三十汁+α

いよいよ三十路のアタクシを、節度を保ちつつ、垂れ流していこうかな。
とか言ってるうちに、もう@年。

きのうの世界 <恩田 陸>

2010-10-06 10:01:28 | 
 夜、音なし(テレビもオーディオもつけずに)で読んでたら、怖ぇったら。
 『私の家ではなにも起こらない』より怖かったんですけど。
 途中まで。
 しかも、最後の方読んでるとき、雨降ってくるし。
 その妙なリンクが怖ぇって。


 以下、ネタバレあり!!
 







 恩田異世界炸裂でしたなー。
 特殊な能力を持った人と家系と、特殊な土地。
 
 しかしまぁ、それが殺人事件と絡むと、ちょっとなぁ・・・
 今回の市川吾郎の死の真相は、さすがにちょっと・・・
 中盤辺りまでミステリ色が濃かったので、違和感を感じましただ。
 もうちょっとしょっぱなっから、こういう異世界・異能モノ感が前面に出てれば、そうでもなかったかもしれませんが。。。
 でも洋題を見ると、一目瞭然なのかしらん。
 恩田ファンのワタクシですが、流石に今回はちょっとうーん、でした。

 がっ!

 Amazonのカスタマーレビューで、素晴らしいレビュを発見し、うならされました。
 その人はこの物語を『視点に関する技巧を凝らし、物語世界を俯瞰する視点とは何なのかについて思いを凝らした物語』として読んだそうで。
 ぎゃふん!
 すげー、深ぇ~!
 そう考えるとすごく腑に落ちるというか、また違った読み方ができそうな。
 
 ま、コレがホントに作者の思いなのかどうかは、分かんないんですけどね。ふふ
 
 再読の余地アリ、です(えらそうだな) 








きのうの世界
恩田 陸
講談社

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