体調も復活。
まだまだ寒いけど、
日が長くなっていくこの頃は、春に向かっていることが実感できて、冬前半と比べると心が軽い。
先月から安城市南部公民館の講座『小倉百人一首~万葉から新古今へ~』を受講している。
今日は4回ある講座の3回目。
講師はけふこさんこと作家の奥山景布子さん。
百人一首といえば、高校1年の冬休みの宿題で覚えさせられた印象が残っているけれど、
国語は唯一好きな科目で、割と楽しく覚えたような?
その頃、一番好きだった歌が、
玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする
だった。
好きな男の子もいなかった自分が、なぜこの激しい恋の歌を好きなのか。
当時の自分にも意外で、自分自身の中にそういう見知らぬ部分を発見したことの驚きを覚えている。
今思うと、「絶えなば絶えね」の潔い感じが好きだったのだと思う。
あの頃は、恋の歌っていうのは思いの丈をぶつけたものだと純粋に思っていたのだよ。
歌が詠まれた時代の、社会の中でのアイテムとしての歌・その才能・技術なんていうことを
頭の片隅に思い浮かべるようになった今も、それはそれで面白く、
落語同様、想像力に頼るところも魅力です。
今日の講座は、
この「絶えなば…」の他に、
落語ファンにはおなじみの「瀬をはやみ…」など数首を解説していただいた。
毎回、手作りのレジメも古典文学愛が感じられ、だしおしみのない内容で感謝。
安城市民でよかったと思います。