デジカメ競馬日記(重賞プレイバック)

私が撮影した競馬のレース写真を紹介しながら、過去のレースを振り返ります。たまに予想も。

ダービー卿チャレンジトロフィーメモリアル(フサイチエアデール)

2007年03月30日 00時37分26秒 | 中山競馬場

牝馬フサイチエアデールが牡馬のオープン大将2頭を差し切り勝ち。
今週のドバイにエアデールの仔、フサイチリシャールが出走します。

2000年 4月 2日 中山競馬場 11R
第32回 ダービー卿チャレンジトロフィー(G3)芝1600m 良 15頭
1着13フサイチエアデール 牝5(56武豊)1:33.0 3人気 34.4
2着11シンコウエドワード 牡6(57田中勝)クビ 8人気 34.2
3着7タイキブライドル 牡6(57岡部)クビ 1人気 34.6
4着10アンブラスモア 牡7(58須貝)2馬身1/2 4人気 35.3
5着3シンコウスプレンダ 牡7(57横山典)1/2馬身 2人気 34.4
単勝550 馬連4,700

1人気は前哨戦のオーシャンS(当時はオープン特別)を休み明けで勝ったタイキブライドル。2人気は前走ダートの銀嶺Sを叩いたシンコウスプレンダ、3人気が前年クラシック上位を賑わせたフサイチエアデールでした。

砂煙が舞う直線、外のほうが伸び脚がよく、最後は叩き合いになりましたが、牝馬フサイチエアデールがシンコウエドワード、タイキブライドルというオープン大将2頭を貫禄で差し切り勝ち。

マーメイドS勝ちの後はエリザベス女王杯でG1制覇に挑みますが、引退するファレノプシスに差され惜しくも2着で2年連続。次走の阪神牝馬特別(5着)で引退しましたが、エリザベス女王杯2年連続2着のほかに、牡馬相手の重賞2勝は立派です。

今週のドバイゴドルフィンマイルに出走するフサイチリシャールはフサイチエアデールの仔。お母さんも桜花賞2着などこの時期に強い競馬をした馬。リシャールにも頑張ってほしいものです。

フサイチエアデール 牝 1996年 3月26日生 黒鹿毛 松田国英厩舎
父:サンデーサイレンス
母:ラスティックベル(母父:ミスタープロスペクター)
21戦5勝
主な勝ち鞍:報知杯4歳牝馬特別(G2=1999年)、シンザン記念(G3=1999年)、ダービー卿チャレンジトロフィー(G3=2000年)、マーメイドS(G3=2000年)

当ブログ内関連リンク
ダービー卿チャレンジトロフィーメモリアル(ブラックホーク)2006年03月30日掲載
大阪杯メモリアル(マーベラスサンデー)2005年03月29日掲載
大阪杯メモリアル(番外編=ストで開催中止)2005年03月30日掲載
大阪杯メモリアル(サイレントハンター)2005年03月30日掲載
大阪杯メモリアル(トーホウドリーム)2006年03月30日掲載
大阪杯速報(サンライズペガサス)2005年04月04日掲載


日経賞メモリアル(テンジンショウグン)

2007年03月25日 01時11分44秒 | 中山競馬場

単勝355倍の最低人気、テンジンショウグンが記憶に新しい大波乱。
競馬にはたまに「誰にも説明できない大番狂わせ」があるのが面白い?

1998年 3月29日 中山競馬場 11R
第46回 日経賞(G2)芝2500m 良 12頭
1着1テンジンショウグン 牡9(57江田照)2:34.4 12人気 34.8
2着8シグナスヒーロー 牡7(57加藤和)1馬身1/4 7人気 34.7
3着6ローゼンカバリー 牡6(58横山典)クビ 1人気 35.3
4着10ステイゴールド 牡5(56熊沢)1馬身1/2 5人気 35.3
5着5マウンテンストーン 牡6(57田中勝)ハナ 6人気 35.6
単勝35,570 馬連213,370

単勝ダントツ最低人気の355倍。障害帰りの9歳馬、テンジンショウグン。前走は「阪神障害ステークス・春で9着」では新聞も上から下まで無印も当然の話。予想するうえでも、まず最初に切る1頭が当然の見解でしょう。

しかし、そんな軽視をあざ笑うかのように、脂の乗り切った6歳、7歳馬を差し切るんですから見ていて驚きました。デビューは1992年の9歳馬、47戦目での重賞初勝利。複勝も4,700円。馬連も21万で、3連単馬券がない当時としては大波乱で記憶に新しい。3連単があったらいくらついていたのか?

1人気のローゼンカバリーが伸びきれず情けない競馬。4着のステイゴールドもここの敗戦で人気を落とし、次の天皇賞・春では10人気で2着しました。

テンジンショウグン 牡 1990年 4月14日生 黒鹿毛 矢野照正厩舎
父:ノーアテンション
母:シュアンス(母父:ダンディルート)
51戦8勝
主な勝ち鞍:日経賞(G2=1998年)、障害400万、障害未勝利戦

当ブログ内関連リンク
日経賞メモリアル(セイウンスカイ)2005年03月25日掲載
日経賞メモリアル(メイショウドトウ)2005年03月25日掲載


スプリングステークスメモリアル(ワンダーファング)

2007年03月17日 22時37分51秒 | 中山競馬場

大外ワンダーファングが強引に先手を取って逃げ切り。
フジテレビ賞で枠連「8-8」の決着は出来すぎでした。

1999年 3月21日 中山競馬場 11R
第48回 スプリングステークス(G2)芝1800m 不良 16頭
1着16ワンダーファング 牡4(56幸)1:51.2 11人気
2着15タイクラッシャー 牡4(56和田)2馬身1/2 3人気
3着11シルクガーディアン 牡4(56横山典)3馬身1/2 5人気
4着6モンテカルロ 牡4(56岡部)アタマ 1人気
5着フライングキッド 牡4(56二本柳)1/2馬身 15人気
単勝2,220 馬連6,420

1人気はダートの500万を圧勝した松山厩舎のモンテカルロでしたが、シルクガーディアンにアタマ差で4着、皐月賞出走権を逃がしました。

2人気は京成杯勝ちのオースミブライト、3人気はアーリントンカップ繰り上がり3着のタイクラッシャー、勝ったワンダーファングは11人気。アーリントンカップ9着でそれほど目立った存在ではありませんでした。

1コーナーまで先行争いが激しく、大外16番枠のワンダーファングが先手を取ったため、内で数頭がゴチャつき、シルクガーディアンが立ち上がるような大きな不利。ワンダーファングは結局不良馬場も味方につけ逃げ切り、シルクガーディアンは追い込みましたが3着まで、1コーナーまでが明暗を分けました。

レース終了後も長い審議が続き、「スーパー競馬」の放送時間内に確定せず、という珍しい事態に。せっかくの社杯「フジテレビ賞」もヒーローの幸騎手のインタビューがお伝えできず、ということにもなりました。幸騎手も先手を取るために強引に斜行した加害馬なので、あまり手放しで喜べなかったのかもしれません。

レース中に故障で命を落とした全姉ワンダーパヒュームも雨で重馬場だった桜花賞を制したように、雨に強いところを見せてくれました。

ちなみに配当の馬連15-16は6,420円に対して枠連の8-8は6,290円。「フジテレビ賞=8チャンネル」ということで枠の8-8がいかに売れていたかがわかります。

皐月賞では1番枠を引き当てたワンダーファングは先行脚質が面白いと穴馬として注目していましたが、発走直前で故障が判明し競走除外となってしまい残念です。

この年のように雨で馬場が渋ったときは小波乱ですが、晴れて良馬場になれば力勝負になり、近年でもナリタブラインをはじめ、タニノギムレット、ネオユニヴァース、昨年のメイショウサムソンとここを勝ってダービー馬になるステップの王道として注目されるようになりました。

ワンダーファング 牡 1996年 3月11日生 領家政蔵厩舎
父:フォティテン
母:ラブリースター(母父:トウショウボーイ)
17戦4勝
主な勝ち鞍:スプリングS(G2=1999年)、こぶし賞(500万)、障害未勝利戦

当ブログ内関連リンク
スプリングステークス速報(メイショウサムソン)2006年03月19日掲載
スプリングステークス速報(ダンスインザモア)2005年03月20日掲載
スプリングステークスメモリアル(タニノギムレット)2006年03月18日掲載
スプリングステークスメモリアル(バブルガムフェロー)2005年03月18日掲載
阪神大賞典メモリアル(メジロブライト)2005年03月18日掲載
フラワーカップメモリアル(ダンスインザムード)2005年03月15日掲載


中山牝馬ステークスメモリアル(メジロランバダ)

2007年03月11日 13時33分53秒 | 中山競馬場

日曜日の雪で中止、順延になった翌月曜日の代替開催。
力の要る馬場をメジロランバダが差し切り勝ち。

1998年 3月 2日 中山競馬場 第11R
第16回 中山牝馬ステークス(G3)芝1800m 重 12頭
1着6メジロランバダ 牝6(56横山典)1:49.8 3人気 35.6
2着11ランフォザドリーム 牝5(52河内)1馬身1/4 2人気 36.4
3着8クロカミ 牝6(56.5岡部)ハナ 1人気 36.4
4着7オレンジピール 牝5(55田中勝)1馬身3/4 7人気 36.4
5着4ヒシナイル 牝5(51小野)3/4馬身 10人気 36.0
単勝770 馬連1,200

馬場の角にはまだ雪が残っていた月曜日の代替開催。なぜか?ちょうど?会社もお休みだったので、急でしたが競馬場参戦を決めました。

条件戦を3連勝でオープン昇格。重賞初挑戦の97年日経新春杯で鮮烈な勝ち方をした6戦5勝の上がり馬メジロランバダ。阪神大賞典~天皇賞・春と牡馬の長距離路線にコマを進めますが、阪神大賞典では4着、天皇賞では9着、牡馬一線級相手に苦戦しました。

秋のエリザベス女王杯8着以降、オープン特別(ディセンバーS)、ダート交流重賞(TCK女王杯)と路線を転々とするも3着で勝ちきれず、結局1年間勝ち星なし。人気を裏切り続けて「もう終わったか?」と思われた中山牝馬ステークス。

クロカミの次位ハンデ56キロで評価が微妙でしたが、雪の降った重馬場での力勝負になり、先行したクロカミ、ランフォザドリームを見事な差し切り。「ランバダ(踊り)を忘れるな~!」とばかりの差し切りには、6歳で早めに見限ってしまった悔しさも残りました。

メジロランバダ 牝 1993年 4月 8日生 鹿毛 池江泰郎厩舎
父:テリオス
母:メジロマリーン(母父:モガミ)
22戦6勝(地方4戦0勝含む)
主な勝ち鞍:日経新春杯(G2=97年)、中山牝馬S(G3=98年)

当ブログ内関連リンク
中山牝馬Sメモリアル(ショウリノメガミ)2005年03月10日掲載