回覧板

ひとり考え続けていることを公開しています。また、文学的な作品もあります。

詩『言葉の街から』 対話シリーズ 4099-4102

2022年11月30日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



4099
秋が通り過ぎていく
(ぼくの内も
あきがとおりすぎてゆく)



4100
敗戦が通り過ぎて行く時
若き吉本青年も
山本さんも異様な時に静かに耐えた



4101
大きなものも小さなものも
僕の内外(うちそと)を
避けようもなく通りすぎて行く



4102
そうして少しずつ
この世の流れを
言葉の手前で感じ取ってゆく