infinity

兄弟の確執(若貴問題)

2005-06-12 02:28:01 | beet emotion
二子山親方が亡くなってから、若貴問題が再燃してしまった。これに、母藤田憲子さんとかまでインタビューに答えたりしてさあ大変。特に気にしてなかったんだけど、結構貴乃花に対する批判が多くてびっくりした。

完全に私情を含んでいるが、私は貴乃花が正しいと思っている。貴乃花がようやく最近、重い口を開き始めた。それをジャーナリストの江川昭子さんや、龍虎みたいのがテレビで批判していてびっくりした。横綱であるまえに、人間である貴乃花の悲痛な叫びをなぜ聞こうとしない。

兄弟は仲がいいものだ。お兄ちゃんはいい子だ。それに比べて、弟は。みたいな偏見にずっとさらされながらも、横綱という重責からずっと黙っていた貴乃花の心中は察するに余りある。貴乃花は本当に孤高の武士だった。私の言葉でいえば、貴乃花はロックンローラーだった。こんなに強く、熱く、男らしい男は相撲界では貴乃花以外に知らない。態度に子供じみたところがあったが、それは妥協が安易にできなかったからだ。一方、若乃花は見るからに世渡り上手な風見鶏タイプ。爽やかなお兄ちゃん。この2人が兄弟だったのが不幸だったのだ。

若乃花がいいお兄ちゃんであれば、あるほど貴乃花はそれが面白くない。正確に言えば、相撲道を誠実にきわめていない兄が、お兄ちゃんというだけで評価を高めていくことに対する反発を、態度で示していたのだ。貴乃花は本当に相撲バカというほど、相撲道をストイックに極めていた。そんな貴乃花からみれば、若乃花のいい加減さは許せるはずがなかったのだろう。「若乃花の相撲は基本がなっていない」と兄を批判した事があった。それを証明していると思う。

週刊文集の6月16日号を読むと、若乃花の真実がかなり浮かび上がってくる。
<どうしても許せない事がも一つあります。兄は私の家内(景子夫人)を「クソ景子」呼ばわりしたんです。なぜそこまで言われなければならないのか。>とある。寡黙な男がここまで真実を明らかにしないといけなかったつらさが痛いほど分かる。

花田勝は横綱になっていながら、引退するとすぐに角界を捨て、芸能人ぽい事をやってみたり、店を展開してみたり、アメフトに挑戦してみたり。それはそれでいいかもしれないが、相撲一筋の貴乃花からは理解できるはずもない。自分を育ててくれた社会(角界)に何の恩返しもしていないではないか?と。若貴ブームで、さんざん恩恵を受けていながら、恩返しは何もなしか?と。美味しいとこどりか?それが突然、もう二子山親方がかなりやばいとなった時点でしゃしゃり出てくる。しかも喪主まで申し出る。貴乃花は必死に看病し、世界中から治療薬を取り寄せ、試したりした。ずっと世話してきたのは貴乃花と景子さんだったのだ。それが最後になってきて、花田勝がしゃしゃり出てきた。また美味しいとこどりか?お兄ちゃん気取りか?

ずっと思っていることだが、日本では世界的なスーパースターが何故か歪められてしまう。伊達公子しかり、中田英寿しかり、イチロー、貴乃花。一方で、マスコミと上手にコミュニケーションをとれる人間が実力以上に美化されていく。貴乃花は大きな犠牲者だと思う。本当に孤高に、頑張ってきたこの人をなぜ批判するのか?俺には全然理解できない。江川昭子さんまで批判していたのは、本当にショックだったな・・・。

貴乃花が発言して以降、兄はずっと沈黙を守っている。そのまま沈黙を守って、貴乃花の邪魔をしないでほしい。遺産相続とかで貴乃花を傷つけないでほしい。極悪非道、自分勝手だったのはどっちだ?角界に命を張り続けることができるのはどっちだ?その覚悟を決めたのはどっちだ?

若乃花は貴乃花に対するコンプレックスで一杯だった。貴乃花は相撲の素質を全て受け継いでいた。それが悔しくてしょうがなかったのかな?まともにやったら、絶対に勝てない弟がいる。才能、体格全て弟にいってしまった。だから、陰険な弟いじめをしたのかな・・・?弟には勝てなかったが、兄はそれでも横綱までいった名力士だった。堂々としていれば、それでよかったのに・・・・。いつか、すまなかったと弟に涙を流す日が来るような気がするな。。。

母の憲子さんについて。節操がない。自分の立場をわきまえよう。親でもいい加減な事をすると、子供から縁を切られるのだ。それ相応のひどい事をしたんだよ。憲子さんは。自分の好き勝手な事をしていると必ずしっぺ返しがくるんです。自由には責任があるんだ。親でも責任を果たさないと、子供に捨てられるぜ。