セロ弾きのゴーシュを何十年ぶりかで読みました。
今改めて読んで見ると
この童話は小学生の頃ピアノの先生の家にあって
待っている間に読んでいました。
カッコウが窓に何度も頭をぶつけるところや
ゴーシュが窓を割るところがすごく印象に残っていて
寝る時に窓が開いていたら寒かったのではないだろうかと
心配しながら読んでいました。
今改めて読んで見ると
叱られてばかりの気の毒なゴーシュが
本当はいい人間で
動物たちを最初はぞんざいに扱っていたのが
だんだんと助けられていくという
とても素敵なお話だったことがわかりました。
もしかしたら、最後まで読んでなかったのかも。。。。
そのピアノの先生と私は相性が悪く
何度か練習をしていかなくて叱られたりして
中学生になった時、制服を着て、はじめて自転車で先生のところへ行きました。
(小学生の頃は学区外に自転車で行ってはいけなかったので)
大人になったようで嬉しくて、先生にも中学生になったことを言ってもられるかと思っていましたが
下手くそで叱られ「中学生になったんだから、もっと練習しなさい」と言われ
とても悲しい思いをしました。
自分は褒められると思っていた「中学生になった」ことで
逆に叱られる材料になったことがショックでした。
ゴーシュの気持ちがよくわかります。
私はピアノの先生に習いにいく日は近所の大好きだったおばちゃんの家に隠れてサボるようになり
とうとうやめてしまいました。
数十年後、市の合唱団に入って第九を歌った時
そのピアノの先生と再会しました。
でも
先生は私のことは覚えていませんでした。
私自身はピアノがトラウマになるくらい先生のことを恨んでいたのに
なんだか力が抜けました。
人生そんなものなんだなあと
セロ弾きのゴーシュを見るといつもピアノの先生を思い出します。