虚空漂浪日記

魂の開放を求めて、右往左往。嫌われものの”宗教”の根本を捜し求める日記です。

TPP(環太平洋経済連携協定)の秘密

2011-10-17 14:58:14 | 社会
TPP(環太平洋経済連携協定)が話題になっていますが、一体、どのような協定なのでしょうか?
なるべく分かりやすいHPを探したら、このようなHPがありました。

http://www.think-tpp.jp/(考えてみよう! TPPのこと)

このHPはアンチTPPですね。

もう少し客観的な情報として、ウィキペディアを上げておきます。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%92%B0%E5%A4%AA%E5%B9%B3%E6%B4%8B%E6%88%A6%E7%95%A5%E7%9A%84%E7%B5%8C%E6%B8%88%E9%80%A3%E6%90%BA%E5%8D%94%E5%AE%9A(環太平洋戦略的経済連携協定-ウィキペディア)

さて、TPPとは<産業・経済全般における社会形態の相互開放>といえます。

ウィキペディアでは「工業品、農業品、知的財産権、労働規制、金融、医療サービスなどをはじめ、全品目の関税を10年以内に原則全面撤廃することにより、貿易自由化の実現を目指すFTA(自由貿易協定)を包括するEPA(経済連携協定)を目標としている。実質的に関税自主権の放棄である。」であるとしていますが、単なる貿易の自由化ではありませんね。
項目からわかるように、労働規制や医療サービスが含まれるように、社会全般の構造を統一しようとする協定だということができます。
ですから、貿易の自由化だと思っている人々は単なるおバカだといえます。
この協定を批准すると、そこから派生する社会全般の法改正・整備が必要であるだけでなく、それによって社会・生活全般が規制され、変化することを意味しています。
日本に適した社会や法律などが否定され、加盟国全体が統一的な生活・社会を要求されるということです。
また、このようにも表現できます。
強いものにとっては、自由にどこでも同じ条件で行動できるが、弱いものにとっては更に劣悪となる生活を強いられる社会となるということです。

小泉・竹中によって金融の自由化が叫ばれ、実行されてどのような社会になってしまったかは、皆さんの記憶に新しいところです。

アメリカ政府は日本政府にPTT参加を強要しているようですが、その意図は日本を完全に社会制度も含めてアメリカ化させ、日本人の資産を吸い出そうということでしょう。
軍事・政治まではアメリカの支配下にありますが、日本人の生活全般をも取り込もうというのがこのTPPの意図です。

最近、ウィキリークスが次のような米国公電を暴露しました。


『ウィキリークス 米国公電「TPPで日本と韓国を潰せる」

ニュージーランド外交貿易省のマーク・シンクレアTPP首席交渉官は「TPPが将来のアジア太平洋の通商統合に向けた基盤である。Tもし、当初のTPP交渉8カ国でゴールド・スタンダード(絶対標準)に合意できれば、日本、韓国その他の国を押しつぶすことができる。それが長期的な目標だ」と語った。(米国大使館公電から)
環太平洋経済連携協定(TPP)交渉でニュージーランドと米国は、農地への投資制度や食品の安全性などの規制や基準を統一した「絶対標準」を定め、受け入れ国を広げることで経済自由化を進めようとしている――。
TPP交渉を主導する両国のこうした狙いが、在ニュージーランド米国大使館の秘密公電に記載されていた両国政府の交渉当局者の会話から浮かび上がった。ニュージーランドの交渉当局者は「絶対標準」を受け入れさせる国として日本と韓国を名指ししている。
これは国内の規制や基準の緩和・撤廃につながり農業だけでなく国民生活の多くに影響を与える可能性がある。公電は、内部告発ウェブサイト「ウィキリークス」が公表。
ニュージーランドの当局者らへの取材と合わせて分析した結果を報告する。<記事全文>』

http://quasimoto.exblog.jp/15866946/(「TPPで日韓を潰せるゾ!」シンクレア:「TPP」の真の目的をウィキリークス暴露!?)Kazumoto lguchi's blog)


”日本と韓国を潰せる”といいますが、無論、”潰す”ことが目標ではなく、アメリカの資本が日韓の資本を完全支配し、日韓が稼いだ”金”をアメリカに再還流させるということでしょう。これが第一の目標だろうと思います。
第二が、「農地への投資制度や食品の安全性などの規制や基準を統一」することによって、アメリカの過剰農産物をアメリカの基準で流通させると同時に農地を解体することにあることは明らかでしょう。
いずれにしろ、アメリカの巨大資本がTPP参加国の全産業を自由に支配しようとしているのが、このTPPだといえます。

日本の既得権益集団が、何故、TPPを支持するのか? この点については、このブログが優れていると思います。お読みくださいね。

http://nicoasia.wordpress.com/2011/01/21/%E3%81%AA%E3%81%9C%E7%B5%8C%E6%B8%88%E7%95%8C%E3%81%AF%E5%A3%B2%E5%9B%BDtpp%E3%82%92%E6%8E%A8%E9%80%B2%E3%81%97%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%A8%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B%E8%80%83%E3%81%88/(「なぜ経済界は売国TPPを推進しようとするのか考えてみた」書に触れ、街に出よう nico's blog)

概ねTPPのアメリカ巨大資本の狙いは、このブログで言い尽くされていると思いますので、これ以上の分析はいらないでしょう。
ところで、裁判で話題の小沢氏ですが、原則、TPPに反対はしていませんね。自由貿易主義者だと本人が言っています。
私は自由貿易主義には疑問を持っています。それは単なる近代経済学の理念にすぎなく(要するに空論だということです!)、実際は強国が弱小国から収奪する構造を作り出すだけです。
それは歴史が証明しているでしょう。
私は小沢氏に対する不当な弾圧に対しては抗議しますが、彼の政策に必ずしも同調しませんし、現実認識において非常に甘い!と思っています。

では、またお会いしましょう

一刀斎は、すべての原子力発電所の即時停止と全廃を支持します!
無論、若い世代を不幸にするTPP参加に反対します!