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ウィンストン・チャーチル

2018-03-31 08:10:00 | 音楽・美術・映画・TV
昨日、モレラ岐阜のTOHOシネマズで、映画「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」(原題“Darkest Hour”)を観てきました。
チャーチルを演じるのは、ゲイリー・オールドマン。
「ハリー・ポッター」シリーズで、シリウス・ブラック役だったそうです。
そのときとは似ても似つかぬ風貌です。
それを実現したのは、この作品でアカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した辻一弘氏ら。
メイキャップに加え、オールドマンの名演技で、老宰相が見事によみがえりました。
オールドマンは、この映画でアカデミー賞主演男優賞を受賞しています。

チャーチルは、第二次世界大戦中、イギリスの首相に就任しました。
その前の首相は、保守党のチェンバレン。
挙国一致内閣を成立させるには、彼は身を引かなければなりませんでした。
後任にふさわしい外相のハリファックスは固持しました。
となると、野党・労働党も乗りやすいチャーチル、ということになりました。
彼は、保守党から自由党に移り、また保守党に戻ったりしたので、党内で嫌われていました。
また、海軍大臣のときに対トルコ戦で惨敗したことも汚点となっていました。
そのうえ、国王ジョージ6世からも嫌われていました。
当時、同盟国フランスがナチスの手に落ちようとしていました。
イギリスは、陸軍30万人を送り込んでいましたが、全滅必至です。
閣内では、ハリファックスらが、ドイツとの和平交渉を主張しています。
しかし、チャーチルはそれを拒否します。
そして、多数の民間船舶を徴用し、ダンケルクから陸軍を救出します。
モンロー主義のアメリカが、まだ参戦していなかったころです。

チャーチルが首相に就任したときは、66歳(Wikipediaによる)。
むやみに他人を攻撃する偏屈な爺さんでした。
それが、新人秘書との交わり、地下鉄内で一般大衆の声を聴くなどして、変わっていきます(史実かどうか知りませんが)。
国王との関係も融和していきます。
気になったのは、場所も状況も関係なく、やたらに葉巻を吸うこと。
国王と昼食をとりながらでもです。
さすがに、エンドロールの終わりかけに、「芸術的演出であり、喫煙を助長する意図はない」というようなコメントが流されていました。
朝昼晩とシャンパンやスコッチなどを飲んでいたのは、事実なのでしょうか。
よほど酒に強かったのでしょうね。

最後に、政敵ハリファックスが「彼は言葉を武器に変え、戦場に持って行った」というような評価を下します(私の記憶なので、正確ではありません)。
演説の力がすごい!
議会内外で、人心を掌握してしまいます(ヒトラー並み?)。
腹芸だのあうんの呼吸だの忖度だのが横行するような国では、こんな演説上手な政治家は現れないでしょうね。

私の作品の評価は、☆☆☆☆





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