今日もヒメサユリを見るために浅草岳に向かった。ヒメサユリは新潟、福島、山形の県境の山にだけ咲く地域限定の花。可憐な花でこれが東京から簡単に行ける山に咲いていたら高尾山並みのラッシュになること間違いない。
守門岳のCTは6時間15分で浅草岳のCTは5時間40分。楽な浅草岳を今日に回し、休日のラッシュの前に出来るだけ早く帰ることにして5時に宿を出た。
ネズモチ平駐車場に向かったが駐車場の手前2.5kmの所で通行止め。仕方なく1km以上歩いた時に後から車が続々通り過ぎていく。通行止め解除かと慌てて車に戻って駐車場まで乗り入れた。民宿の送迎バスが通行止めのガードを退かしたようだが、こんなのアリ?
今日は朝から咳が出てマズイなと思ったが熱がないので山に登ることにした。昨日はサンコウさんに先行してもらったが彼の健脚に付いて行くのが辛い。今日は私が先行して私のペースで歩かせてもらった。浅草岳は300名山だが守門岳に比べて遥かに歩きやすい山だった
ネズモチ平駐車場7:20→登山口7:30→前岳9:30→浅草岳9:55/10:50→前岳11:10→嘉平与ポッチ11:35→桜ゾネ12:50→殉職碑13:10→駐車場13:30
標高:駐車場870、登山口935、前岳1560、浅草岳1585、桜ゾネ1065
民宿近くの越後須原駅。会津若松と小出間を結ぶ只見線で上り下りとも一日4本だけ。サンコウさんは車を持たないので全て電車とバス。守門岳の高山植物に会いにもう一度来たいと言っていたが来られるのかな?
ネズモチ平駐車場に向かうが途中で通行止め。通行止めの理由が書いてない。不親切。民宿からここまで一時間以上かかった。
戻って道端に止めて2.5kmを歩き出す。ここから歩き出したハイカーも結構いる。
こんな道を15分程歩いたら後ろから車が次々に通り過ぎていった。後が楽だろうと慌てて車を取りに戻る。結局30分以上のロスで民宿で朝食を食べてきた方がよかったとサンコウさん。
7時10分ネズモチ平駐車場。10台目位かな?
林道から分かれ登山道に入る。
石が多いが昨日の守門岳に比べ粘土質が少なく遥かに歩きやすい!
1時間近く歩くとヒメサユリの花。
サンコウさんは途中で立ち止まって山野草の調査。今日は彼の後ろでないので私の教育機会が少ない?昨日、今日で新たに調べたい花が5種類以上あるそうだ。
前岳。山とは思えない場所。ここまでのヒメサユリはつぼみが多く数も少ない。守門岳の方が花が多い感じ。
シラネアオイ。シッカリ花が咲いていた。
雪渓を渡る。この雪渓は7月まで残るそうだ。ルートを辿るならアイゼンは不要。
あれが山頂かな?
ヨウラクツツジといったらベニバラドウダンだそうだ。同じ壺状だが赤色が強い。
いよいよ山頂かな?尾根の左は新潟県で右は福島県。
山頂にはハイカーが一杯。座る所にも困る。
山頂から天狗の庭に向かう途中にヒメサユリの群落。サンコウさんはよく事前調査をしている。こちらはハイカーが少ない。
眼下に田子倉湖が霞んで見える。あそこからも登山道がある。
山頂に戻るとハイカーで溢れていた。次々と登って来る。昨日の守門岳と大違い!話を聞くと毎年この時期に登って来るファンが多いようだ。
山頂付近のタニウツギ。色が白い?
前岳方面に下山するが爽やかな高層湿原の景色。
この花は?書き忘れました。
気持ちよく雪渓を下る。
ショウジョウバカマ。雪渓が消えるとこの花が最初に花を咲かせるそうだ。
前岳から桜ゾネ方面に向かう。小さなブヨが多い。自分も虫除けネットを被る。前に天祖山でブヨに耳を刺されて腫れあがり、治るまで往生した経験がある。
あそこの山が嘉平与ポッチらしい。ここからヒメサユリが次々に現れる。
何度見てもいい花だと思う!この地域だけしか咲かないのはなぜ?花は皆谷に向いて咲いている。
嘉平与ポッチ。ヒメサユリはここで終わり。
かすかに昨日登った守門岳が見える。
登山道から見下ろした木の枝にヘビが?山でヘビを見るのは珍しい。そういえば今日は登山中に小さなカエルをよく見かけた。
美しいブナ林を通る。
ツクバネソウ?サンコウさんは声を掛けてこないので、こちらから聞かないと教えてくれない。花を見つけるのが難しい。
遠くに駐車場が見える。あそこがゴール。
桜ゾネにあった愛の鐘ではなく「浅草の鐘」。心静かに打つようにと書いてあった。
桜ゾネから林道歩き。道端に山アジサイが列をなしていたが花はこれから。
途中に殉職碑があった。2000年6月18日に遭難救助のため入山した警察官2名、消防署員1名、山関係者1名が雪崩に巻き込まれて殉職したそうで、今日が命日。お参りに来た人に聞いたら山の上の方の雪渓を指さし、あそこで遭難したとのこと。あの雪渓は歩いてきたような?
無事駐車場に到着。かなり車が増えている。
今回は念願のヒメサユリをジックリ見られて大満足の山行だった。やはり実物を山で見ると感動する。
帰りは14時に駐車場を出て途中休憩を入れながらも渋滞に会わず18時半には昭島に着いた。でも遠いね…。
咳が止まらず医者に行ったら疲れが溜まっていると診断。しばらく山は休めとドクターストップがかかった。元気なうちに行きたい山は残り少ないのだが?それにしてもサンコウさんは元気だね!
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