りらっくごブログ

上方落語に遠距離片想い
        by ことり@愛知

『大須で江戸噺』『駒次独演会』『まん我道場』『談春独演会』(けふこさんからの投稿)

2011-04-29 11:20:34 | 落語会レポ(投稿)

さて、私はこの一週間ほど落語漬けになっておりました。
レポまゐります。(長文です、ごめんなさい)

☆大須で江戸噺 4/20(水)夜の部 18:30 大須演芸場

落語芸術協会の若手真打ちさん6人が、5日間にわたって大須演芸場で寄席をやるとのこと。
とても楽しみ。
いつの部に行こうかなあ。。と、前売り券(演芸場の窓口で購入。 こちらはどの部でも有効のようでした)を2回分、買いました。

6人の師匠方、前日入りして、大須商店街を「お練り」(?!)でチラシ配りなどされた由。見に行けば良かった。。。

さて、まずは4/20の夜の部に。

全員 口上
滝川鯉朝   英会話
桂米福    壺算
古今亭今輔  甲子園の魔物
 お仲入り
三遊亭圓馬  長命
三笑亭夢花  野ざらし
春風亭柳太郎 蒟蒻問答 

入り口付近で演者さんたちが客を招き入れてくれて、もぎりもしてくださる。
こういうのうれしいですね。

幕が上がったら、毛氈に勢揃いで口上。
口上があるとは思ってなかったので、なんか得した気分に。

新作あり、古典あり、また、震災へのチャリティーでいろんなグッズも売っていたり。
名古屋だとどうしても普段は独演会中心になってしまうので、こういう雰囲気はうれしいです。
もっとたびたびこういう企画してほしいなあ。

「出」の歩き方がとってもかわいかった(!)鯉朝さんの手ぬぐいを買ってきたら、「フクちゃん」が皿回しをしてる絵。
とってもかわいい。


☆大須で江戸噺 4/23(土)夜の部 18:30 大須演芸場

グッズがずいぶん売れて少なくなってます。
鯉朝さんが東京へいったん戻られて、 グッズの補充にあたったとかで、前と違う、団扇などがありました。

いただいたチラシを見てびっくり。
一枚ずつに、どう見ても手書きで、6人の師匠方のサインが入ってます。
熱意にじーん。保存版にしようと、気をつけて鞄の中へ。

あまりに盛況なので、急遽24日の夜の部が「追加公演」決定の由。

今 輔 飽食の城
圓 馬 高砂屋
夢 花 代り目
 中入り
全員 口上
柳太郎 テレクラじいさん
鯉 朝 置泥&寄席文字
米 福 妾馬

明らかに、初日より皆さん調子が良い感じ。
身体はきっとお疲れだと思うのですが、気持ちが高揚しているのでしょうね。
とくに「飽食の城」は抱腹絶倒、オチも大笑い。
鯉朝さんの「寄席文字」、いいなあ。。口上の際には笛も吹いてて、この師匠は多才な方なのですね。
どうぞまた、こんな企画がありますように。

なお、五日間すべての詳細が、鯉朝さんのブログで見られます。
「瀧川鯉朝 鯉朝のすいぞくかん」で検索してみてください。


☆古今亭駒次独演会 4/24(日) 14:00 今池末広亭

新作も古典もいける、期待花丸二重丸の二つ目、駒次さんの独演会。
今池末広亭では三度目です。

三流亭今壱(岐阜大落研) 寿限無
古今亭駒次 生徒の作文
      ほんとの気持ち
〜お仲入り〜
   駒次 明烏

今壱さん、「策伝大賞受賞!」だそうです、おめでとう!!! 
学生落語のNo.1!…tv放送もあるそうです、5月2日(月) 午後3時15分〜午後4時(総合テレビ・全国)
プロになる気はないのかな? 

駒次さん、見る度に安定感が増してます。
楽しい明烏でした。
生徒の作文の中に、「恋の山手線」(分かる人はある程度の年齢以上でしょうか?笑)ばりに
愛知県の駅名を織り込んだ箇所を作って入れていて、楽しませてもらいました。

「ほんとの気持ち」は、いい話ですね。
爆笑から一瞬で人情噺のテイストに移って終わるあたり、「公園のひかり号」もそうでしたけど、すごくいいですねー。
「身体張っちゃう招き猫」にうるうる。
ちょっと喬太郎さんの「布哇の雪」を思い出しました。
またぜひ名古屋にいらしてほしいです。


☆お笑いまん我道場 in名古屋 4/25(月)19:00 朝日神社

桂まん我さんの独演会「まん我道場」。場所があちこち移りますが、
それぞれに風情があっていいですね。

このたびは「朝日神社」。丸善のちょうどお向かい、栄のど真ん中にこんな神社
があるなんて、と思われた方もあるかもしれませんね。

弥太郎 つる
まん我 始末の極意
 仲入り
まん我 胴乱の幸助

弥太郎さんは、吉弥さんのお弟子さんですね。
まん我さんの会は、他の方が出ることはあまりないので、「へー」と。
お名前は知っていましたが、初めて拝見。
いかにも上方の前座さんらしい、それから吉弥さんのお弟子さんらしい風情。
今 後が楽しみですね。

さて、まん我さん。熱気があふれているのはいつもの通りですが、
前回あたりから少し余裕も感じるように。
だんだん、お師匠さんの文我さんの豊かさに近づいているのかな。
上方には真打ち制度がないですが、
江戸だったらもう絶対とっくに真打ちになっているでしょ、くらいの雰囲気です。

始末の極意、こんなに長くて面白いのは初めて聞きました。
エピがいっぱいあるんですね。
「始末」ぶりがおかしいおかしい。

胴乱の幸助、いるいる、こういう、おっさん、とつい思ってしまいました。
もちろん実際にはあり得ない噺ではあるんですけど。
承知で京都へ送り出しちゃう大阪人のちょっと意地悪な洒落っ気がとても面白かったです。
それから、始まってすぐの「義太夫」のところ。
やはりああいう芸事系の入れごとは、これくらいちゃんとやってくれるとうれしいよね、と思いました。


☆立川談春独演会 4/27(水)18:30 アートピアホール

今、私が何を放り出してでも聴きに行きたい、談春さんの独演会です。

春松 道灌
談春 力士の春
    噺家の春
 お仲入り
談春 紺屋高尾

春松さんは初めて見ました。
人前でやるのは五回目だそう。
談春さんはきっと厳しいんでしょうね。。がんばってね、とついついお母さん目線に。

「力士の春」は、言わずと知れた春風亭昇太さんの新作の名作。
談春さんが東京でやったらしいとは聞いていましたが、名古屋でも聞かれるとは!
良い時代になりました。(欲を言えばチャッピーも聞いてみたい。。)

さらに、「噺家の春」まで。
おおお。「力士の春」と全く同じ構造で、主人公の少年は落語家への道を。。。私のような半可通の困った優越感をそこら中で刺激して面白いっっ!

最後の紺屋高尾。
談春さんのを聞くのは二回目でしたが、以前よりずっと「立つところは立つ、削ぐところは削ぐ」が際立った印象。
ああやっぱりこの人はすごい、と。

談春さんの落語を聞くと、ああがんばって仕事しなきゃって思うのでした(←ほんとに仕事しろよけふこさん)。

会場では、談春さん直筆のポチ袋が売られていました。
三つで200円、被災地支援に寄付されるそうです。
字にも味があり、色もパステルできれいなポチ袋でした。

以上です、長々とごめんなさい。
けふこ 拝
-------------------------------------------------------コトリひとこと----------
以上、けふこさんからの投稿でした。
ありがとうございます。

落語漬けの日々、羨ましい限りです。(お仕事も頑張ってくださいませ(笑)。)
私は、昇太師匠の「愛犬チャッピー」をまずは聴いてみたい!とずっと切望しています。


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