三十汁+α

いよいよ三十路のアタクシを、節度を保ちつつ、垂れ流していこうかな。
とか言ってるうちに、もう@年。

ねらわれた学園<眉村 卓>

2012-10-14 12:26:41 | 
ねらわれた学園 (講談社文庫)
クリエーター情報なし
講談社

 

 ジュブナイルSF小説の王道(でヨイのかな)、『ねらわれた学園』 でございます。

 何度も映像化されているらしいでございますが、今更初読みでございます。

 

 

 

 

 

以下、ネタバレあり!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 読み応えがさらりとしていると感じてしまったのは、もう私が少女ではないからなのでしょうか。。。

 テーマとか設定とか結構壮大なのに、なんかあっさりしてるっていうか。

 まぁだからこそ何度もリメイクされるのかもしれないけど。

 

 

 なんだろなー、だって京極氏あっさり 「僕は未来から来ました。これこれこういう理由により、過去を変えます」 って言っちゃうし。

 超能力も最初っからハッキリ超能力だし。

 もっと 「なんなの?えぇ?なんなの?!」 って感じかと思ってたので。。。

 その辺の含みが、さらけ出過ぎてるんだよねぇ。

 と感じる、と。

 

 しかしまぁこれが1973年に刊行されている事を考えるに、当時はずいぶん衝撃的だったんでしょうな。

 「えぇ?!超能力ぅ?!わっ、すご!!こわ!!」 みたいな。(←なんか感じ悪くなっちゃったけど、悪意ないっすよー)

 

 

 そうか、この話って時代が経っても、なんかこねくり回す事できるんだ。

 自分の頭の中で、自分の好きなように。

 そこが面白みなのかも。むふ

 そうかーーーー。。。(←なんかハマッたらしい)


悼む人 上・下 <天童 荒太>

2012-10-14 11:08:15 | 
悼む人〈上〉 (文春文庫)
天童 荒太
文藝春秋
悼む人〈下〉 (文春文庫)
天童 荒太
文藝春秋

 

 うーんうーんうーん、なんか不思議な話だったなー。

 

 『悼む人』 は 『悼まずにはいられない人』 なんだよね。

 宗教とか思想とか哲学とか、ではなく。

 ただ 『悼む』 と。

 だから誰かの救いになったりもすれば、嫌がられたりもする、と。

 

 うーん、でもこの悼む人って、不健全じゃないかなぁ。

 いや確かに読んだ後は救いを感じましたよ、物語に。

 でもよくよく考えてみると、なんだか不健全だなーって。

 

 多分物語の中でもそうだったように、悼む人をどう感じるかは人それぞれだしそれでイイって事なんだろうから。

 まぁ私の中では、悼む人は不健全な人って事に落ち着いてしまいそうです。