やっち@十月祭とビール好きの部屋

町田の小さな麦酒屋さんの奮闘記と、訪れた仲間たちのブログです

半沢直樹に想う

2013-09-23 08:38:08 | 日記
家に帰って、録画していた噂の“倍返しだっ!”の半沢直樹を観た。

その感想は今回は省略。

私が不思議なのは、みんな口を揃えて爽快だって言うけど、どうして?

やられたらやり返す?
やり返された方は?
そして何が残るの?

蟠りは消えることはないの?

許し合うことは出来なくても、気にしない、忘れるって言う選択肢はないのだろうか?

憎み続ける、こだわり続ける。
そんな一生空しいじゃないか。


半沢…の後、同じく録画していた大河ドラマ“八重の桜”を観た。

題材は西南戦争。

故郷、鹿児島の英雄“西郷隆盛”が戦に負けて自害する話だった。

賊軍として、“官軍”薩長連合に滅ぼされた会津の残党である政府軍の兵士が、汚名返上に、今度は“賊軍”の薩摩を撃つ。

勝てば官軍。
負ければ賊軍。

昨日の正義は今日の悪。

自身の正義を証明するためとは言え、また誰かを陥れるの?

その誰かが不幸になれば、めでたしめでたし?

何を信じて、どう生きればいい?

強い意思があればあるほど、誰かを否定することになる。

正しく生きようとすればするほど、誰かの反感を買うことになる。

そんなのあまりに空しい。


似たような二つの作品をほぼ同時に観て、涙が止まらない。

何故、人はこんなにも不自由で、柵に縛られているのだろうか?

誰にも理解されなくていい。


もう、心静かに休みたい。



余談だが、西郷隆盛が自害した洞穴は、お取り引きしている鹿児島のビール会社“城山ブルワリー”(城山観光ホテル内)のすぐそばにある。
市内、そして桜島の景色が美しい山ノ上にある。
私も好きだった景色で、西郷隆盛がそこを選んだのは分かる気がする。

鹿児島の西郷像は、上野と違って犬を連れたちっぽけなオッサン像ではない。
軍服を着て、勇ましい、20メーター近い大きな銅像だ。
南国の花に囲まれて非常に美しい。