to be with my dogs

犬と私と羊...合言葉は「自然体」

アジリティーが教えてくれるもの

2011年06月24日 | Agility

何故、そんなにアジリティーにはまるのか?

先日、ネットで徘徊?(笑)していたら、オスワリもフセも意味のない訓練だと、

そして、そう思う人もいるのだと言うことも、ちょっとした驚きだった。

私は、訓練やアジリティーが好きで、それを競う、競技会も好きだ。

根本的に何故好きなのかを考えて見ると、訓練に関してはいろいろ理由が書けるし、

書いているのだけど、アジリティーについては、あまり明確に考えたことはなかった。

なぜなら、アジリティーは遊びに近いので、バリエーションが豊富で、

訓練に比べると、型が決まっていない分、説明が難しいのだと思う。

 

では、何故、好きなのか?

障害物を犬を誘導しながら、ただ走っているように見えるけど、

きめ細かい情報の伝達が必要で、犬がそれをどう理解するかを考えながら

犬と一緒に走るのです。

先日、アジリティーの経験のない友人に「(蒼太と)すごくキレイに上手く走れる時と、

ダメな時があるのはどうして?」と聞かれました。

たしかに、今の私と蒼太の走りは、両極端です。

「経験値の問題だと思う。。。コースの中には、この部分ってやったこと無いな、とか、

今の蒼太と私には難しいなって思うところがあったりすると、私がソワソワしたり、

ドキドキしたりするのね。それが犬に伝わっちゃうと、犬もソワソワしたり、

私もいつもと違う動きをしたりしちゃうのね。」

そんな微妙な心の動きを犬が感じ取り、情報の伝達がスムーズにいかなかったり、

余計な情報を与えてしまったりするから、上手くいかない。

練習でできていることも、競技会となると、緊張したり、雰囲気にのまれたり、

メンタルな部分で、犬も人も軸がぶれない必要が出てくる。

競技会で順位を競って、1番になって喜ぶなんて、犬との関係において、

野暮ったいことと思う人もいるようですが、

私は、アジリティー競技は、非日常であるが故、犬とのコミュニケーションの精度が

如実に表れる遊びだと思っています。

 

昨日の練習では、初心者の方がレッスンに参加していました。

ハードルを1つ、2つ飛ぶことから始めます。

実は、障害一つ越えることも、犬にとっては非日常なのです。

 

犬は、ハードルの横にハンドラーが付き添って走るのはできるようになったけど、

昨日は、2本目のハードルの向こう側にハンドラーが立ち、

犬は自ら、1本目、2本目を跳んで来なくてはいけないシーケンスの練習でした。

2本目を飛ばそうとするあまり、バーの向こうで立ちふさがり、呼ぼうとすればするほど、

バーと言う障害に阻まれて、犬は飛ばずに迂回してハンドラーのところへ来てしまう。

そうすると、ハンドラーはバーを跳んでから来るように、犬を戻し、跳ぶように指示をする。

犬は初めてのシチュエーションに戸惑い、目もうつろ、指示も聞いてはいるものの、

どうしていいか分からない。。。

「良いんだよ、跳んで。」「これも経験だよ。」「ほら、できた、偉いね。」

そんなやり取りの積み重ねで、できるようになっていくのです。

犬に何をしたらよいのか、何をするべきなのかを伝える、理解させる段階です。

 

犬が理解をし、跳べるようになったら、

今度は、ハンドラーは犬の飛んでくる道を塞いではいけません。

身体の向きが、犬を迎え入れようとしていると、2本目のハードルは飛びにくいのです。

だから、2本目から3本目へ犬が行く道を頭に描いて、その姿勢で待っていれば

犬はスムーズに飛んできます。

犬の気持ち、犬の心理を理解する段階です。

ここがとっても重要で、犬が言うことを聞くだけでは一緒に走れないし、

犬がこのコースを走る時にどんな景色を見て、何処に着地し、何処を走るのか、

何を感じるのか、楽しいのか、迷うのか、わかりやすいのか、

自分の知っている限りの愛犬の情報を駆使して、理解を深める必要がある。

 

ほんの1例ですが、こんな小さな小さな積み重ねが、きめ細かくできて、

はじめて犬とハンドラーが一緒に走れるようになるんです。

犬に教えている段階で、犬に教えられることの方が多いのも

アジリティーの特徴の一つだと思います。

だから、アジリティーが好きなのかもしれませんね。


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