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infinity

野村ノート

2005-10-13 01:48:15 | Book
野村ノートを読んだ。面白くねえ!!!やっぱり、俺は野村監督嫌い。自分の実績ひけらかせてどないやねん。自分の功績を自分で語る人は大嫌いです。「俺、こんなのやった、すごいでしょ!」うざいって。すげえならこっちが勝手に感動すっから、黙ってろって。こんな本を今だして、阪神の人は喜ぶのかな?と思った。何でこんなに嫌いなんだろう?って思ったら、ブロスかな。あんなにヤクルトで活躍して、解雇した時、色々けちつけて、使えないって言ったんだよね。何でそんなこと言うのかな~?この人はみたいな。「今までありがとう!他球団でも頑張ってくれ!」それでいいじゃん。清原にしても、余計な事言わなくていいでしょ。人間性がどうだろか、ピアスがどうだとか。テレビで言う必要全くないでしょ。田尾監督や、牛島監督も批判してるし。やだやだ。本で書いてある事は素晴らしいことも書いてある。でも、どうしても行動が一致してるとは思えないのだよ。わたくしには。

東京タワー

2005-10-11 02:55:55 | Book
東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~を読んだ。
思わず涙が出てきた。リリーさんはもっと親孝行してあげれば、と後悔しているかもしれない。充分リリーさんは親孝行していたけど、子供だったらどんなにしてあげても、あの時ああしておけばと思うのではないか。

オカンの遺書からこんな言葉が見つかる。
<母親というのは無欲なものです 我が子がそんなに偉くなるよりも どんなにお金もちになるよりも 毎日元気でいてくれる事を 心の底から願います どんなに高価な贈り物より 我が子の優しいひとことで 十分過ぎるほど倖せになれる 母親というものは 実に本当に無欲なものです だから母親を泣かすのは この世で一番いけないことなのです>

多分、僕は母親を泣かしてばかりだ。心配をかけてばかりだ。だって、毎日元気でやっているかどうかすら、全然知らせていないのだから。僕は実家を出てからもう10年もたとうとしているのだ・・・。

永続的な無償の愛、無条件の愛というのは親子関係でしか成り立たないかもしれない。(夫婦関係もそうだという意見には、私は結婚していないので分からないという事でご勘弁を)親は無条件で子供を愛してくれる。特に母親は自分がおなかを痛めて生んだ子だから、自分の命をかけてでも構わないという思いがあるのだろう。僕はこういう事を言葉で聞かされる度、重荷になっていた。反抗期の時はうざったかった。ただ、今はありがたいと思う。少なくとも、俺の味方が1人はいるのだから。

大切なものを思い出させてくれる小説です。

信長の遺骸はなぜ本能寺から消えたのか?

2005-09-19 14:13:24 | Book
久々に面白い小説を読んだ。信長の棺である。<小泉首相も愛読!>と帯には書いてある。ほんとか嘘かはわからんが。信長ブームがきそうな気配もあるし。僕は「下天は夢か?」を早々と挫折したので、信長も秀吉も全然詳しくない。歴史で多くの人が好きそうな戦国時代とかもあまり興味なかったし。マンガ日本の歴史の「織田信長」「豊臣秀吉」「徳川家康」レベル。そんな私にも充分面白かった。<信長の遺骸はなぜ本能寺から消えたのか?>という問いかけは非常にスリリング。え?燃えたんちゃうの?と、まさか生きていたとか?と疑問をそそる。<実は死んだとされていた人が危機を乗りこえて生きていた>というシチュエーションは常に好奇心をそそられる。この小説では太田牛一が主人公。太田牛一とは、「信長公記」を書いた人物で、牛一の視点を通して小説は展開されている。知らなかった事実がたくさんあった。信長と公家との関係、桶狭間の戦いの裏側、秀吉が本能寺の変の後、すぐに戻ってこれた理由、なぜ光秀が謀反を起こしたのか? など。牛一の視点を通しているので、秀吉はよく書かれていない。秀吉の出生の秘密など、もし事実だとしたら、俺にとっては驚愕である。史実は歴史の勝者によって、改竄されている。牛一は「信長公記」を秀吉に検閲されているので、多分その思いが強かったのだろう。秀吉に利用された歴史書で、本当の信長を伝えられていないと。その牛一の思いを、著者である加藤廣さんが甦らそうとしているのだ。信長の側にいた牛一にしか分からない信長の思いを。あの時代に信長が観ていた世界を。

帯にある「ここには今まで誰もみたことのなかった信長がいる!」とはまさに著者の意図が成功しているのだ。

戦争無知な自分にささげるこの1冊

2005-08-19 03:17:27 | Book
あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書を読んだ。素晴らしい、ほんと素晴らしい。知的興奮が抑えられないまま、一気に読みました。戦争について、かなり無知だった自分でしたが、すらすら頭に入ってきた。戦争について、この1冊だけで語るのは(つまり分かったと思う)かなり傲慢なのでしょうが、新書という限られた形で、必要な情報を網羅し、なおかつ読者に好奇心を与え続けていて、ほんとに素晴らしい仕事だと思う。私にとっても、新しい発見ばかりだった。特に今まで全然知らなかった、昭和天皇の発言、行動、考えが描かれていてすごいな~と思った。正しいかどうかは分からないけど、よくここまで取材、調べたな~と。人間・天皇がそこにいたよ。

起業の条件

2005-08-03 00:45:22 | Book
起業の条件―若者文化からビジネスを生み出す方法を読んだ。折口雅博さんはジュリアナ東京やベルファーレの仕掛け人でもあり、かつコムスンやグッドウィルを大成功させている方らしい。全然知りませんでした。ただ、読んで非常に納得。素晴らしい。モリベーションの高さと潔さがある。こういう方はついていきたいと思わせるものがあります。<すべては自分の責任と考え、有限実行する。>まさにと思う。ほんと、すべては自分の責任なのだ。部下が言うことを聞かないのも、突き詰めて言えば、上司の伝え方が悪いのだ。誰かとうまくコミュニケーションを取れないときは、大体自分に原因があるのだ。何でも人のせい、世の中のせいにする事はできる。景気が悪かった、円高が・・・、円安が・・・、銀行が貸し渋りした・・・。そんな事言って何になるのだろう?一番簡単に変える事ができるのは、自分なのだ。
それとは反対にすごく他人のせいっぽく、言い訳がましい人もいます(爆)。この人は頭がすご~~くいいと私も思うので、よく勉強させてもらっていますが、多分この人が社長だったらついていきたくないな~って気がする。板倉雄一郎その人です。(爆)。書いちゃったな~。社長失格という本をこのブログで書いた。この人はブログを持っていて、企業価値についてすごい精通している。すごいんだけど、生理的に合わないな~。だって、言い訳っぽいんだもん。折口さんの本を読んで、改めてそう思いました。

81-1

2005-07-29 00:34:19 | Book
夏木マリの81-1を読んだ。面白かったな。夏木マリを初めて知ったのは歌手として。小西と組んでてCD出しててたまたま聞いたらかっこよかった。へ~、このおばちゃんか~と思った記憶がある。たまたま本屋に1冊だけこの本が置いてあったので買った。どんな文章書くのかな?と。<恋愛している時間が長くなればなるほど孤独になる。彼とのいい距離を保つためにも、独りの時間が必要になる。自分磨きにも時間が必要で、その力をつけていかなくてはならないと感じる。>まさに!って感じ。僕にとっては。この文章読むだけでも、買った価値ありかな。でも、他にもたくさんいい事言ってるけどね。かっこいいな。この人。孤独を邪魔しない、でもほっとかない、この辺の距離感が難しいんだよ。わかるかね。きみ!(って誰に言ってるんだ?わたくしは(爆))

インストール

2005-07-24 16:40:37 | Book
綿矢りささんの「インストール」を初めて読んだ。今頃かよ!って突っ込まれそうですが、あの時の芥川賞ってかなり作られた感じっぽかったからな~(爆)。でも、図書館でただで借りれたので読んでみるかと。読んだ感想は、人づき合いがちょっと苦手な頭のいい子が書く小説だな~って感じ。でも、アマゾンの書評ほど評価は低くないと思うぞ。大人の社会を覗き込んだ後、<何が変わった?何も変わらない、私は未だ無個性のろくでなし。ただ、今私は人間に会いたいと感じている。昔からの私を知っていて、そしてすぐに行き過ぎてしまわない、生身の人間達に沢山会って、その人達を大切にしたいと思った。>ってところはすごいセンスを感じるけどな。変わった事に気がつかないのは、成長が当たり前になったから。自分を客観視してないから気がつかないけど、周りは気がついてる。両親やら、友達やらが変わったね~、成長したね~と一言言ってあげれば、どんなに本人が助かるのか、そんな事はすごく日常に溢れている。それがさらっと書かれていて、いいな~と思うけどね。まあ、その辺は読む人それぞれか。

図書館

2005-07-24 00:51:13 | Book
って便利だね。栃木に来て初めて図書館で本を借りました。6冊借りてタダ!!!何と素晴らしい。多分税金なんだろうけど、こういう事にオレの血税を使って欲しいね。ほんと。大人になったら、知的ベースをあげるのは読書が一番早いと思う。もちろん本だけでは駄目なのは分かってるけど、本を読まないよりは読んだほうが100倍いい。自分では絶対に買わないであろう、綿矢りさの「インストール」とかまで借りてしまった。面白くなければ、読まなければいいだけだしね。この年になって新たな発見だな~。

読みたい本がない

2005-07-23 00:22:37 | Book
珍しいでしょ。本棚には山ほど本があるのだが、どうしても新しいのを手にする気になれない。心技体全て夏ばてかな。ということで、私の原点の深夜特急〈1〉香港・マカオを久々に読んでみる。大学に入ってよかったと思う事は、英語の先生がこの「深夜特急」という本を紹介してくれたことだ。精神科医だったその先生はかなり変わっていた。「深夜特急」を読んで感動しない人は、今すぐ大学を辞めなさい。感動がない人は何をしても無駄だ。と傲慢な事を仰った(爆)。ものすごく素直な俺は、生協に行って早速「深夜特急」を買った。はまったね。その一月後には、生まれた初めての海外旅行で香港に旅立っていた。写真を見ても分かるように、多分30回は読んだであろうこの本はボロボロ。世界中、俺と旅をしている。表紙も擦り切れた。
<さて、これからどうしよう・・・ 今日一日、予定は一切なかった。せねばならぬ仕事もなければ、人に会う約束もない。全てが自由だった。そのことは妙に手応えのない頼りなさを感じさせなくもなかったが、それ以上に、自分が縛られている何かから解き離れていくという快感の方が強かった。>
これを読むたびに毎回感動する。この感じを味わいたいため、俺は旅をするのかもしれない。(今ではその旅すら自由にはできないが)。そこには俺の事を誰も知らない世界があるから、そこはひどく不安だが、その異国に違和感なく馴染んだ時、自分の居場所を見つけた時、何かとても成長した気になる。世界が自分を認めてくれた。そんな気になる。ツアーにはそれが何一つ無い。

そっか、俺は誰かにあるがままの自分を認めてもらいたいのかもしれないな・・・。俺のことを知らない見知らぬ誰かに・・・。

33歳ガン漂流

2005-07-20 01:02:22 | Book
久々の更新です。待っていた世界のみなさん(爆)すいません。33歳ガン漂流ラスト・イグジットを読みました。ヴァニシングポイント以来、奥山貴宏さんの小説は全て読みました。これが多分最後の作品になるのかな?最後のブログが<死にたくないな。書店で会いたい。本屋でセットで買ってくれ。>である。死にたくないな。に心打たれる。『書く』という事に全てのエネルギーを費やした漢の壮絶なる記録をぜひ読んで欲しいな。ガンに侵され、体・行動が制約された時、残ったのは『書く』事だった。それはガンの進行が進めば進むほど、より『書く』事にのみ研ぎ澄まされていった。なぜ書くのか?「オレを覚えておいてほしい」から。サ母(サイボーグ母)の「貴宏へ」という文章は涙涙だ。本当に奥山さんは愛されていて、大切にされていたんだな~。ほんとにいい文章です。お母さんって、こんなに子供を大事に思ってくれてるんだ。嬉しくて、でも悲しくて。。
奥山氏は人生を駆け抜けてしまったけど、普通の人が残せない多くの物を残していった。ありがとう。