うまいッ! 「香ばしくてほのかに甘いゴマ~鹿児島県・喜界島~」 2016年10月09日
番組内容
日本で消費されるゴマのほとんどが輸入ものという中、貴重な国産ゴマを生産しつづけている鹿児島県喜界島。自然の恵みを存分に生かして育てられる白ゴマは、香り高く濃厚でコクのある味が極上。地元の人々がお祝いの時などに作るというゴマを使った菓子や、喜界島のゴマを愛する和食のプロがおすすめするゴマのうまみを堪能できるレシピもご紹介する。
*https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A201610090615001302100 より
詳細不明につき、勝手に調べてみました。
「喜界島のゴマ」
喜界島は、ゴマの栽培に適した気候、土壌であることから、国内最大の産地となっています。5月中旬に播種(種まき)をして、7月から収穫が始まり9月ごろまで続きます。収穫時期は島の至るところで、ごまの天日干しの「セサミストリート」が出現し、ほかでは見ることができない風景をご覧いただけます。
国内産ゴマのうち、喜界島産の占める割合 65%/令和3年度
ゴマの植物的特徴
・ゴマ科ゴマ属の一年草
・原産地:アフリカ大陸(栽培ゴマが始まったのはインド)
・生育適温は、25℃~35℃
干ばつ(乾燥)に強く、多雨(湿害)に弱い
・草丈は約1m。
花が咲いた後に生じるさく果(鞘)の中に多数の実ができる。
・品種、系統の違いによって、黒ゴマ・白ゴマ・金ゴマ等がある。
喜界島のゴマの特徴・魅力
在来種
喜界島のゴマは、島外の他の品種と交配されず、生産者が自ら種を残し、栽培されてきた在来種の白ゴマ。
喜界島の風土に適応しており、病害虫に強いと言われ、無農薬・無化学肥料で栽培されてきた。
品質
通常の白ゴマより、小粒だが、香りが強いことが特徴。
隆起サンゴ礁由来の土壌で育つため、ミネラルが豊富で機能性成分も多く含まれている。
貴重な『夏場の換金作物』
喜界町の基幹作物は、さとうきび。さとうきびの収穫は糖度が上がる冬に行われるのが一般的。
夏場に現金収入の無い農家にとって、貴重な換金作物。
喜界島のゴマの歴史
100年以上
『鹿児島縣大島郡統計書』(明治42年)
「奄美群島のごま収穫高のうち約65%が喜界島産」との記述。
さらに歴史がある可能性も
『南島雑話』(名越佐源太:19世紀中頃)
「奄美大島でゴマのお菓子が作られていた」という記述。
喜界島のゴマが利用されていた可能性も!!
注目され始めたのは近年
製油業者の目に留まり、高値で取引されるようになり、平成16年頃から栽培面積・生産量が増加。
喜界島における白ごまの生産状況①
作付面積
・生産者増加による面積増加
(平成31年栽培戸数は、250戸)
⇒買取価格の上昇が起因
生産量
・天候(台風)により左右される。
・栽培方法の変化による単収の減少。
(ばら播き⇒条播き)
*https://www.town.kikai.lg.jp/tougyo/sangyo/nogyo/nosanbutsu/documents/sesameinkikaiisland20231003.pdf より
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