りらっくごブログ

上方落語に遠距離片想い
        by ことり@愛知

『情妙寺寄席』『桂米團治独演会』(けふこさんからの投稿)

2011-04-05 18:48:48 | 落語会レポ(投稿)

『情妙寺寄席』 4/1 18:30〜

まん我 近日息子
文我  居残り
まん我 桜の宮
文我  初音の鼓

親子会ですね、今回は。
このお二人はいつも熱のこもった、たっぷりした落語。
良い気持ちになれます。
お寺のお座敷にいっぱいのお客様、皆さんよく笑っておいででした。
(ここの太鼓はものすごく響いてくるのでそれだけでもなんとなく笑えます。
 お囃子の「生」 感がとてもあるのが、この会場の魅力の一つ)

「居残り」は江戸の噺という印象がありますが、
文我さんの演じる居残り男、軽妙かつ貫禄があって、豊かさを感じました。
映画で確かフランキー堺さんが演じてらした、と思うのですが、
そのイメージとも重なって、勝手に気分は3D(笑)。
まん我さんの「桜の宮」はとても好きな噺。
一人ずつの人物がくっきり出てきて、ドタバタになっていく展開にスピード感があります。

文我さんは地震の折、東京においでだった由。
地震から投宿までの大変な経緯を、笑わせながらしっかり語ってくれました。
会場では当然募金も行われていました。

さて、もう一題。

『桂米團治独演会』 4/2 アートピアホール 13:30〜

團治郎 煮売り屋
米團治 鶴
米紫  ろくろ首
米團治 らくだ
米團治 親子茶屋

こちらの会場でも募金箱。
米團治さんが「こちらの元気をぜひ東北へ」と明るく熱の入った会に。

上方の独演会は、江戸と違って前座+中へもう一人、の形式で5席、ということが多く、
そのお二人の人選がいささかこちらの好みと合わない、なんてこともたまにあるのですが、
この会はそういうことは全くなく、とても良い会でした。
「煮売り屋」の道中の風情、「ろくろ首」のお婿さん、いずれも楽しく聞きました。
お二人とも汗びっしょりの熱演。

米團治さんの「らくだ」。
「居残り」同様、「らくだ」も私の中では「江戸」分類だったのですが、
米團治さんは屑屋さんの変貌していく展開をきっちり、かつやわらかく見せてくれて、
ひと味違う「らくだ」でした。
また、「親子茶屋」は
「人間国宝の息子」であるご自分の難しい立場を逆手にとって「親子」の道楽ぶりをしっかり見せてくれました。おそらく、こうした風情はほかの落語家さんでは誰も出せないだろうなと思いました。
全般、とにかく明るく楽しい会でした。

以上です!
-------------------------------------------------------コトリひとこと----------
以上、けふこさんからの投稿でした。
ありがとうございます。

どちらも気になっていた会、レポ感謝です。
米團治師匠は「稽古屋」とか「親子茶屋」とか、雰囲気ぴったりな演目が私は好きなんですが、
「らくだ」ですか!イメージ合わない。けど、聴いてみたい。

※落語会レポ 募集中(演目だけでもかまいません。)
落語会レポには、
落語会名、日にち、投稿者名(ハンドルネーム)をご記入ください。
宛先(りらっくご事務局):o-rakugo@mail.goo.ne.jp

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