マイネルラヴが大金星で「競馬に絶対はない!」という格言を思い知らされました。
1998年12月20日 中山競馬場
第32回 スプリンターズS(G1)芝1200m 良 15頭
1着…10マイネルラヴ 牡4(55吉田豊)1:08.6 7人気
2着…3シーキングザパール 牝5(55武豊)アタマ 2人気
3着◎13タイキシャトル 牡5(57岡部)クビ 1人気
単3,760 馬15,920
タイキシャトルは帰国後もマイルCSを圧勝して、ここが現役最後という引退レース。当然「有終の美」を飾ると思われたタイキシャトルが単勝1.1倍という断然の支持を集めましたが、まさかの3着敗戦。「競馬に絶対はない!」という格言を改めて実感したレースでした。
レース終了後にはタイキシャトルの引退式が行なわれるだけに、バツが悪い感じもしましたが、それでも国内外で活躍した功績は偉大。まさに敵なし、のタイキシャトルでしたが、最後の最後で世代交代、後輩(マイネルラヴ)に引導を渡す格好となりました。
その勝ったマイネルラヴは秋初戦、当時芝1400mのセントウルSを武豊騎手で勝ちましたが、その後のスワンSでは単勝1.8倍の1人気に推され7着敗戦。マイルCSは回避し、ここ1本に備えましたが、前走の敗戦が響いてか人気ガタ落ちで、吉田豊騎手も気楽に乗れたのが勝因かもしれません。
2着は帰国後、マイルCSをひと叩きしたシーキングザパール。正攻法ではタイキシャトルにはかなわん、と武豊騎手決めウチのシンガリ一気の追い込み作戦。タイキシャトルも岡部騎手渾身のムチで必死に粘りますが、最後の最後、初めての3着敗戦。シーキングザゴールド産駒のワンツー、この組み合わせでも馬連は万馬券でした。
マイネルラヴ 牡 1995年 3月 8日生 青鹿毛 稲葉隆一厩舎 23戦5勝
父:シーキングザゴールド
母:ハートオブジョイ(母父:リィフォー)
主な勝ち鞍:スプリンターズS(G1)、セントウルS(G3)、シルクロードS(G3)