2000年12月24日 中山競馬場
グラスワンダー号の引退式に参加
(写真提供=2001年、JRAより)Copyright © 2001 JRA
明日は有馬記念。2000年有馬記念(テイエムオペラオー)当日に行なわれた「グラスンワンダーの引退式」に10名のファン代表の1人として参加させていただいた、という貴重な体験を、過去の記録を紐解きながら披露します。
・ファン参加企画に応募
グラスンワンダーの引退式にファンが参加できる(抽選で10名)という企画を、1週間前の競馬場内で見つけ、すぐさま応募用紙に必要事項を記入し、グラスンワンダーへのメッセージを付け加え投函。投函した応募箱の中には、今考えても「まず当たりそうにない!」という厚さの膨大な応募があり、万が一当たれば儲けもの、まず当たらないだろう、という軽い感覚でした。
・しかしまさかの当選!
募集当日に締め切られ、10名の当選者がターフビジョンに映し出され、名前が発表された時に私の名前が!一瞬目を疑い「立ったまま腰が抜けた」状態でその場で固まってしまったのを覚えています。有馬記念連覇、宝塚記念と春秋グランプリ制覇、というファンの多い馬だけに、嬉しい半面、抽選に外れてしまった多くの方々にも申し訳ない、という気持ちも感じながら当日を迎えました。
・緊張の当日
有馬記念当日、集合時刻の11時20分、中山競馬場内の関係者席(ウィナーズサークルの真上の階)に通され、係りの方から簡単に進行の説明を受け、開始を待つ。私は早く着いたおかげで、関係者に花束を渡す、という大役も。参加のファンには的場騎手の女性ファンもいたので「騎手に渡す役」は譲りましたが・・・。午前中のレースが終わって、グラスワンダーがパドックに登場すると、係りの方に誘導されて、ウィナーズサークルへ降りていきました。
・花束贈呈役
グラスワンダーがパドックを通って馬場に出てくると、場内から大きな歓声と拍手。袖で見ていた私も緊張で手に汗。最初に厩舎関係者の皆さんがウィナーズサークルに集まり、競走生活をターフビジョンで振り返りました。そして花束贈呈。私は厩務員さんに渡す役で、渡すときに「長い間本当にお疲れさまでした」と一言添えました。毎日勝利のプレッシャーを感じながら馬の世話をしていた厩務員さんのこと、引退し無事牧場へ送り出せてホッとしていることでしょう。
・そして芝コースへ
馬主さんのあいさつも終わり、記念撮影のため、いよいよ芝コースへ。芝生は意外と柔らかく、けっこうクッションが効いていた。この年の宝塚記念で骨折してしまっているので、走る姿は見られなかったものの、まだピカピカの栗毛の馬体を間近で見られて幸せ。ズラリと並んだ報道関係のカメラマンから一斉のシャッター音に混ざって「ありがとう!」「お疲れさま!」というスタンドのファンの声援がはっきり馬場まで届いていました。
・サインもらっちゃいました!
撮影が終了し、ウィナーズサークルへ戻る時、的場騎手に駆け寄り、私が撮影した写真(朝日杯)にサインをお願いしたところ、突然の出来事にも快く引き受けてくださいました!サイン中に関係者の皆さんも私たちを覗き込み「おお、良く撮れているなぁ。」と誉めていただきました。隊列を乱してまで、さすがに馬には直接触りに行くことはできませんでしたが、ポケットに忍ばせていった写真に、しっかりサインをいただくことができたのは大変満足でした。
サインをいただいた写真=朝日杯3歳Sメモリアル(グラスワンダー)2005年12月08日掲載
http://blog.goo.ne.jp/ochanblue/e/0f658948fce240414fa7d2a0390769b4
当日的場騎手が乗ったナリタトップロードを応援馬券で買いましたが、いいところがなく残念でした。
・関係者の皆さん、そしてJRAありがとう!
年が明けて1週間くらいして、自宅にJRAから1通の封書が届き、この写真が同封されていました。自分が参加していた引退式、当の自分が1枚も写真を撮れなかったことを後悔していましたが、JRAから思わぬ贈り物でした。当時も24日イヴの有馬記念、引退式参加というお金では決して買えない、最高のクリスマスプレゼントでした。関係者の皆さん、そしてグラスワンダーには本当にありがとうと言いたいです!
当ブログ内関連リンク
京王杯スプリングカップメモリアル(グラスワンダー)2005年05月12日掲載
http://blog.goo.ne.jp/ochanblue/e/5543556e8a6b01b2c017fe30efed4c9f
有馬記念メモリアル(サクラローレル)2005年12月23日掲載
http://blog.goo.ne.jp/ochanblue/e/6603854f93f714de1741845025cef9fe