やっち@十月祭とビール好きの部屋

町田の小さな麦酒屋さんの奮闘記と、訪れた仲間たちのブログです

辞め時

2019-02-25 22:28:29 | 日記
予約のない月曜日。

一応、給料日過ぎたんだよねぇ…

2月は31日ある月に比べて3日も少ないのに支払いは同じ、家賃も同じ。
何か損した気分。

ボーっと待っていても落ち込むだけ、時間の無駄なので、近所の居酒屋へ。
たまに抜け出して行っちゃう。

本来カラオケ居酒屋なんだけど(お客さんとたまに行きます)、たまに営業中に行ってママとくっちゃべるんだ。
よく意見されるけど、落ち込んだ私をお客さんには見せたくないんだ。
ママはクソ酔っぱらいだけどさ、嘘がなくて自然体で飾らなくてとても好きな人。
まー、正直すぎるんで敬遠されることもあるんだけどね。(^_^;)

私もそうなんだけど、ママも他でも働いている。
時々自分は何をしてんだとアホらしくなるけどさ、こんなんで店が続けられるわけがない。

自分に正直に、好きなお店を貫くには、金銭度外視でやらないといけない。

世の中の儲かっている店は、適度に居心地が悪い。

カウンターのあるバーだとしよう。
グラスが小さいから杯が進む、そうするとすぐにお代わりを要求される、話はしたいけどお金がかかるから居続けることが厳しい。
スタッフは若いバイト。作業が中心で会話が貧困で、深い話も出来ないし客同士を繋げる努力もしない。
だから人の輪が広がらず、客同士意気投合してまとまってお会計してハシゴしちゃうこともない。
照明が明るく落ち着かない、座席は高く座り心地が悪い、客同士視線が合わないからきっかけがない、客同士をしゃべらせない。

儲かることを大前提に営業していて、特に店主やスタッフの達成感、幸せや居心地のよさは二の次三の次だ。

偽りの笑顔と、取って付けたような会話で、その場をしのぐだけ。

お互いだまし合いの仮面舞踏会。

まぁ、そこが一般の方は楽ってのもある。
嘘つくことが当たり前過ぎて、カッコつけるのが日常過ぎて、それを知られることが怖い人たくさんいる。

言わない、表現しないくせに、そのくせ“分かって欲しい”欲求だけ満たしてもらいたいなんてね。

不思議な世の中です。

十月祭も10年やってきた。
思えば、震災があったり、自分が手術入院したり、背骨折られたり、大変だったよ。
手のかかる人ばかりで、私がいなきゃダメだったからやりがいもあったのだけどね
こう毎日静かな店内で独りでいるとさ、もう必要とされてる感じがしないんだ。

キリのよいところで辞めてもいいやって思うんだ。

ママの店は歴史ある大ママ(彼女のお母さん)から譲られた店だから、それは辞めにくいと思うんだよね。
大ママ時代から来てるお客さんもいるだろうし、(勝手な想像だけど)辞めるとなると「残念」「行きたかった」とか変なエセ顧客が出てくるのも面倒くさい。

大学時代から通っている開店から38年の町田ノイズも、この度閉店するとなると「辞めないで」「残念」言われているけど、応援したいけど…

同じ女性オーナーとして、気持ちが分かるんだよね。
期待に沿えそうもないのに無理して、無理を重ねて意地でやってることに自分で気付いちゃってる感じ。

完全に辞め時を見失ってる感じ。

店を休んで“存続の会”にも行ったけどさ、心から存続を望むし、通ってるけどさ…
私は存続を強く望めない。
楽になって欲しい気もする。
生き返らない延命治療はしたくない。

借金抱えて自分で一杯一杯で多額のお金を出せない立場として、無責任になにも言えない。

でもただ、黙って通い続けるよ。







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