Around 50 人生はアドベンチャー!

40代半ばにして再婚
妊活のおかげでベビーを授かりました。
ベビーのこと・日常・野球・読書など気まぐれで綴ります。

祈りの幕が下りる時

2017-12-26 06:15:25 | 読書
(内容)
明治座に幼馴染みの演出家を訪ねた女性が遺体で発見された。
捜査を担当する松宮は近くで発見された焼死体との関連を疑い、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることに加賀恭一郎は激しく動揺する。
それは孤独死した彼の母に繋がっていた。
シリーズ最大の謎が決着する。吉川英治文学賞受賞作。


久しぶりに加賀恭一郎シリーズの長編を読んだ。

なんとか映画公開前に読んでおきたかった。

2組の親子の切ない物語が描かれているが、その一つが加賀恭一郎自身だった。

いつもながら点と点を結ぶ洞察力、推理力の鋭さが光る。

パズルのピース一つずつ埋めていくような展開は読んでてわかりやすいし、面白い。

色んな事件を色んな角度から解き明かしていく短編もいいけど、やっぱり長編の方が読み応えがある。

切ない話やったけど、読了後はそれほどまでに重くならなかった。

映画も見てみたいなあ。



★★★★☆