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真禅院本地堂の秘宝

2018-09-17 08:16:00 | 旅行・観光
昨日、タルイピアセンター(岐阜県不破郡垂井町2443-1)で、「真禅院本地堂の秘宝」展を見てきました。
副題は、「明治改元150年 神仏分離を乗り越えた寺院」です。

タルイピアセンターは、垂井町の図書館、歴史民俗資料館、歴史文献センターが入る建物です。
入場無料、駐車無料です。
今回の企画展も入場無料。
まあ、入場料の授受を誰かにやらせても、日当が出せないでしょうね。

真禅院は、かつて美濃国一の宮である南宮大社の神宮寺でした。
明治政府による廃仏毀釈政策で、南宮大社から分離されました。
そして、宮代村の人々の献身的な勤労奉仕もあって、朝倉山に円満に移転しました。
山号は、朝倉山です。
本地堂(ほんじどう)は、真禅院のなかでも重要な建物で、国重要文化財に指定されています。

平成27年12月から平成30年9月まで保存修理事業がおこなわれました。
今回の企画展はそれを記念するもので、修理事業についての紹介もありました。

入り口近くに展示してある曼荼羅図は、だいぶ劣化していますが、立派なものです。
ということは、密教寺院ですね。
どこにも宗派の説明がないので、ネットで調べたら、このお寺は天台宗のようです。

7体の仏像が展示してあります。
手前から、四天王像、2体の明王のような神像、そして阿弥陀如来像!?
なぜ、阿弥陀如来でしょう?
説明文にも、これはたいへん珍しい配置だということが書いてあります。
同じ時期に作られ、配置されたものでしょうか?
もともと大日如来あたりだったのが、阿弥陀信仰が広がり、置き換えられたのではないでしょうか?
素人考えですが。

この阿弥陀如来像は、幾層も重なった大変立派な蓮華座に鎮座しています。
私は、最近、趣味として仏像彫刻を始めましたが、ちっぽけなものを彫るのに何十時間もかかります。
阿弥陀如来像はもちろん、この蓮華座を彫るのにかかった労力を考えると、気が遠くなる思いがします。

美しい天井画のレプリカも展示されています。

10~20分もあれば見終わってしまいますが、隣の歴史民俗資料館も一緒に見学すればいいと思います。