菊花賞馬ナリタトップロードが、7日未明に心不全のため急死。
まだ9歳!渡辺騎手とのコンビ、力強い走法は、今でも鮮明に焼きついています。
1999年 3月 7日 中山競馬場
第36回 弥生賞(G2)芝2000m やや重
1着○12ナリタトップロード 牡4(55渡辺)2:03.5 2人気
2着▲6アドマイヤベガ 牡4(55武豊)1馬身 1人気
3着…14マイネルシアター 牡4(55蛯名)1馬身3/4 4人気
単400 馬290
的中
ベガの初仔で出世レースのラジオたんぱ賞を勝ったアドマイヤベガ、500万特別3着から、格上挑戦のきさらぎ賞を勝ったナリタトップロード、暮れの中山ホープフルSを勝って今季初戦の◎トウカイダンディーの3頭が抜けた人気の下馬評。他の馬は単勝20倍以上でした。
1人気、武豊騎手のアドマイヤベガは4角でも後方。本番皐月賞に向けて脚を計ったか?届かず2着まで。きさらぎ賞をステップに臨んだナリタトップロードがロングスパートで早めの先頭、という戦法を確立したレースでした。
皐月賞3着、日本ダービー2着と、G1にあと一歩届かなかったナリタトップロード。ダービーで悔し涙を流した渡辺騎手は、トップロードに帯同するために函館に移動、付きっきりで調教をつけたのが秋に実を結び、菊花賞では早めのスパートでテイエムオペラオー、アドマイヤベガなどのライバルを振り切り、待望のG1制覇となりました。
武豊騎手をして「菊花賞は最高の騎乗」と言わしめた渡辺騎手の好騎乗。函館では「毎日海を見に行って悩んだ」という胸の内を「武豊TV!」で語っていたのが印象的でした。春の天皇賞では3年連続3着でしたが、阪神大賞典では59キロでもレコード勝ち、京都記念ではなんと60キロを背負って勝利を挙げるなど、古馬でも貫禄を示しました。
総獲得賞金は9億円以上、トータル重賞7勝は立派の一言。種牡馬になってわずか3世代を残しての急死。尿管結石を患っていたそうですが、それにしても本田美奈子さんと同じくらいの衝撃でした。ご冥福をお祈りいたします。
ナリタトップロード 牡 1996年 4月 4日生 栗毛 沖芳夫厩舎 30戦8勝
父:サッカーボーイ
母:フローラルマジック(母父:アファームド)
主な勝ち鞍:菊花賞(G1)、阪神大賞典(2001、2002年=G2)、京都大賞典(G2)、京都記念(G2)、弥生賞(G2)、きさらぎ賞(G3)