to be with my dogs

犬と私と羊...合言葉は「自然体」

毎度、叱っても同じなんだけど。。。

2011年12月02日 | Agility

お散歩をしているといろんな飼い主さんにお会いします。

ただ黙々と犬を連れて歩く人。

おしゃべりに夢中で犬が排せつしようがなにしようが全く見てない人。

呼んでも戻ってこないのに、平気でノーリードにしてる人。

大抵は、その人と犬の暮らし方だから「あぁ~っ。。。」って思ってもそれまでです。

そんな私でも、「嫌だなぁ。。。」って思う犬への接し方もあります。

 

その犬と飼い主さんは、いつもボール遊びをしています。

そこまでは何ともない光景なんですが、この犬が「追うけど持ってこない子」なんであります。

まぁ、こういう子もよく居るので気にらならいんですが。。。

気になるのは、飼い主さんの怒鳴り声。

「〇〇~!!NOー!!」

犬はボールを取りに行き、そこでボールを置いて匂いを嗅いだり排泄したりして

全く、怒鳴り声に臆することなく好き勝手してます。

そうすると、さらにドスの利いた声で、「〇〇っっ!!NOーっっ!!」と怒鳴ります。

何度目かに、犬は知らん顔でボールを持って戻ってきます。

すると飼い主はちょこっと褒めて、またボールを投げてやります。

そして、また怒鳴るの繰り返し。。。

 

この光景、かれこれ5年近く見てます。

新しいワンコが来ても同じようにすくすくと育ってます。

 

いわゆる、強制云々と言われるのはこういう光景を目にするからだと思うのです。

やたら意味のない怒鳴り声、適切でない褒め。。。

 

私、この怒鳴り声を聞くと、ちょっとイラッときます。

そして、この犬の全くしら~っとした態度にもイラッときます。

 

「そんなに怒鳴る前にちゃんと持ってくることを教えてやんなさいよ!」って心の中で思う。

言えないけど。。。ね。

犬はボール投げの本当の楽しみを教えられてないんだから、しら~っとしてても

仕方ないんだけど、ボールを追うだけで持ってこないならまだ「知らない」で許される。

実際には、自分の好き勝手をして、気が済んだら、また投げてもらうために持ってくるのです。

犬にとって、この飼い主は、壊れて大きな音を立ててるボール投げ機でしかない。

 

いわゆる、「飼い主をバカにしてる」と一般的に言われている態度を取っているのだ。

では、飼い主をバカにしているのだから、持ってこないで匂いを嗅いだり、

ウロウロしてる状態を叱ればいいかというと、問題の根本はそこではないから、

意味のない叱りを続けることになってしまうのです。

 

リードの届く範囲、犬にすぐに触れられる範囲で、取りに行くことを教えるんじゃなくて、

持ってくることを教えればいいのです。

ボールを見たら、褒める!ボールに触れたら褒める!咥えたら褒める!

声で褒める、身体を触って褒める。

犬によっては欲深くて、取られたくないと逃げる子もいます。

そんな時のために、短いリードの範囲で行う。

身体を反らすようなら、リードで固定して、褒められることに慣れさせる。

(注・唸ったり咬みついたりするような場合はまた違ったアプローチがあるので、

これがすべてではありません。)

 

ここを地道に辛抱強くやってあげることが、犬を失敗させない、叱らないに繋がって行くのです。

褒められれば嬉しくて持ってきます。GETした戦利品を誇らしげに持ってきます。

この部分は、どんなに持ってくるのが当たり前になった犬に対しても、

繰り返し丁寧に接してあげて欲しいです。

何度でも、最初に戻って、褒めてあげて欲しいです。

 

飼い主を、ボール投げの機械としか思ってないような犬に、しないために。

心の通った飼い主と犬でありたい。

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