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< 郷土料理 > 青森 いちご煮

2023-12-06 08:10:10 | 郷土料理

 「いちご煮」

 主な伝承地域 南部地方

 主な使用食材 生ウニ、アワビ、青じそ、ねぎ

 歴史・由来・関連行事
 八戸市や階上町などの太平洋沿岸に伝わる郷土料理で、ウニとアワビの吸い物という高級食材ばかりを使った贅沢な料理。その昔、漁師らが潜って捕ったウニやアワビを浜で豪快に煮たのがはじまりという。大正時代に料亭の料理として、お椀に美しく盛り付けて供されるようになった。「いちご煮」の名前は、椀に盛り付けたとき、アワビなどのエキスによって乳白色に濁った汁に浮かぶ黄金色のウニがまるで、朝露にかすむ野いちごのように見えたことから付けられた。風流でしゃれた名前が人気となり、現代では結婚式などの祝い事に欠かせない料理として大切に受け継がれている。

 食習の機会や時季
 「青じその出る頃にウニが美味しくなる」といわれるように、ウニは7月ごろが旬である。見た目に上品で高級感もあり、地元ではハレ食の吸い物として、お盆や正月、祝い事などに必ずつくられる。シンプルなだけに素材の質と鮮度が決め手であり、特に良質なウニが獲れる地元ならではの味。他では食べられないと、わざわざ足を運ぶ人も多い。

 飲食方法
 素材の味を存分に生かすつくり方が正統派。新鮮なウニとアワビを水かカツオ節のだしでさっと煮て、少量の醬油で味をととのえ、青じその千切りをのせるだけのシンプルな料理。舌の上でとろけるウニ、コリッとした食感のアワビ、深みのある潮の香りに青じそのアクセントがたまらない逸品だ。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 昔は各家庭で日常的に食べていたが、時代の流れとともにウニやアワビが高級食材として扱われるようになり、身近な料理とはいえなくなった。家庭でつくることは減ったが、1980年に地元業者が缶詰を開発したことから土産品として全国に知られるようになった。階上町では毎年7月に「はしかみいちご煮まつり」を開き、「いちご煮」を浜価格で提供してファンを獲得している。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/ichigoni_aomori.html より

 


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