JR市川駅北口を出て千葉街道を左に曲がると大門通りがある。
山門を10分少々歩くと万葉集にも歌われた真間の継橋、手児奈霊堂に出る。
足(あ)の音せず行かむ駒(こま)もが葛飾の真間の継橋やまず通わむ
詠み人知らず
勝鹿(かつしか)の真間の井見れば立ち平(なら)し水汲ましけむ手児奈し思ほゆ
高橋虫麻呂
手児奈の物語は美人ゆえ多くの男性から求婚され、しかも自分のために人々の争うのを見て、人の心を騒がせてはならぬと、真間の入江に身を沈めたとか・・・色々と形を変えて伝えられている。
徳川光圀・第8代将軍徳川吉宗も参拝に訪れたという弘法寺の急な石段を上りきると仁王門が現れる。
左右の金剛力士像を拝み、前を見ると視線の先には満開の樹齢400年の伏姫桜が見事に垂れ下がっていた
世が安泰ならば来る年も来る年も多くの人々を楽しませてくれることだろう。
写真は満開の樹齢400年の伏姫桜(ふせひめざくら)