真打ち昇進記念『古今亭文菊独演会』
2012年12月7日(金)18:30〜
ナディアパーク7階第一スタジオ
「権助提灯」
「時そば」
仲入り
「子別れ」
初めて聴く噺家さん。
28人抜きで今年9月、真打昇進を果たしたとか。
チラシの写真から見て、丸刈りで少しなよっとしたイメージを勝手に想像していたが、
ご本人と対面すると、声質といい、声の張り具合や口調といい、
いたって男っぽさが溢れており、良い意味で裏切られた。
“古典落語の本格派”という前評判どおり、技量は確か。
でも、まだ33歳。
このまま小さくまとまることなく、大いに羽ばたいてほしい。
古今亭志ん生〜圓菊に連なる、期待の若手であることは間違いない。
3〜5年後、どんな噺を聴かせてくれるのだろうか楽しみ。
-------------------------------------------------------コトリひとこと----------
以上、やどかりさんからの投稿でした。
ありがとうございます。
注目の新真打、聴いてみたいと思いつつ、今年は聴けませんでした。
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どろいどさんからも、同じ会のレポがありましたので、追載させていただきます。
以下、どろいどさんからの投稿です。ありがとうございます。
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真打昇進の報告から。
文菊の名は今までになく、当代が初とのこと。
「文」と言えば桂一門ということで、文楽師匠に許可をもらうため、好物である有名店の干物を持参したところ、「いいじゃねぇか」と。
「なので、文菊の名は干物で、、、」
文菊師匠、お若いですがなんか貫禄ありますね。
「権助提灯」の旦那の困った表情、権助の面白がってる物言い。
戸を叩く時の「うぇ〜い」という呼び声。勢いあるし、楽しい。
「プログラムを見ると3席、2席でいいんじゃないか」と言いながらの「時そば」。
仕草が細かいです。そばの食べ方の違い、食べ進め方。
今日のような小さな会場だから伝わる距離。
こんなにじっくり見た「時そば」は初めてかなぁ。
仲入り後「子別れ」。
別れた亀坊と女房へを想う熊五郎の気持ち。
「いい人」と言い続けていた女房の、熊五郎を気にする素振り。
あいだに入る亀坊の可愛らしいこと。
年末に人情噺って、合ってますよね。
しっかりとした古典を聴かせる、落ち着いた良い雰囲気の会でした。