重要文化財

2009-04-19 20:01:02 | Weblog


4月17日に文化審議会は文部科学省に高島屋東京店他7件の建造物を重要文化財に指定するよう答申した。

百貨店の重要文化財は初めてである。

高島屋は1933年完成。設計は高橋貞太郎、施工は大林組。その後、建築界の大御所「村野藤吾」により改造が行われた。

外壁は1・2階は重厚な石張り、3階から7階までは柱型で分割された3連の縦長窓を軽快に連続させたタイル張り、最上階は3連アーチ窓と腕木で支えられた出の大きい庇からなる白壁の建物である。

日本橋のシンボル的建物でこの時代の建築の特徴的デザインでもある。




この界隈も歴史的建物が次々に解体されて行く昨今だが、重文指定は建築に携わる小生にとっても嬉しい限りだ!

鉄筋コンクリート造、地上8階地下3階建。
当時坪当たり最高額の建設費投じ、百貨店初の冷暖房装置を導入。

三井本館とともに贅を尽くした2大建築物といわれたが、戦後、屋上で像を飼っていた時期も・・子ども達に大人気だったが、その後上野動物園に寄贈。

三井本館、日本銀行本店(いずれも重文)また、ルネサンス様式の三越本店など日本橋周辺は名建築が多い。



戦後建築された建造物で重文指定は1954年「村野藤吾」設計の広島世界平和記念聖堂と、1955年「丹下健三」設計の広島平和記念資料館の二つである。

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1 コメント

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常連客 (常連客)
2009-06-11 21:02:03
島屋重文に決定したニュースを聞きましが、このデパートをいつも利用していますが全然分かりませんでした。
先生のブログいつも興味を持ってみていま~す。
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