むか考えてしまう。
絶望しているわけではないけれど、新たな目標とでも言えるもの見つけなくてはならないのだろうか…。

店を閉めて、いつもの店に寄ると、どうしたわけか女性だらけの夜だった。
隣に座った女性は、私に話しかけてきて、他愛のない恋愛話になった。
彼氏と別れたばかりと言うのに、まだ好きだとか、復活したいとか、そんなの繰り返してるとか…
じゃあ戻る努力してみれば？と言えば、今の関係壊したくないとか、友達でいたいとか…
女の話は解決策がない。
面倒臭いから厳しめなこと言ったら席を変えたよ。

そして、都合隣になったひとつ向こうの男性。
私より歳は下だと思うが、彼はそう見てないようで、話しかけてきた。
私はよく来る店だし、彼もそうみたいなのにお見かけしたことない人だった。
話題も豊富で、お互い共通点も多く、色々話した。

長居はしない方なので、店を出る時

“楽しかったです”

彼は言った。
お店でもお客さんが帰る際に、そう言われることはあるけど、他所でも気持ちよいものだね。

それから、家に帰る前にいつも混んでいて遠慮しているが、スタッフと目が合って会釈されて仕方ない店がある。
珍しく人が少ないので、ちょっとだけ寄ってみた。
そこで話した男の子。
私が以前来たこと知っていた。
24位に見えたけど、意外と27だった。
何の話したっけ？って言うほど何てことない話をしたけど、不思議と話題も尽きず、一杯でやめるつもりがお代わりして飲んでいた。

お客さんはまだいたけど、閉店の雰囲気を感じてお会計を済ませた。
店を出る際

“楽しかったです”

彼は言った。
あれ？
どうしたんだろうか？今夜は…

妙にこの言葉がリフレインする。
そうかもね…
私の役目はそこなのかもしれないや