南部杯から異例の転戦、外国産馬アグネスデジタルが大外一気。
クロフネ除外で「悪者扱い」を一掃する差し切り勝ちでした。
2001年10月28日 東京競馬場 11R
第124回 天皇賞・秋(G1)芝2000m 重 13頭
1着10アグネスデジタル 牡4(58四位)2:02.0 4人気 35.4
2着6テイエムオペラオー 牡5(58和田)1馬身 1人気 35.8
3着2メイショウドトウ 牡5(58安田康)2馬身1/2 2人気 36.5
4着8イブキガバメント 牡5(58河内)3/4馬身 5人気 35.9
5着11ダイワテキサス 牡8(58柴田善)クビ 11人気 36.3
単勝2,000 馬連2,790
外国産馬が出られるようになった天皇賞になって2回目(たぶん)。前走盛岡ダートの南部杯を快勝したアグネスデジタルは秋の天皇賞に登録。
これでおなじく天皇賞を目指していた外国産馬クロフネが除外対象(ほかにメイショウドトウがいた)となり、(仕方なく)ダートのG3、土曜日の武蔵野ステークスにまわることになって当時話題になりました。
しかし武蔵野ステークスで「クロフネが1分33秒3」という芝並みのタイムで圧勝した翌日の天皇賞。直線メイショウドトウ、テイエムオペラオーが抜け出した昨年と同じような展開になりましたが、大外からアグネスデジタルがジリジリ力強く強襲、最後は1馬身離してゴールイン。
雨が降って重馬場になりましたが、ダートで勝ってきたアグネスデジタルにはむしろ都合がよかったか?前の年は重賞8連勝のテイエムオペラオーもさすがにかげりが見え始めたか?前走の京都大賞典も記録上は1着とはいえ、失格となったステイゴールドに先着を許しており「新旧交代」を思わせる大外差し切り勝ちでした。
この後アグネスデジタルは暮れの香港カップ(芝2000m)でも1着。明けたフェブラリーステークスでも強い競馬で南部杯から破竹のG1×4連勝。香港クイーンエリザベスカップではエイシンプレストンとのワンツー(2着)など、国内外の芝・ダートを問わない活躍でG1×6勝は「あっぱれ」。
天皇賞にクロフネが出走できず、登録段階では「悪者扱い」されていたアグネスデジタルでしたが、フタを空ければテイエムオペラオー以下に完勝。「勝算あっての登録」という当初からの陣営の思惑が見事、現実となりました。
アグネスデジタル 牡 栗毛 1997年 5月15日生 白井寿昭厩舎
父:クラフティプロスペクター
母:Chancey Squaw(母父:チーフズクラウン)
32戦12勝(地方8戦4勝、海外3戦1勝も含む)
主な勝ち鞍
1999年
・全日本3歳優駿(交流G2)
2000年
・名古屋優駿(交流G3)
・ユニコーンステークス(G3)
・マイルチャンピオンシップ(G1)
2001年
・日本テレビ盃(交流G3)
・南部杯(交流G1)
・天皇賞・秋(G1)
・香港カップ(国際G1)
2002年
・フェブラリーステークス(G1)
2003年
・安田記念(G1)
当ブログの過去記事(天皇賞・秋関連)
天皇賞・秋速報(2005年=ヘヴンリーロマンス)2005年10月30日掲載
天皇賞・秋メモリアル(2002年=シンボリクリスエス)2005年03月11日掲載
天皇賞・秋メモリアル(1999年=スペシャルウィーク)2005年10月29日掲載
天皇賞・秋メモリアル(1998年=オフサイドトラップ)2005年10月29日掲載
天皇賞・秋メモリアル(1996年=バブルガムフェロー)2005年10月29日掲載