雑記 夜更かしの毎日

働く主婦の日々のこと。
大好きなお芝居や音楽、その他もろもろ。

12/29 WELCOME TO FLOWER FIELDS LIVE SHOW 新宿紅布

2008-12-30 | LIVE M
1週間前のクアトロの日も暖かったけど、年末には思えないほど穏やかで冷え込みの緩んだ夜。
レッドクロスのキャパを考えて、東新宿駅のコインロッカーに会社の荷物とコートを置いて明治通りを急ぐ。
開演直前のレッドクロスの入り口には、当日券待ちの方たちだったのか、この時間で10数人程度の行列がありました。
受付でドリンク代をお支払いしてメモリアル・チケットを戴き、フロアの入り口のドアを開けると、もうそこはお客さんでパンパンにぎっしり!熱い、熱い!
駅のロッカーにコートもジャケットも置いてきちゃって良かった。
キャパ200弱だと聞いていたので、だいたいの覚悟はしてたけども。やっぱり狭かったな~、レッドクロス。ステージの間口も本当に狭い。
フロアのいちばん後ろからだって、すぐそこがステージだもん。
ここでコレクターズが見れるんだ!チケット無事に予約できてホントに良かった。

予定の時間を少し過ぎた頃、ステージ前のシャッターがそろそろと上がって行く。手短にチェックが終わり照明が落ちる。さあ、いよいよ!

いつも通りに最初にステージに姿を現したコータローさんは、ユニオンジャック・ジャケットを着用。
続けて黒いタートルネックにサングラスのQちゃんに、黒いシャツにネクタイ、ジャケットのオリさん。
最後にセンターに向かうリーダーも色鮮やかなユニオンジャックのジャケット姿。
熱いLIVEの口火を切ったのは「僕はコレクター」
さすがにレッドクロスまで来てるだけの事はあるオーディエンス!みんなきっと骨の髄までコレクターズ色の血が流れてるんだろうな。もうレスポンスが熱い!早い!スゴイ!
メンバー登場でステージ前に流れ出した、フロアにギュウギュウ満員のお客さん。こんなに熱っぽいLIVEって何年ぶりぐらいだろう?私も。
イヤでも血が騒ぐって!
入り口のドアのすぐ前ぐらいにいたはずなのに、動きだした人に乗って結構フロアの真ん中の方まで流されてました。気が付いたら。
ステージ高くて見やすいし、音がクリアで響きも良いレッドクロス。そしてすぐみんなの手の届くような場所にいてくれるコレクターズ。楽しかったなぁ。スゴかったなぁ。
きっときっと、死ぬまで忘れられないな…。

この日のSPECIALなLIVEは、1986年の11月にレッドクロスの明治通りを挟んだお向かい、新宿JAMで行なわれた初ワンマンの再現、ということで、曲順は既発売のLIVE盤「WELCOME TO FLOWER FIELDS LIVE SHOW」に収録されてるとおり。
つまり、どの曲も作られてから最低でも22年の時間が経っている、ということで…。
なのにこの生々しいリアルな現役感。どこも少しも懐かしくもないし、古びてもいない。って言うよりも、22年以上も前にすでにこの曲がすべて完成されていたことの方に驚かされる。
コレクターズが頑なに立ち続けた位置は22年の間、結局少しもブレていないし、どこにも流されていない、これが何よりの証拠。
この孤高のバンドのファンのひとりでいられることを、あらためて誇らしく感じながら立ち込める熱に身を任せる。ここにいられて本当に幸せでした!

「いや~!狭いね~、近いね~!ハイビジョンだね!ヤバイよ、毛穴まで見えちゃうよ!」とお客さんに笑顔でご挨拶のリーダー。
「今日はね、86年の11月の…、何日だったか忘れちゃったけど、初めてやったワンマンショウと同じ選曲でLIVEをやるってことでね。憶えてる?コータロー君、22年前のこと。」
「憶えてますよ、もちろん。」とコータローさん。「一昨日ぐらいのことみたいなもんですよ。」
「コータロー君はバンドに入って2か月ぐらいだったんだよね。それまで俺は当時のロックシーンと格闘してて…、思えばコータロー君のために、俺はレッドカーペットを敷いてたようなもので。そして君はそのカーペットの上を後から土足でドカドカと…。」
「そんなことないでしょうが!」と笑うコータローさん。
「ホントにね、22年ずっとロックシーンと格闘し続けてきたんだけど、世間はやっと最近、ピロウズに追いついたぐらいだからね…。コレクターズに追いつくのには、あと5年ぐらいはかかりそうかな?」とリーダー。
「…もう最近、俺達が元気なうちには無理なんじゃないかと思えてきましたよ。ホントのアートってのはそういうモンなんだよ、きっと。」と笑いながら言ってたコータローさん。
「良い事言うね~、コータロー君。ねー、世間にはわからなくても、わかる人には、ちゃんとわかるんだね。」とファンで埋め尽くされたフロアを見回すリーダー。
「ね、こうやってわかってくれる人にはね。
…もうさ、みんなで一緒に住もう!
だってみんなダンナにもボーイフレンドにも、あきあきしてんだろ?しょうがないよな、みんな俺達ほどはカッコ良くないんだから。…2週間に1度ぐらいのローテーションで回るからさ、…どう?」
どう?、と聞かれても…。
「一緒に住もう」って、ある意味、かなり熱烈な求愛ですね。人生で初めて言われちゃったかも(ダンナにも言われたことないな。)
ホントにその気がおありならヤブサカじゃないんじゃないかと思われますけれど。でもそれこそアブない宗○団体みたいですよねぇ(笑

「今日はね、22年前のLIVEを再現する、ってことなので、4人揃ってユニオン・ジャックのジャケット着てこようと思ったんだけどね。サイズが全部俺用で、断念したんですけど…。
よく着れたよね~、コータロー君。」とコータローさんを見て言うリーダー。
「着れますよ、もちろん。」
「どっちかって言うと、俺がぽっちゃりさんのイメージじゃない?今は。
昔はガリガリだったのにね。すごかったもんね~、俺がガリガリだった時代は。もう、振りほどき、振りほどき…。女子を。
あの頃はむしろコータロー君のほうがぽっちゃりしてたのにね。」
「あの頃、俺、1日6食食べてたから…。」
「6食~?何でそんなに?」
「もう腹へって、腹へってさ~。バイト先でお弁当余るじゃない。」
「バイトって何してたの?」
「セブン・イ○ブンですよ。余った弁当、絶対に人にあげちゃいけなくて、自分で食べちゃって…。」
と、MCも当時の思い出話がたくさん聞けた、LIVEの第一部。
もちろんCD聴いてるから、曲順とかはすでにわかっちゃってるんだけど、それでも1曲1曲、ものすごく新鮮だった。ものすごく楽しかった。やっぱりどれほど聴き馴染んだ曲でも、LIVEで聴けるのは格別!最高!
私もこの日はリグレイ、普段の2倍量(当社比)で持参、思い切り良くブチ撒けて参りましたよ~!
リーダーの言う「見え見えのアンコール」まで、すべて最高でした~!楽しかった!

この場所に因んだ「明治通りを横切って」で始まり、もう1曲ごとにスゴイ盛り上がりだった第二部!LIVEでお馴染みのナンバーが次々と続いて最高に熱かったな~、レッドクロス。
「今日はホントにスゴイね!良かったね~、みんな。プラチナチケット取れて。」と笑顔で言うリーダー。
お客さんからかかった「ありがとう~!」の声援に、「その言葉、倍にして、…俺がもらっとくよ。
みんな俺のおかげだろ?な?はい、みんなで~」と、客席に向けた耳に手を添える。
オーディエンスは声を揃えて「ありがとう~!」
横の壁に軽くもたれながら(ホントにステージの間口が狭いので、サイドの立ち位置の本当にすぐ横が壁なの。レッドクロスのステージ。)、ちょっとあきれたような笑顔を浮かべながら、でも楽しそうに加藤さんを眺めてたコータローさん。
「今のはさ、ちょっとリーダー、高飛車じゃない~?」
「そうか~?いいじゃない、みんな俺のおかげだよ。Whoが来たのだって俺のおかげじゃん!俺が居たから来たんだよ、Whoだって。」
「その割には席、後ろだったじゃない?」
「それは…、申し訳ない。俺が取ったら、後ろの方だったんだよね、席が…。でもさ、失礼だよな!あの席。ホントどうなってるんだよ!
…それでもずっと泣いてたじゃない?コータロー君。」
「…泣いたねぇ。どういう訳か。」
「俺はさ、どうやってコータロー君を隠すか、もう必死だったよ。BSとか映っちゃうじゃん。もうこうやってね~。」と広い背中を客席に向けて逸らしてみせるリーダー。
「俺は、デパートの物産展とか撮影してるのに映っちゃったりするんだけどもね。」と笑うコータローさん。
「え~?並んだりしてるの映されちゃうの?」
「どっちかって言うと、映りたいほうなんだけどね、俺は。」
「映りたいの~?イクラとか食べてるとこ?」
「俺は並んだら、必ずちゃんと買うからさ~。ラーメンだって2回並んで、2杯食べたから。」
「2回並ぶの?」
「そう。1回並んで食ったら、美味かったからさ~、もう1回列に並んでもう1杯食べたら(店の人に)「お兄さん、2回目~?」って言われたぐらい。
でもさ、あれもホントはいい加減だよ。北海道物産とか言いながら、金沢産とか書いてあったりするんだからね~。」
と、さすがに市場調査に手抜かりはないコータローさん。恐れ入りました。

ステージもフロアも途轍もないほどの一体感で、熱く熱く燃え上がったLIVE終盤。本当にこのまま時間が止まってしまったらいいのに…
レッドクロスのオーディエンスの願いを切なくなぞっていく様に、フロアを甘く深く震わせた「世界を止めて」
もうただ本当に素晴らしくて、感動的で、何物にも引き換える事のできない様な時間が過ぎて行く。
…ここにいられて良かった。幸せでした。

猛烈なアンコールに応えて、もう1度ステージに戻って来てくれたザ・コレクターズ。
最高にSPECIALな22年目のワンマンLIVE、最後の曲は「ツイスター」!
ステージに完全に膝を付いてしまうぐらいに、渾身の熱唱と力強いシャウトで、オーディエンスの熱狂に更なる火を注ぐリーダー。
ステージに向かって伸ばされたたくさんの腕に、身を委ねるように身体を寄せるコータローさん。
メジャーデビュー22年目の大ベテランバンドの、まるで鼻っ柱の強い若造みたいに熱っぽいLIVE!
本当に熱かった!お客さんもステージも!無性に最高に楽しかった~!

途中でQちゃんが、「やっぱり昔のコレクターズの方が良かった、と言われないように頑張ります。」って言ってて。
もちろんお客さんからは「今の方が良いよ~!」って声がかかってたんですけども…。
本当にこのバンドは「最高」を「最高」で上書きすることに、ずっと格闘し続けて来たんだろう。そしてこれからもずっとずっとそうやって転がり続けて行くんだろうな…。
だから見るたびに聴くたびに、その時々の「最高」を体感させてもらっているんですよ、いつだって!何時とも何物とも比べる必要なんて少しも無いんです。

LIVEの余韻を抱いて余熱の残るフロアを後に外に出るとそこは、残り少なくなった2008年の穏やかな風が吹き抜けて行く「明治通り」
道路の向こう側には「新宿JAM」の明かりが見える。今夜もどこかの若いバンドのLIVEがあったのかしら…
東新宿の夜でも明るい空ではあまりよく見えないんだけれど。それでも星の輝く青い夜の、心弾む幸せな帰り道でした。

12/21 Giant Step to 2009 from QUATTRO ~ ザ・コレクターズ

2008-12-23 | LIVE M
また今月もキビシかった日曜日の17時スタート…
仕事は16時までにしてあったものの(また今月も早退…。人事査定、大丈夫なんだろうか、自分。ちょっと心配)、やっぱり時間通りには退勤できず。
やっとクアトロに入れたのは今月もまた17時を少し過ぎた頃。

階段を上ってLIVEフロアの入り口を見ると、ドアのすぐ前ぐらいまでお客さんで大入り!やっぱり今年最後のクアトロ・マンスリーだもんね!
フロアの後ろまですでに満遍なくお客さんが入っていたのと、私が到着して間も無く客電が落ちたのとで、場所を選んでる余裕もなくそのまま入り口の前あたりで見ることに…
こっち側だとオリさんが見えづらいんだけど、もう仕方ない。
それにしてもクアトロ、熱かったなぁ~!

LIVEのスタートは17:10ぐらい、最初の曲としてはちょっと意外だったかも、「Thank U」
続けてコータローさんのリッケンが印象的なイントロを刻む「Pretty Green」
SPECIALなLIVEの予感にワクワクする~!

「いや~、今日はスゴいね~!いつもよりいっぱい入ってんじゃない?やっぱり最終日だけ来るって人もいるんだねぇ。」とお客さんで埋まったフロアを笑顔で眺めるリーダー。
「でも、今日、熱いよね~!」
「ああ、今日は外も暖かいからね~」、汗を拭いながら答えるコータローさん。
「ホントに熱いよ!もう汗こんなだよ~。人工じゃないからさ~。」と汗で濡れた髪を手で無造作にパサパサと払いながら笑うリーダー。「人工ならさ、こういう時に弾くんだろ?汗。」
「…そりゃあ、モノにもよるんじゃないですか?いろいろあるらしいから。」とコータローさん。
「コロンビアの演歌歌手の中には、絶対に野外ステージやらない人いるんだって!横風に弱いかららしいよ…」とリーダーは悪戯っぽく笑う。

「コレクターズ、デビュー22年目に突入してしまったんですが、もうね~、何度も「ROCK免許証」を更新してるような感じで…」
「え?何~?」と苦笑しながら聞き返すコータローさん。
「ほら!いろいろ、いろんな時代があっただろ?「コロンビア、売り出したい時代」とか「ほっとかれ時代」とかさ~。「2人でB’zやれ時代」とか…。」
「ああ!あったねぇ…。」
「な!あっただろ?…何度も免許更新したけどさ、一回もゴールド免許にはならなかったね、結局。」
「ならなかったよね~。」と可笑しそうに笑うコータローさん。
「ホント、「2人でB’zやれ時代」とかさ…。「行け!加藤!ホットパンツだ!」って言われてね~!いや、俺は自信あったんだよ!ホントに!…でもコータロー君がさ、どーしても「タンクトップはイヤだ」って言うもんだからさ。」
大笑いのコータローさん。「だって90年にタンクトップって、キツイじゃない?じゃあ、ほら、タンクトップの似合う曲やろうよ。」
「よし、じゃ次はタンクトップと袖を切り落としたジージャンの似合う曲な!」と「たよれる男」!
大サビでお互いを指差し合うリーダーとコータローさん。お2人ともに、本当に頼りがい充分ですよ、いつだってね!

イントロと同時にオーディエンスから歓声のあがった「気狂いアップル」に、3か月続けてクアトロで聴けた「百億のキッスと千億の誓い」
本当に熱かったな~、LIVE!

「ところでコータロー君。年賀状書いた?」、唐突に切り出すリーダー。
「え?年賀状?今年はちょっとまだ…。」
「まだなの?めずらしいね~。コータロー君の年賀状、毎年必ず元旦に届くのに。…あのね、年賀状のやり取りなんて古いこと、未だに結構ちゃんとやってんですよ。」と笑いながらお客さんに教えてくれたリーダー。
「加藤君とコータロー君の年賀状は、毎年ちゃんと元日に届くよ。」とQちゃん。
「オリ君のはね~、だいたい毎年5日ぐらいに届く。で、Qちゃんのは、…こないよね。」と笑うコータローさん。「俺はさ、元日に届かないぐらいなら、出さない方が良いと思ってるからさ。」
「ね、コータロー君、そういうところキッチリしてるよね。遅刻とか絶対しないし。それは何?学生の頃からずっとそうなの?」とコータローさんに尋ねるリーダー。
「遅刻するぐらいなら、休んだね。学生の頃は。遅刻の時と朝に髪型が決まらない時は休み。」
「いたいた、そういうヤツ。遅刻するなら休むってヤツ。でもさすがだね~、髪型決まらないと休んじゃうんだ。コータロー君、世間に先駆けて「朝シャン」してたんだもんね~。何年のコトだっけ?」
「78年ですよ。俺、その頃に晩酌始めたからね~。」
「晩酌~?もう?…でも晩酌と朝シャンって関係あるの?」
「晩酌すると、酔っ払ってそのまま寝ちゃうから、フロはね、朝入るの…」
「ああ、なるほどね。でもさ~、その頃の晩酌っていったい何を飲むの?」
「ビールとジン。ジンってその頃「ジン・フィズ」って缶のがあってね。それほとんどアルコール入ってなかったからさ…。近所の飲み屋のマスターに「本物のジン・フィズ飲ませて。」って頼んで飲ませてもらったらさ、もう、こんなんなっちゃってさー。」と全身をわなわなと振るわせてみせてくれるコータローさん。
それを見ながらニコニコと笑ってた加藤さん。「ああ!あったね。缶入りのジン・フィズ。青と…黒の缶だっけ?」
「青と白だよ。こう下の方にシュワシュワって感じの泡が描いてあってさー。ちょっと俺は、あの缶に「モッズ」を感じたね。」
「確かにね、「モッズ」感じるデザインだったね。」
「…もう、なくなっちゃったんだよね。」と残念そうに言うコータローさん。
(確かに昔あった!サントリーのジン・フィズって。ちょっと流行ったんでしたよね。今の缶入りカクテルのはしりみたいなヤツ。
確かアルコール度も3~4%ぐらいで、私もその頃に悪戯で飲んでみたことあるな~。微かにジンの松脂の匂いがして、大人のサイダーみたいな感じで。そう言われれば、いつの間にか無くなっちゃってた。なんか懐かしいな~。)

「俺、コータロー君がなんで遅刻したくないのか、理由聞いたことあるよ。」とQちゃん。
「それいつ頃?コータロー君が調子に乗ってた頃の話?」と楽しそうに聞くリーダー。
「そう、調子に乗ってた頃。…あのね、遅刻すると謝らなきゃいけないでしょ。それがイヤだから俺は遅刻しないんだ、って言ってたよね~、コータロー君。」
「だってほら!遅刻するとさ、「いや~、ゴメンゴメン!」とか言うでしょ?それってさ、最初から自分で負けを認めてるみたいじゃない?イヤなんだよ!そう言うの。だから遅刻しないの、俺は!」
なんかこう言う思考の形態って、本当にコータローさんらしくて面白い。聞かせてもらえて嬉しかったなぁ~!

そんな楽しいMCとは裏腹に、しっとりと感動的なバラードにクアトロが熱く震えたLIVE中盤。
静かに「あてのない船」を終えたメンバーがステージから姿を消して行く。ただひとり、ほの暗いステージに佇むリーダー。
ただPatさんのキーボードの響きだけを従えての「Quiet Happy…」
ピンスポットの照明の中、身体中から振り絞るように熱い熱い歌声を響かせる。甘く切なく悲しくて優しい、鼓膜に心に真っ直ぐに届く空気の振動が、深く深く感情と共振する。
もう圧巻の熱唱。ただ棒立ちで身動きさえ儘ならず、涙だけが溢れ出た。本当に素晴らしいものを聴かせてもらいました。
本当に素晴らしかった…。

メンバーがステージに戻り、再び軽快に走り出すLIVE。
そして「青春ノークレーム~」の前には、「ジャ○ーさんごっこ」のMCでまた盛り上がっちゃいました!
かつて、とある会場でLIVEを終えた後の撤収作業で、間違って翌日この場所でサイン会をひらく予定の北公次さん(フォーリーブスって今の若い人は知ってるのかな~?)のサイン本を機材と一緒に積み込んで移動してしまった事があるんだそうで…(事故ですよね、事故!)
北公次さんの本って、例の暴露本だもんね。
みんなで思わず楽しく読んじゃって、「ジ○ニーさんごっこ」が流行っちゃったんですって。
「寝てるとさー、隣でコータロー君が「ヘイ!YOU、スターにしてあげようか?」って言って来るしさ~。マネージャーなんか風呂に入ってるといきなり鍵、開けられちゃうしね。」
「風呂の鍵って10円玉で簡単に開けられるんだよ。突然中に入ってって「YOU!スターにしてあげるよ!」ってね~。」とものすごく楽しそうなコータローさん。
「マネージャー、「何するんですか!やめてくださいっ!」って!面白かったな~、あれ!」とリーダーも大笑いで。
「…また俺が歌う前ばっかり、こんなMCだよ。」と笑いながらボヤくコータローさん。
「じゃあ、この中ではいちばんジャ○ーさんに気に入られそうな、コータロー君に歌って貰おうか。なんかヒロミ・ゴーもデビューした頃、そんなトレーナー着てたもんね。」とコータローさんのトレーナーを指差しながら笑ってたリーダー。
もちろん、曲はジャ○ーさんとはまったく無関係にカッコいいんですよ!「青春ノークレーム・ノーリターン」

今日も豪快に爽快にカッコいいインストを挟み、リーダーがお召し換えを済まされて再登場の本編ラストは、疾走感たっぷりの盛り上がり。
お客さん誰もが皆、自然と笑顔でステップを踏み出す。
最高に熱かったですよ~、フロアもステージも!

そして今夜も熱烈な手拍子に迎えられてのアンコール!
「TOUGH」に「HEAT WAVE」!盛り上がらないはずもないじゃない!
そして、先月は無かったから2か月ぶりのリグレイ・シャワー。やっぱりこれは無いと寂しいもんね~!ちょっと久しぶりにやれて嬉しかったな。
ラストはもちろん「僕はコレクター」!

メンバーはオーディエンスにお別れを告げてご挨拶。
名残りを惜しむお客さんの拍手に重なる、客出しの「たよれる男」…
今年のクアトロ、全部終っちゃったな…、と思ってたらステージに戻ってきてくれたザ・コレクターズ。
メンバーからの最後のクリスマスプレゼントは「TOO MUCH ROMANTIC」~!
とてもロマンティックなLIVEの幕切れ。
「来年もクアトロやるから!みんな来てね~!」と投げキッスでオーディエンスとお別れの挨拶を交わすリーダー。

また来年(今年のLIVE、まだ残ってるけど)、ものすごく楽しみに待ってますからね~

12/12 ラヴ☆ショウワ歌謡~シャボン玉フライデー~

2008-12-13 | LIVE M
金曜日の夜、ぎりぎり平日なので職場は定時で退社。
渋谷はまあ近いんで、開演前になんとか無事にO-nestに到着しました。
nestまで来るのは、2年ぶり?3年ぶりくらいだっけ?
あの小さいエレベーターを降りると、ホワイエのバーの前にはビザールメンの皆様…(もちろん全員まだ私服)。エレベーターのドア開いた途端に!びっくりしますって!
内心びくびくしながら(意外と肝心なところでビビリなもので…)こそこそと横を通り抜けて、階下のLIVEフロアへと。この時点では、まだお客さんは半分ぐらいの入りだったかな。

続々と入ってくるお客さんで良い感じにフロアが埋まってきたところで、ちょっとだけ遅れてのスタート。
まずは司会の山田広野さんがザ・ピーナッツよろしく薔薇を携えた2人のお嬢さんを伴って「シャボン玉ホリデー」のタイトル曲の流れるステージへ。
「活弁士」の山田さん。あの独特の抑揚の少ない言い回しでイベント開催のご挨拶。

続けての口上でステージに呼び込んだのは、一番手でのご出演、ギターを抱いた渡りガニ~!「KOTARO AND THE BIZARRE MEN」。8月の「440」のLIVEには行けなかったから、5月の「Que」以来か~!7か月ぶりのビザールメン。
やってるご本人が「おいおい、何か月ぶりだよ~」って言ってましたけど…。
「いっつもね、忘れた頃にね。」と笑うコータロー・ビザール。
「ホントだよ!おかげでいつでも、やるたびに初めから出直しなんだよ!」と少々ボヤき気味のヒサシ・ビザール。「でも大将、いつのまにか眼鏡がお決まりになったんじゃない?」
「ああ、コンセプトが「受験勉強の合間のバンド活動」だからさ、これはね。」と肯く黒縁眼鏡がお似合いのコータローさん。

「あれ見た?コータロー君。3億円事件のモンタージュに写真使われた人が死んだって週刊誌の記事…」と曲だけじゃなくて、切り出すMCも昭和の薫りが漂う加藤さん。
「あれねー、俺の調査ではもうずっと昔に死んでるはずなんだよねぇ。」とさすがにその辺は詳しいコータローさん。(私も前にテレビのドキュメンタリーで、「あのモンタージュは当時すでに亡くなってた方の写真を流用した。」っての、見たことがあるな。)
「でも今あったって3億だろ。スゴイよな~、当時の3億円。○室の詐欺が5億だっけ?今3億円事件あったら真っ先に疑われるよな、小○が。ちーせーよな、5億。だって千昌夫だって、我らが若大将の加山雄三だって、何十億も借金あったって、ちゃんと返してんじゃん。ちーせーよ、5億ぐらいで。」と加藤さん。
MCは、「チキンラーメン」に「東京タワー」に「長島茂雄プロデビュー」に昭和33年(ちょうど50年前ね)の話題中心。(三億円事件は昭和43年だけどね。)懐かしい以前に、まださすがに生まれてないな、私だって…。

コータロー・ビザールからLIVE中に嬉しい告知が飛び出す!早くも初ワンマン開催が決定!
「え~!そんなのいつ決まったんだよ?」と加藤さん。
「昨日、ウチで。」と、しれっと答えるコータローさん。
「だって、どーすんだよ。持ち歌、これしかないのにさ~。」
「まあまあ。これから段々と、ウメて行きますからね。」
「これからってさぁ~。」と、主に新曲制作作業をこれから負担することになるんだろうヒサシ・ビザールはちょっと苦笑い気味で。
「まあね、最初のワンマンなんでOPENING ACTも用意してありますんで。これがスゴイ!もうバンドとかじゃないから!マジシャンだもん。名前もスゴイよ!「イリュージョン・マリオ」ね!」
「なんだそれ!インチキくさいなぁ。イリュージョン?」
「そうそう、イリュージョンだよ~!」と楽しそうなコータローさん。
初ワンマンは3月1日だそうです。続報を楽しみにお待ちしています~

転換後の次のステージはに日比谷カタンさん。
カーキのコートに白いマラボー(って言うんだよね。ウルフル・ケースケさんがよく巻いてたヤツ)で、「私だけの十字架」(「特捜最前線」主題歌。このドラマ、好きだったの、私。)を歌いながらの登場。
ステージでコートを脱ぎ捨てるとその下の衣装は、最近じゃ宝塚だってなかなかここまでは…、と思うぐらいの、超フリフリレースの王子様ルック。白いタイトなシルエットのパンツは、かなり際どい位置まで両サイドがシースルー!
ジェンダーフリーで妖艶な容貌のカタンさん。いかにもインチキくさくて謎のキャラなんだけど、ギターの腕前はびっくりするほどで、歌も抜群!
ホントにスゴイ人っていっぱいいるな~。拝見するのもこの日が最初、今まで全然存じ上げなかったんですけども。
ギターを弾きながらの次の曲が「大江戸捜査網」のテーマ、ナレーション入り。この番組も大好きだったの~!
もう選曲が面白いぐらいにイチイチ、私のツボに嵌りまくる~!
この日は長くなりそうなら途中で帰ろうか、なんて思ってたぐらいなのに、カタンさんのLIVEで完璧に足止め。もう最高に楽しかった!
「ワタシね、卑屈なコトには前向きで。あっ!こんなんじゃダメ!もっと卑屈にならなくちゃ!って思うぐらい卑屈なんですが…。」と自ら仰るカタンさん。ちょっとおネエ系の入った口調のMCも、ものすごい面白かったな~!たぶん本当に頭のキレる方なんだと思う。
曖昧なセットリストは10日ほど前の日記にも書いたんだけど、中性的で艶っぽい声の男性ヴォーカルの曲が実にお上手で似合うカタンさん。
パーフリ、狩人、Char、野口五郎にジュリーと、本当に見事にピンポイントでツボを突いた選曲。「水色の雨」は女性ヴォーカル(八神純子さんね)曲だけど、これまた見事な歌いこなし。この曲、個人的に大好きだし、本当に良い曲だと思うもの。カタンさんの声で聴けたのは、ホントにラッキーでした。
ラストはhide with Spread Beaverで「ピンク・スパイダー」
…なんて言うかもう、痺れた~!

お次は川上次郎さん、あの「KUSU KUSU」の次郎さん。
懐かしいな~、ホコ天に「イカ天」!
次郎さん(あごにちょっとお髭がありましたけど)、全然変わらぬ優しいベビィ・フェイスでね~。
「皆さん、カバーをやってらっしゃいますけどね。俺のは「カバー」じゃなくて「コピー」ですから。
ほら、好きな歌って変にアレンジ加えちゃうと、がっかりしちゃったりすることあるでしょ?「ああ、そこはそうじゃないのに~!」って思ったりさ。
俺のは丸ごとコピーですから、ご安心ください。
で、次の曲はコピーしようとしたらキーが高すぎて声が出なくて…。丸ごとコピーなのに、更にキーを下げてあります。」とニコニコ笑いながら言う次郎さん。
曲はLOOKで「シャイニンオン・君が悲しい」これもまた名曲だなぁ、本当に…。本当に良いカバー、じゃなくてコピーでしたよ。
歌上手いなぁ、次郎さん。陽気で懐っこい、楽しいLIVEを見せてもらいました。
「俺がやるとハマリ過ぎちゃうから、今までやらなかったんだけどねー、今日はやるよ~!みんな!足はボックス踏むんだよ!手はこう!(頭の上で右手を回すヤツ)大丈夫!恥ずかしくない!みんなでやるよ~!」とチェッカーズで「涙のリクエスト」
でも次郎さん、まだ38歳なんですって!…実はもう少し、歳いってると思ってました。まだ30代なんだぁ~。
KUSU KUSUのときって、そうか、まだ10代だったんだもんね。
「俺に抱かれてもいいって言う30代の女性の方~、あっ!もちろん男性でもいいんですけど(え?)、またぜひLIVEに来て下さいね~。」
楽しかったです~!

ここで転換の合間に司会の山田広野さんのオリジナル・ショートシネマ(もちろん山田さんの活弁付きで)の上映。
ところが機材のトラブルがあったようでなかなか上映が始まらない…
ずっとブルーマットだけが映るスクリーンに、「ただいま、わたくしの超最新作「ブルー」をご覧いただいていますが…。」と山田さんの必死の時間稼ぎの活弁がまたとっても面白い。
スタッフさん達の復旧作業を、のんびりとその場に腰をおろして待つお客さん達。
だいぶ梃子摺ってた様子で結構時間もかかったていたし、「もうダメなのかな?」と思い出した頃にどうにか映像が復旧。
映画は2本とも、一昔前のアングラ風(今ならサブカルっぽいって言った方が良いのかな。)のナンセンス・コメディー。
LIVEハウスでみんなで床に座り込んでこういうの見るのも、なんか面白かったですよ~

ラストはaCKy(From面影ラッキーホール)さん。
本日の選曲はあくまでも「大阪」にこだわって、だそうで。
ステージ・パフォーマンスも昭和の雰囲気を感じるアッキーさん。またねー、この人も歌が上手いの~!
「なかなか良い歌、歌うでしょ?この太っちょも!…みんな目を瞑って聴くと良いんだよね~。」と汗びっしょりで笑うアッキーさん。
ラストは大阪ブルースの定番、上田正樹さんの「悲しい色やね」
ああ、ホントにやっぱり名曲~。

ちょっと短めだったアッキーさんのLIVEの後、最後はまた山田さんの司会で出演者全員がステージに上がってのご挨拶。
期待した以上に、とっても面白かった!良い企画のLIVEですよね~!私ぐらいの世代にとってはたまんない!
この企画で大阪でLIVEやる予定もあるそうですよ。
ぜひまた、東京でもやって欲しいですね!




もともとセトリ憶えるのは、ものすごい苦手…
メモ取ったりするのは、それよりも苦手。
極めて曖昧、順不同、違ってるかも、抜けてるかも、幻聴まで入ってるかも~!

でも、スゴイ楽しかったから、できれば忘れたくないので…
以下、とても曖昧なセットリスト。


ビザールメン
ブラックサンズビーチ
午後しか会えない彼女
金髪のジェニー
テスコの部屋
夜空の星
ランニング・ドンキー(別名「ヤリ逃げ行進曲」、らしいですけど。)

日比谷カタン
私だけの十字架
大江戸捜査網のテーマ(だったと思う。「死して屍、拾うもの無し」ってヤツ。これも後で調べます。)
恋とマシンガン
コスモス街道
闘牛士(性同一性障害バージョン…)
時の過ぎ行くままに
野口五郎メドレー(私鉄沿線(違うかな~?)~きらめき~君が美しすぎて)
水色の雨
ピンク・スパイダー
(もっと歌ってたかな~。思い出せるのはこんなもんなんだけど…)

川上次郎
DOWNTOWN
ふたりの夏物語
シャイニング・オン
涙のリクエスト
悲しみにさよなら

アッキー(from面影ラッキーホール)
セクシャルバイオレット№1
やっぱ好きやねん
いじめんといて
悲しい色やね(大阪ベイ・ブルース)


…自信ないな~。順番はたぶん間違ってる、と思う。何曲か抜けてるかもしれないし。

自分で思ってたよりも得意分野だわ!昭和歌謡。
ほとんど全曲普通に歌えて、自分で驚いちゃった。
転換にかかってたムード歌謡も面白かった!(「ウナセラディ東京」とかね。素敵~!思い出すわ~、カラオケスナック時代!)
ただ1曲知らなかったのが、アッキーさんが歌った「いじめんといて」。トミーズの雅さんの曲だそう。
これがー、いかにも昭和シュチュエーションの良い曲でね~。なんか、ほろりと来ちゃった。
また歌上手いんだもん、アッキーさん。

19時スタートで、終ったのが22時をだいぶ過ぎた頃…
たっぷり3時間ほど、昭和歌謡に浸って来ました。これ、楽しいよ!(って、私が世代的にストライクだったからかも知れないけども。)

12/11 shimokita round up・LUNKHEAD みかん祭 合同後夜祭

2008-12-13 | LIVE M
11月に行って来て、最高に楽しんできた「shimokita round up」の話は前にもクドイほど書いたけど…

後から届いた後夜祭開催決定のニュース。
やっぱり行きたいじゃん!参加バンドも素敵だし~!
年中行ってる新宿タワレコ。またCD購入して参加券貰って来ちゃいました。

当日はもちろん職場から直行。開始直前にようやくFlagsに到着したので、整理番号入場には間に合いませんでしたけどね。
7階イベントスペースはもう結構な人垣ができてました。

参加バンドは
マスザワunit
D.W.ニコルズ
LUNKHEAD の3組。
ミニLIVEと言いながら、1バンドたっぷり30分程度の持ち時間。
満足感たっぷり、充分に3マンLIVEの見応えでしたよ~!

先発のマスザワunit
まずはマスザワさんとhare-brained unity和田さんの顔合わせで前半(ここのところ、なんか和田さんにツキがあるみたい~)。マスザワさんとつばきの一色さんに変わっての後半。
マスザワさん、MCもホントに面白いから~。楽しかったな。

2番手はD.W.ニコルズ
暖かくてほんわり優しく楽しいLIVE。曲もとても素敵だし。
round upきっかけで最近聴くようになったんですけど、良いんですよね~、ニコルズ。
来年は毎月25日を「ニコルズの日」として、いろいろ企画も考えてるそうですよ。
ニコルズ、大晦日の下北沢Queで年内にもう1度LIVEを見れる予定。楽しみです~!

ラストのLIVEはLUNKHEAD。
タワレコのイベントスペースだし、アコースティックだし。本来の持ち味よりも、だいぶソフトでライトな雰囲気でのLIVEでした。
手拍子まで、なんか似合っちゃったくらいに。
なんか楽しかったなぁ、これはこれで。

LIVE終了後は参加バンド全メンバー(これからまだ仕事のあるマスザワさんと、翌日に大阪でLIVEのある和田さんは、途中で先にお帰りになられましたけども。)による、大抽選会~!
メンバーがそれぞれに用意したグッズや私物、round up主催の「QUIP」からのプレゼントがお客さんに抽選で。
…スジガネ入りにクジ運のない私には、所詮縁のない話。本当に見事に何も当たんないんですよ~。こういうの。
よくある結婚式やパーティーの余興でやるビンゴとかでも、本当に当たった記憶さえないぐらい。もう最近じゃ慣れちゃって、最初から「ドキドキ」さえしないもん…。
すでに傍観を決め込んだ私を余所に、盛り上がった抽選会。ホントに喜んでる人のことは、傍で眺めてるだけでも楽しい気分になれるからね~。

抽選会がすべて終了したのが9時半ぐらい。もう普通のLIVE見に行ったぐらいの気分。
最後にお客さんをバックにみんなで記念撮影(タワレコ新宿店や次号のQUIPに掲載されるそうです)して終了。
お疲れ様でした~

楽しかったな~、「shimokita round up」
また来年もぜひ開催して欲しい~!楽しみに待ってますから!

ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト

2008-12-10 | MOVIE
渋谷で「ザ・フー アメイジング・ジャーニー」を見終えて、歩道橋を走って越える…
渋谷の中央改札から山手線に飛び乗って新宿まで。
新宿武蔵野館は駅東口に直結、とは言え、前の映画の終映から「シャイン・ア・ライト」が始まるまでの時間は10分と少し。
山手線の渋谷~新宿間の所用時間は7分…。タイヘンでしたよ~。

でもまだ夕方だし、家に真っ直ぐ帰るには早いし、水曜日は映画1000円だし~!
せっかく渋谷まで来たついで。2000円で「フー」と「ストーンズ」と両方(映画だけどね)見れちゃうなんて、お得じゃないですか!

予告編終了直後、やっと飛び込んだスクリーンはぎっしりと満員!
やっとこ、空席を見つけて滑り込む。
…もっと大きなスクリーンでやるか、上映館を増やして欲しいな!
レイトショウ以外でこの映画見れるの、都内ではここか六本木だけなんだもん。
平日の夕方だけど映画館の中は、私と同年代かその前後のお客さんで満員。男性客が多かったです。

まー、映画の方は私が今さら言うまでもなく、2006年の秋にニューヨークのビーコン・シアターでこの映画のために行なわれた、「ザ・ローリング・ストーンズ」のLIVEを、マーティン・スコセッシが臨場感たっぷりに撮影したもの。
会場の選択についての監督とストーンズ側の意見の相違や、セットリスト決定までのすったもんだはすでに有名なので、今さら書くまでもないんですが…。

やっぱり、世界のモンスターバンドのLIVE映像の説得力のスゴさときたら!
映画館のスクリーンに大写しで見る「ザ・ローリング・ストーンズ」の現役感バリバリのLIVE。大枚叩いて来日公演を見に行っても、この臨場感を味わえるのかどうか。さすがに自慢のカメラワーク!
映画としては充分過ぎるほど、楽しめましたよ。
「ベスト盤LIVE」と言えるぐらいのセットリストにも満足~
ストーンズをよく知ってる人も、知らない人も楽しめると思う。

ビーコン・シアターは2800人収容。ストーンズのLIVE会場としては、ケタ違いの小ささ。お客さんが本気で羨ましい…。
スタンディングのアリーナフロアに周りをぐるりと取り囲むバルコニー席。つくりとしては東京で言えば「JCBホール」に近い感じかな。
客席に大きく迫り出したステージに、ミックはけたたましいほどの勢いで軽快なステップを休み無く刻み続ける。
還暦をとっくに過ぎたはずの肉体は、羽が生えてるかの様に軽やかでひとかけらの贅肉も付いてない。呆れ返るほどのsexyguyぶり。怪物に違いない、この人は!

ミックに比べたらさすがに年齢を感じるものの、悪たれぶりは少しも変わらないキース。(ギターソロの時、すぐにステージに膝をつくの)
最前の女性客に「青いドレスが素敵だね。」と話しかけながら、必要以上のシェイクハンドでピックをプレゼントする「現役」ぶりも嬉しい。(キースのスタンドにずらりと並んだピックは、すべてあの「リップ&タン」のロゴ入り。あんなの貰っちゃったら、その場で心臓止まるかもしれない、私。いや、貰えるワケもないから心配しなくてもいいんだけどさ…)

ドラムのすぐ後ろのカメラに、いかにも「しんどい、疲れた」と言いたげな顔で、わざと大きなため息をついて見せるチャーリー。淡々と寡黙でありながら、時折見せる表情はとてもチャーミング。
穏やかな表情で今やストーンズのサウンドの中核を背負うロニーの、物静かで洗練された大人のカッコよさ。

ストーンズが、映像が、サウンドが、もうめっっちゃカッコいい!
本当に「シャイン・ア・ライト」!光り輝くように煌めく、とってもカッコいい映画でした。
なんか座って見るのがもったいない気がした。立ち上がってミックと一緒に「BrownSugar」で「HEY!HEY!」やりたかった~!

LIVE映像の合間に、時代ごとのインタビュー映像がショートカットで挟まるのも見所。
「オレもロニーもヘタくそだよ。でも2人揃えば最強さ。」と笑う若き日のキース。
「キースも俺も若いときはcrazyだったな。キースは今も…、いや、俺もまだcrazyだよ。」と渋く微笑むチャーリー。

そしてまだ白黒の映像で、ちょっと厚めの唇をとがらせて、可愛らしさの残る長い睫毛の青年がインタビューに答えて言う。
「このバンドを2年も続けられたことが驚きだ。この先?わかんないよ。あと1年ぐらいは続けたいと思ってるけど。」


映画館で見る価値、充分にありますよ~!

ザ・フー:アメイジング・ジャーニー

2008-12-10 | MOVIE
お昼過ぎ、地下鉄で渋谷へ。
東京じゃ、シアターN渋谷でしか上映してないんだもん。
「ロックレジェンド」とか言われながら、この上映館のマイナーぶり…。だとなおさら、意地でも見に行きたくなっちゃうのよね。
先月の武道館公演以来、いまだにどっぷりと浸ってるワケなんですよ、「THE WHO」
水曜日、シアターN渋谷はサービスDAY。女性だけじゃなくて、誰でもチケットは1000円均一。お得ですよ!
平日のお昼の上映回。そんなに広くはないですけどね、シアターN。お客さんは半分ぐらいの入りだったかな~。

まー、映画の内容は結成から現在までの軌跡を時系列順に追った、「THE WHO」のドキュメンタリー。
多少なりとも「THE WHO」を知ってる人なら、たぶん既知のできごとが当時の映像と共に並ぶ。
この映画を見ての新発見はあまりないのかもしれないけど、当時の関係者、とりわけロジャーとピートが自ら語る事実はやはり重い…
BIG BUSINESSを手に入れ、その名を世界に知られるバンド「THE WHO」は、常に「負」のイメージ抜きには語れない。

6~70年代のROCKが「alcohol・drug・sex・violence」とは切っても切り離せず、それらによって更にその先端が研ぎ澄まされてたのは、いまさら変えようもない事実なんだけど。
ロジャーが「ツアー中は興奮剤漬けだった。」と普通に語るあたりはやっぱりね…。
「ヤツが初めて入った時、俺の後ろでジェットエンジンが爆発した。」とロジャーに言わしめた狂気の天才キースが、薬物の過剰摂取でLIVE中に気を失って、ドラムから引きずり出されるように運ばれていく映像。
「アイツは「H」中毒。「H」は「ハロッズ」の「H」だよ。」と言われるほどに、買い物依存で巨額の借金を抱えていたというジョン。
病巣の深刻さが、そのままバンドの存在を何度も何度も繰り返し危機的状況に追い込む。

ついにやってくるキースの死、解散、再結成(ジョンの経済的苦境を救うためだったそう…)、そしてツアー先でのジョンの急死…
過酷な40年の道程。
それを乗り越えて「俺達は生き残りだから」とシニカルに笑う、ロジャーとピート。
その映像に先月遂に肉眼で見た、武道館でのLIVEの2人が重なる…。
涙が出て、どうしようもなくて。

「キースとジョンは天才だ。そしてこの俺もね。だが、ロジャーはただのシンガーだった。」とピート。
ブロンドの巻き毛にロマンティックブルーアイ。ロックスターをその身で体現し、バンドのリーダーでガイド役を務め続けるロジャー。
その彼に備わっていなかったものが、ミュージシャンとしての才能(他のメンバーに比べての)だったと言う皮肉。それゆえにロジャーとピートの軋轢はいつでも大きく…。

武道館のLIVEのアンコールの時、ロジャーは大きく腕を広げてピートに向き合った。
でも、ピートはロジャーと抱擁しようとはしなかった。最後まで。
微妙な笑みを浮かべながらロジャーの傍らに寄り、静かに肩を組んでオーディエンスに答えていた。
それは拒絶にも見えなかったんだけど、熱い連帯感にも見えなくて…。なんだかどうにもその2人の間のなんとも言いがたい距離が、私の気持ちの中で収まる場所が見つけられなくて…

この映画見て、なんとなくだけどわかった気がした。
長い時間をかけて、ロジャーは「THE WHO」の「声」になることを選んだ。「天才」ピート・タウンゼンドの代弁者になることを受け入れた。
美しき友情ではないのかもしれない。でも2人の絆はやっと今になって、確かに繋がったのかも…

…だから武道館で「Tea And Theater」を聴いたときに、あんなに泣けたんだろうな。
武道館のLIVEで感じた、行き場所の見つからなかったMAGICの最後のピース。この映画見てやっと収まるべきところが見つかった気がしたなぁ…

11/25 DEATH MATCH TOUR Going West!!

2008-12-10 | LIVE M
本当に楽しかった、素敵なヨコハマの夜

お楽しみを味わうには障害も多くて…。今回は本当にキビシかった。
東京公演が無いんだもん、今回のツアー。
今回こそは無理だろう…、なんてこと言ってたのに!
結局また、行って来てしまいました。どーしようもないな、自分。

ま、そのあたりの細かい経緯はともかく、本日のLIVEスタートは19:30。
渋谷で18:45の通勤特急に乗れれば、スタートの10分前になんとか馬車道の駅に辿り着ける!もう必死でしたよ。
駅の出口から大急ぎで「BAYSIS」へ。
初めて行く場所だけど(って言うか、馬車道に行くことさえ15年ぶりぐらいだもん。なかなか来ないな、横浜。)道に迷っている余裕はない。
HPの地図がとてもわかりやすかったんで、なんとか無事に到着できましたよ、「BAYSIS」
ドリンク代をお支払いして階段を下りる頃には、もう19:30を気持ち過ぎてた時間。もうぎっしりと満員でしたよ~、フロア!

予定を5分ほど過ぎて先発登場は「松村ショータローとニューインディアンデスロック」
「名古屋・京都・大阪とまわって次に静岡。ちょっと間が開いたんでバイトして、今日は横浜。
なんか最終日なんだけど、初日みたいな気分なんだ俺は!」とキラキラと輝く瞳で嬉しそうにお客さんの顔を見回すショータローさん。
もちろんのっけからアクセルは全開!
ステージから押し寄せてくる「楽しい!」と、お客さんから溢れ出す「楽しい!」がフロア中を埋め尽くして広がって行く。
ここにいられることが、涙出るぐらい嬉しい!
最高ですよ!デスロック!

最初のMC。「ちょっと喋ってて。」とステージから外れていくショーキチさん。
「どこ行くの?トイレかな?」
「さっき行ってたよ、トイレ。」と間が持ちづらそうなショータローさんとマキオさん。
「今日はね、来てくれたみんなにお土産があるんだけど…。そのルールの説明を…。イッシー、そのうち帰ってくるから…。」と後ろを振り返りながら待つショータローさん。…でもなかなか戻って来なかったショーキチさん。
「…じゃあ、今日は「スクーデリアオーディオターミナル」の書記、高石マキオが説明します!」
「ええ!そんな!突然フラれても。恥ずかしくてこっち(お客さんの方)見ながら喋れないのに~!」と口ごもるマキオさん。
お客さんからは「マキオにゃぁ~!」の声援。
「じゃ、とりあえず行っとく~?「マキオ、にゃぁ~!」」とお客さんにコール!もちろん会場中がcatsサイン突き上げてレスポンス!
「おお!すげぇ!ヨコハマ!」とマキオさんもニコニコ。
そんなステージを普通に横切ってやっと戻ってきたショーキチさん。
「これ、先をねじって耳の穴に突っ込むと、中で広がるから…。」と最前列にいたお客さんのお子さんに、自前の耳栓を持ってきて使い方を教えていたショーキチさん。
小さいお子さんは突発難聴がこわいものね(大人でも体調の優れない時は気を付けた方がいい)。でも、普通こんなことに心を配ってくれるアーティストさんなんて他にいないよね。
「…ちょっと待ってて。今、何よりも大切なことをイッシーがやってるから。」とショータローさんが笑いながらお客さんに言う。
「…なにしろ、イッシーのアンプの前なんだもんね!」
ああ、ホントに素敵。この人達のファンでいられて良かった。

「…で?」ギターを抱えなおすショーキチさん。
「えっと…。じゃあ、今日のお土産のルール説明を石田ショーキチの方から…。」
「!…まだ、喋ってなかったの?」とちょっとあきれながらも笑顔のショーキチさん。
本日ご来場のお客様には、帰りにデスロックメンバーから、ファーストアルバムか最初のLIVEを録画したDVDのどちらかをもれなくいただけるんだそう。
「この前の静岡とかさー、そんなに客、入んないだろうと思ってたら満員でさ。今日の横浜も心配してたんだけど、やってみたらこんなにいっぱい来てもらってねー、お客さん。
ちょっとCDの方が、残り少なくなっちゃってて。
DVDはこの何日かでメンバーが手分けして焼いたんでいっぱいあります。最初はこれ、俺がひとりで手焼きしてたんだよ。最初はホントに30枚ぐらいしかなくて…。
昔はTシャツとセットで5,000円!なんてアコギな商売してたんだけどね~。
もう反省したんで、今日は皆さん、持ってってください!」とショーキチさん。
ファーストはすでに家に3枚(ウチ2枚はメンバーのサイン入り)あるので、今日はもちろんDVDを頂いてきました。嬉し~

「本当にどこに行っても石田ショーキチファンに暖かく迎えてもらって。俺達って前座みたいなモンじゃん。「早く終われ」って言われても仕方ないのに…
なのにホントにみんな歓迎してくれてね。
聞こえないけど名古屋・京都・大阪・静岡、ここから届くように歌います。ホントありがとう!そして横浜!ありがとう!」
と、感動的な熱い歌声でお客さんの気持ちを深く深く揺さぶってくれたショータローさん。
優しい笑顔のマキオさんに、真剣な表情でスティックを捌く幸山さん。
本当に良いバンドだよなぁ、デスロック。本当に良いLIVEだったな。

ハンドマイクを手にステージギリギリ前まで出てきて熱い「ウクレレ」を歌うショータローさん。
誘われるように、フロアから巻き起こった大合唱。フロアの後方にいた私の周りは本当にすごい合唱だった~。
たぶんデスロックとあんまり歳の違わないだろう男性のお客さんも、みんな楽しそうに大声で歌ってた。
素敵なお客さん達だな、良い曲だな「ウクレレ」
…もう、バカみたいに涙出て止まんなかった。

お客さんに何度も何度も頭を下げて、デスロックがステージを去っても全然止まらなかった拍手。
「こんなに拍手もらっちゃったら、出ないワケにいかないでしょ?」と始まった嬉しいアンコール!
「…で、何やるの?」とメンバーはステージ上で選曲会議。
熱かったアンコールは「バカみたいだ!」
最高でしょ~!

ステージ上は素早くセットチェンジ。
ショータローさんもわざわざ出てきて、自分用の高さになっていたセンターマイクをショーキチさん用に調整。
このサイズのハコにしては、ステージも高くて音の響きもキレイなBAYSIS。とても見やすいし、聴きやすい。

ステージには、第5期石田ショーキチバンドのメンバー。
スタートは例の「世界の名曲」から。シモキタで聴いたときよりも更に増してる安定感。カッコいいなぁー!

シモキタでは「たっぷり怨念を込めて」じっくりと重い質感の曲が多めだったけれど、今日はイントロだけで気持ちが浮き立つような曲が並んでいく。本当に楽しい~。
メンバーの表情からも今回のツアーの充実感が覗き見えるようだもの。
「ようこそいらっしゃいました。私、石田ショーキチです。」とわれらがマスターは唇に笑みを浮かべながらお客さんにご挨拶。

「ホントに、今日もたくさん来てもらってね~。ありがとうございます。最初は心配してたんだけどね…。
本当にヒドいメールとか来てさ、俺んとこ。俺、メルアドとか公開してないのに、なんで俺んとこに来るんだろう?メール。
「デスロックと石田さんの出番が同じなら、今回はいきませんっ!私っ!」みたいなヤツがね~。見たこともないクセにね。そういうヤツに限って。
「別に見に来てもらわなくていいです。」、なーんて、返事書いたりしねぇよ、俺は。
でもやってみると、どこもたくさんお客さんが入ってくれてねー、ホントにありがとうな。」

久しぶりにLIVEで聴いた「LOVE YOUR LIFE」の優しい温かさ。
「大阪の人はみんな夜、自転車のライト点けないんだよ~。もう、危ない危ない!ライトを点けよう、大阪!ソング。」と前フリのあった「SLOW RIDE」と、ソロアルバムからは新加入のキーボードと相性の良い曲が並ぶ。このハーモニーとバランスの美しさ。
気持ちが震えるような心地良さでした。いい声だなぁ、ショーキチさん。

「ここはとても地元に近いので、言っていいものかとても迷ってるんですが…。私も芸人ですから!」と、喋っちゃった「あの」MCネタ。
「ツライ仕事をしまして…。メタル、メタルはいいんですけど、問題は「歌詞」だ…。」
と、可愛い盛りのお子さんを抱えるお父様ならではの、家庭に及ぼした「とんでもない」仕事の影響を切々と語るショーキチさん。
いや、でも曲はカッコいいんですけどね、「魔王」
そんなツライ思いして参加した「デトロイトメタルシティ」のアルバムは、オリコン初登場4位!(すごいな!)
「これは来年、ちょっと印税で楽できるかな~、って思ったんだけどね…。オリコンって推定売り上げ枚数、ってのが載ってるんだけどねー。それ見たら推定売り上げ枚数、2万6千枚!って!オリコン4位で2万6千~?どんだけ売れない時代なんだよ、CD!」
とちょっとお嘆きのショーキチさん。
「彼はまだ25歳なのね。買わないんだろ?CD。」と突然火の粉が降ってきちゃったキーボードは佐々木健太さん。(若いな~!25歳か。ウチの息子とたいして変わんないじゃん。)
「買いません。」ときっぱり。
「ほらなー。よっぽどカバーでもやる時以外、買わないんだろ?CDなんて。」
「買いませんよね。」とやっぱり断言。
「あ~あ…。なー、あと1枚、健太がCD買っててくれたら、3位だったのになぁ、オリコン。」
「あ~あ!」と会場中のお客さんにいわれ無き罪を責められちゃった佐々木さん。
「…そんなこと言われてもぉ~!」
「でたっ!お調子者~!」楽しかったですよ~!

synに身体の向きを変えたショーキチさん。
「俺ねー、synも弾けるんですよ、ホントに。俺のところにね、やっぱりメールくるのね。「石田ショーキチは吉澤さんがいないとダメなんですね」ってヤツ。俺だってちゃんと弾けるんだって…。」
曲はドラマティックに美しく響く「霧の200マイル」
そしてフロアを夕陽の色に染めていく「Fruit in season」
柔らかく力強く包み込まれるような曲の流れに、ただ身を任せて過ごす。言葉にならないぐらいに素敵な時間。
これが味わいたくて忘れられなくて、また次のLIVEを心待ちにしてしまうんですよ。

静岡のLIVEの時は、荒川さんと佐々木さんはショーキチさんの実家に泊まられたんだそう。
「先日ね、ウチのオフクロから荷物届いて。「何だろう?」って開けたら「荒川さんが忘れていった靴下です。」って…。
でさ、今日また何か置いてあるから「何かな~?」って見たらさ、荒川さんが「うっかり泊まった時にお宅から持って来ちゃった、タオルです。」って。」荒川さんは身を縮めるようにして照れ笑い。
「マキオさんは、ショータローさんの実家に泊まったんだよね。」とショーキチさん。
「うん、そう。でも俺、何にも持って来たりしてないよぉ。」と笑うマキオさんに、バスドラが警告を一発!
楽しいな~!

アンコールが終っても客電が点いても、客出しのSEが鳴り出そうとも、LIVE終了のアナウンスがあっても、誰もその場を動かないお客さんに鳴り止まない手拍子。
「おい!もう10時過ぎだぜ?知ってんの?」と言いながら、再びアンコールのステージに立つ石田ショーキチバンドの面々。
嬉しいダブルアンコールは一際に美しい「TRUTH」
やっぱりここまで来て良かったな~。来ただけの価値以上の物を受け取れた。素晴らしいTOUR FINALでした。

出口でショータローさんにDVDをいただいて、温かい掌で力強い握手をしていただきました。続いて幸山さんにも!
例え断られてもまた来ますね、LIVE!本当に最高に素敵な夜でした。



…夢から覚めた後にはすぐさま降りかかる現実。
時計はすでに10時過ぎ。ここは横浜、馬車道…
取るものもとりあえず、駅までダッシュ。
何とか地元に向かう終電の1本前の電車にギリギリ滑り込み~!
なんとか無事に帰宅いたしました。

でも、それでも、とても楽しい1日でしたよ~!

11/24 「ザ・コレクターズ大頭鑑」発刊記念トーク&サイン会 タワーレコード新宿店

2008-12-09 | Weblog
まあね…、
先に発表されてた下北沢のディスクユニオンでのサイン会はこの日の13時から。
休日の13時、なんて無理!どうしたって無理!行けないもん…

で、NEWアルバム発売記念の渋谷タワレコのミニLIVE&撮影会も、これまた12月7日の日曜日、13時から…

13時、13時って!
早番で出勤しても、遅番で出勤しても、どっちにしろ仕事!
半休とっても間に合わない、13時には!…仕事休むしか、行く手段がない~!
…でも、このタイミングで無理に休むと、それこそまた21日のクアトロの日に早退できなくなる!
もう、今回はあきらめるしかない…


と、思ってたら後から追加で発表になったのが新宿タワレコのサイン会。こっちは19時開始。
新宿なら近いんで、この時間なら間に合うし!
また、新宿のタワレコで「大頭鑑」買いなおして、イベント参加券をもらって来ちゃいました。
相変わらずですよ、自分…


やっとFlagsに到着したのは、19時の2分ぐらい前。
エレベーターで10階に上がると、エレベーター降り口の左側に作られたイベントスペースはもう結構な人だかりでした。
トークショーの司会は「大頭鑑」を監修されたライターの岡村詩野さん。
「本日はお足元の悪い中、たくさんお集まりいただきまして…」とご挨拶。「それじゃ、時間も限られてることですし、さっそく大きな2人をお呼びしましょうか。」
店内を横切って登場のリーダーとコータローさんは、お客さんの拍手に迎えられて台の上に置かれた背の高いスツールへ腰掛けながら、「見えますか?座っちゃっても」
見えますよ~、後ろからでも。本当に背が高いんだもの、2人とも!
「なんかこういう椅子に座ると、野菜スティック食いながら、女口説いてた頃のこと思い出すね~。」
「そうやって自分で墓穴掘るの後にしてください。」とタイミング良く手厳しい岡野さん。
「…はい、すいません。」と、大人しく応じるリーダー。
ライターさんをされているだけあって、言葉の選び方が上手くて、喋るテンポが軽快な岡村さん。短い時間に要領のよい司会ぶりで、貴重なお話がたくさん聞けました。

岡村さんはこの本の制作にあたって、リーダーに9時間余りのインタビューをしたそうですが、そのうちの8時間は「愚痴」だったとか…
また「大頭鑑」の版元、音楽出版社の「CDJournal」最新号には、ビークルのヒダカさんとのインタビューも掲載中。
「(大頭鑑にもインタビューが載ってて、「OH! MY MOD!」を選曲した)山中さわおさんのことをすごく羨ましがってましたよね。自分も選曲したかったって。カジ(ヒデキ)君もすごくやりたがってたって…。」
「…そんなに、ベストばっかり出したって、しょうがないだろうが。」と、リーダーはちょっとだけ嬉しそうに苦笑い。
でも興味あるなぁ、すごく!ヒダカさんとカジ君の選曲。選曲のリストだけでも見たい!ぜひ!

今回は直接のインタビュー記事がなかったコータローさん。
「コータロー君はどうなの?読んでみて、当時の事で言っておきたい事とかあれば…。」と岡村さんに聞かれて、「…う~ん、俺ね、酔っ払ってたから、98年ぐらいまでずっと。」
「え?それって、つい最近じゃない?」
「うん、ようやく最近ね~。」いつものクセで後頭部の髪を軽くかき上げながら、微妙な笑顔を浮かべて見せるコータローさん。
「ねぇ、やっと目が覚めたんだよね。最近。」と笑うリーダー。

途中からプロデューサーの吉田仁さんも特別に参加されて、初めて会った頃のこととか、プロデュースワークのこととか、貴重なお話を生で聞かせていただきました。
バンドが刻んできた時間が長い分だけ、「楽しかった」だけでは全然済まされない数々の思い出話…
「バンドなんてね、みんなそんなもんだよ。いっつもみんな仲良く、楽しく!なんて、そんな訳あるはずないじゃん。」とクールに笑うリーダーと控えめに肯くコータローさん。
でも「大頭鑑」読んでも思うんだけど、たくさんのそれを乗り越えてきたからこその「今」があるんですよね。
こうしてLIVEにコレクターズの「今」と係われるのは、ファンにとっての喜びであり誇りでもありますよ。本当にね。

「やはり基本はLIVEだから。これからもたくさんLIVEやっていきたいし、来年中にはきっとオリジナルアルバムをリリースしたい。」と嬉しい約束をしてくれたリーダー。
「…本にも書いてありますけど、レコーディングに入る段階で歌詞ができてる事ってほとんど無いそうじゃないですか。ねぇ、仁さん。」と、やっぱり手厳しい岡村さん。苦笑を抑えきれない吉田仁さんとコータローさん。
「今度からはちゃんと先に歌詞書いて、しっかりレコーディングに臨んで下さいね、加藤君。」
「…そんなお母さんみたいなこと言わなくったって!」
トークショーは30分ほどで終了。楽しかったですよ。

その後はサイン会。
参加券の番号順に階段に整列してサインをいただくワケなんですが、めずらしく少々この日は手際が悪かったな、タワレコ。
新宿店と渋谷店で発行の参加券。両方とも色が似てて(薄いピンクと普通のピンク)、発行店舗で列を分けるって言ってるスタッフさんが、どっちがどっちなのか区別がついてない。
右だの左だの、もうどっちでもいいじゃん!

ま、そんなのも最初だけ。始まっちゃえば順調に進むサイン会。
サインいただくのも、握手していただくのも、初めてじゃないんだけど、やっぱり緊張するのよね~。
「…ありがとうございます。」とか、もごもごとお礼を口にするぐらいで精一杯だもの。
でも、嬉しいのよね~、自分のすぐ目の前でサインしていただく瞬間!
あんまり嬉しくて何にも考えられないうちに、すぐに終っちゃうんだけどもね。

集まったファン全員に丁重にサインを終えて、最後はコータローさんの音頭で一本締め!
みんなの拍手に送られて、颯爽と会場を去る御二方の後ろ姿を見送ってから会場を離れました。
前日、前々日と2日続きでLIVE行ってきたし、また翌日もLIVE行く予定だったし、この日ぐらいは急いで帰らないとね~。
で、大人しく直行帰宅。帰りはもうすっかり雨も上がってましたよ!

11/23 Treasurebox@shibuya extra   O-EAST

2008-12-03 | LIVE M
前日もたっぷりと楽しんで来た「Treasurebox@shibuya」
この日のこのLIVEが名実ともに今回のイベントの目玉でしょう。O-EASTで行われる「extra」!
4バンドの対バン形式。メンツは最高!このメンツなら武道館だって普通にやれるよLIVE!
「the pillows / The Birthday / 怒髪天 / DOES」!!!
もうタイヘン!どこも楽しみで!

心配してたチケットは無事に先行で確保。入場整理番号は500番台の前半、まずまずってところかなぁ…
久しぶりに会う友人と渋谷で待ち合わせて開場直前のEAST前に。さすがに混んでるな~。
番号順の入場で無事に場内へ。EASTは半年ぶりだったかな~。
私達が入場した頃は、まだ多少余裕を感じる混み具合。風邪ひいちゃって体調の優れなかった友人に合わせてステージに向かって左の端の方で手摺りの前を確保。
EASTぐらいの場所だとこのあたりでも充分にステージに近い。
お互いに近況などお喋りしながら待つスタート。そうしてる間に場内はお客さんでパンパンに満員!チケットは当たり前のソールドアウトだもん!

時刻は17時を少し過ぎ…
客電が消えた場内に鳴り響く出囃子。え!え?「出囃子」~?
なんと!
先発登板は「怒髪天」だぁ~!半信半疑、びっくりした気分のまま、出囃子に合わせて例の手拍子~!
ライトのまぶしいステージには、今日もばっちりリーゼントでキメた増子さん!びっくりでしたよ~!
もちろん出演順は事前に公表されず、順不同の表記はあるけどさ。普通、バンドのキャリアとか、LIVEの構成とか考えたら「the pillows / The Birthday / 怒髪天 / DOES」のクレジットを逆さまにした出順になるだろう、って思うじゃないの。
絶対にトップは「DOES」だと思い込んでたもん!

まあ、そう思ってたのは私達だけじゃなかったみたいで…
いきなりの怒髪天の登場に右往左往するお客さん。手摺りを乗り越え、潜り抜け慌ててステージ前に移動する怒髪天ファンの皆さん。
ステージは最初から爽快にぶっ飛ばしてる「怒髪天」!
イベントならではのごちゃ混ぜ感もなんだか楽しい!お祭り、お祭り~!
あっという間にトップギアの増子さん!真っ赤に上気する全身、力強く爛々と輝く瞳。その身体中が訴えてくる、まさに正真正銘、本物の「NO MUSIC,NO LIFE」!最高~!
「ねぇ、「Treasurebox」ってねぇ~。宝箱開けたら出てきたのは、こんな俺達ですからねぇ。なんかすいませんね。
バンドなんかやってるの、ロクなもんじゃありませんからね~。今日も4畳半の楽屋で、みんなで全裸で抱き合って「俺達は大丈夫!」って自分達に言い聞かせながら出てきましたからね。
ホント、ロクなもんじゃありません。…でも、そっち(お客さん)だって同じだろ?」とニヤリと笑ってみせた増子さん。相変わらずにネクタイはあっと言う間にほどいちゃってました。
「もう世の中、暗いニュースばっかりでね~。…ホントにね。リア・ディゾンに続いて真木よう子まで!…ねえ、暗いニュースばっかり!こうなったらもう最後の砦は滝川クリステルを残すのみ!」なんだそうですけどね!

「全人類肯定曲」に「ドンマイビート」に!
本当に「生きてるだけでOK!」とみんなの背中を力いっぱい叩いてくれるような、元気をたっぷり充電させてもらえるようなLIVEでした~!
やっぱり楽しいな~!怒髪天!

坂さん、すっかり面変わりするほど痩せてしまってて。
なんでも痛風になってしまってお医者様に「本気でどうにかしないと、本当にHeaven's Rockになっちゃいますよ。」って言われて20キロ減量したってラジオで言ってるのは聞いてたけど。実際に見て本当にビックリ!
増子さん、「まさかメンバーから痛風患者の出るようなROCKバンドを、自分がやるとは思わなかった。」って笑ってましたけどね。
本当にお大事にしてくださいね、坂さん!
そしていつまでも楽しいLIVE、見せてくださいね!

チェンジの後のステージは「DOES」
本日、唯一の若手バンド。
以前にBirthdayのOAした時は、別件で間に合わなかったのでLIVE見るのは初めてでした。
3ピースだけど、サウンドの圧力はたっぷり!がっちりと落ち着いたステージがとても頼もしい。
…ただね、やっぱりあの「怒髪天」のステージの直後。これから後に控えてるのは…。
私的には、ちょっと印象が薄くなってしまった感じは否めないかなぁ。仕方ないんだけどね。(あくまでも私個人の話ですよ。)
もちろんDOESファンはたくさんいて盛り上がってたし、LIVE自体はとても素敵でしたけどね~。

次は待ちかねた「The Birthday」
ステージに広げられる絨毯、鳴り響く「16 CANDLES」
まだほの暗いステージに姿を現す瞬間からカッコいい!最高ですよ!
前回の「WEEKEND LOVER」はアルバム発売前だったから、ちゃんと歌詞が入った状態で新曲聴くのはこれが最初。ものすごく楽しみでした!
チッタには行けないもんな…。年内のLIVEはこれが見納め。たっぷり楽しもう!

キュウちゃんの最初のカウントは「SIX」
「6つ数えて火をつけろ」で豪快に滑り出すLIVE!
今日の場所はハルキ君にとても近い。力強い指先が凄まじい勢いで、太く確かなリズムを掻き鳴らす。
近くで見てると俯きがちなクールな表情から、時折優しい瞳がそっとちょっとだけ客席の方を覗く。指先も首筋もその表情も、まだ本当に若々しい。
うっかり忘れそうになるけど、まだ27歳(だったよね?)なんだもんね、ハルキ君。それなのにこのメンバーの中にあってこの存在感、本当に凄いと思う。

キュウちゃん恒例のご挨拶はあったけど、それ以外はいつものごとくにMCも一切無し。
始まったら最後まで、NONSTOPで加速度を増していくBirthdayのLIVE。今夜も最高にカッコよくて、痺れるようにスリリング!
新アルバムから「あの娘のスーツケース」「まぼろし」「タバルサ」「涙がこぼれそう」に「カーニバル」
心を揺さぶる深い「ビート」が聞こえる…。
来年早々にアルバムツアーが控えてるのに、もうなんの惜しげもなく新曲がたて続く、極めて濃厚な味わいのステージ。
「Bye、Bye~!」とチバさんがオーディエンスにお別れを告げるまで、本当に息をつく隙さえも見当たらないほど。
熱い、熱い、LIVEでした。満員のオーディエンスも熱かった~!

ステージは本日のトリ、「the pillows」にチェンジ…
ところが、ここで同行がダウン。
風邪で体調悪いのを無理して「見たい~!」って来たんだけど、ちょっと場内の混雑で体調が悪化しちゃって、予定よりも早めに帰宅。
でも、もうこれで充分に満足でした。
いろいろあったけど、やっぱり豪華な凄いイベントでしたね~!「Treasurebox@shibuya」
2日間、ホントに楽しかった~!

11/22 Treasurebox@shibuya

2008-12-03 | LIVE M
14時開始、終了21時35分の長丁場。しかも最初と最後がどーしても見逃せないの!、って言うなんだかもう哀れな私…
先週、公休日も全部振り替えて出勤(LIVEも4本行ったけどね~。水曜日あたりはホントに仕事してても頭ぼんやりした。くたびれちゃってて)
それもこれも、この土日になんとか連休が欲しかったから。
半休取って…、とか思ってたら、間に合わないんだもん、トップバッター。
幸い今週は仕事があんまり忙しくない週だったし、優しい同僚がシフトの交代に応じてくれたのでなんとかお休みできました。

長丁場に備えて、渋谷到着はLIVE開始直前。
今年はよく来たなー、道玄坂。
空気はだいぶ冷たくなってきたものの、とても良いお天気。まだ足取りも軽めにまずはO-CRESTへ。
フロアのドアを開けるとまさに今LIVEが始まるところ。
いつもの例の「アレ」がなかったので、「今からチェックするの?トップなのに~?」とか思ってたら、いきなり始まった本編。
extraを除く全会場のLIVEは、どこもヒトコマ35分。短い持ち時間を最大限に使った、先発に相応しい熱い勢いの走り出し。
「言葉で伝えるのは得意じゃないから…。」とほぼMCもなし。曲中で辛うじて「始めてのお客さんのために」とメンバー紹介はあったものの、「告知…。告知はしません!そんなのはHPを見るなり、LIVEの後に僕らに聞いてくれればいいですから。」と思い切りの良い小川さん。
2枚のアルバムのそれぞれタイトルを背負う「That'sメガネビジョン」の曲のキレの良さと存在感の確かさ。そしてその曲達にはさまれる様に披露されたまだ若き新曲が伝える、今現在のバンドの厚みと深み。
イベントのスタートに華を添えた名刺代わりの「君とYOZORAとヤイヤイイエ」。久しぶりに聴いたなぁ~、楽しかったなぁ~!
LIVE本編は予定通りに、きっちり30分強。
短いな…。ホントにあっと言う間でした。

ここでちょっと休憩。
駅前まで行って、渋谷に来たついでの買い物を少々。お昼がまだだったので、公園通りでちょっとのんびりご飯。混んでるな~、渋谷。

5時少し前、道玄坂を上って再びCRESTへ。
ヤバイでしょ~、今日はCRESTのラインナップ!これが3,000円ポッキリで見れちゃうなんてね~!
エレベーターを降りてフロアのドアを開けると、もう満員だよ!CREST!熱いよ~!
アッツいLIVEは「hare-brained unity」
今日もカッコいい~!
POPでカラフルで煌めくような4つ打ちダンスビート。踊る踊る、満員のフロア!
でも陽気でダイナミックなだけじゃなく、その曲のどこかしらに隠しきれない「影」の雰囲気を抱え持つヘアブレ。煌めく光が鮮やかならば、作り出す影もまた鮮明で不思議と心引かれる。
叙情的で繊細な歌詞と合わせて、クセになるのよね。聴き出すと。
新アルバム、もうすっかりヘビロテなのです。
急に寒くなってきて、今朝起きた時に和田さんは鼻水垂れちゃってたんだそう。布団を深く被って寝る方だから、「もう布団も顔も、鼻水まみれ!」お目覚めだったんだそうですけどね

でもLIVEはやっぱり最高にカッコ良かったですよ~。

hare-brained unityのLIVEが終って、いったん外へ。WESTではちょうど「UNDER THE COUNTER」のLIVEが始まる頃。
WESTのドアをくぐると、本当に今、LIVEが始まったところでした。
…ちょっと寂しいかなぁ。お客さんの人数。
今回のイベント、メンツはすごく良いんだけど、タイムテーブルの構成には少し疑問も感じてしまう。
せめてWESTに出演のアーティストだけは、出演組数を減らしてでも一組最低一時間の持ち時間は欲しいところだよな…。そうしたらスポット目的だけのお客さんも、もう少し集められただろうに。WESTで35分だけ、って言うのはあまりにももったいなさ過ぎる。
NESTへは出入りにも時間がかかるんだから、CRESTとの時間差開演にもあまり意味を見出せない。実際、ハシゴして両方見るのは大変すぎるし、このタイムテーブルじゃあね。むしろ同時進行にして、その分だけでもヒトコマの持ち時間を増やした方が、お客さんの満足度も上がったんじゃないかなぁ…。
せっかく素敵なLIVEだったのに。アンカウ!
こんなに楽に見れちゃうのは嬉しいけど、もったいないよ!

アンカウ終ってNESTに行こうかと思って外を見ると、道路にエレベーター待ちの列が…
もう見ただけで諦めちゃって、またCRESTに舞い戻る。
まだちょっと早めに来ちゃったけど、お次のお目当てはもちろん「FoZZtone」
ここも満員!やっぱり楽しいな~!
渡會さんの温かい質感の声によるところも大きいと思うけど、人懐っこくて力強い大らかさを感じるLIVE。お客さんもステージもみんなで笑顔。
「(お客さんは)誰も知らないんだけど、ウチのバンドのディレクターについさっき、第一子が誕生しました~!」と優しい笑顔でフロアにおめでたい報告をしてくれた渡會さん。
楽しくて気持ち良いLIVEでした~!

そのまま居残って次は「THE JETZEJOHNSON」LIVEはこれが2回目。楽しみ!
「本編でやらない曲でチェックしてもいいですか?」とじゅにあ君。いきなりここからFullThrottle!もうホントすっごい!
フロア中を震わせて揺さぶる重低音と、クールで鋭いエレクトロサウンド。うわぁ~、やっぱりカッコいい~!
本当に聴き応え充分で、楽しかったLIVE。
ところが少々、進行が押し気味で…。いよいよ、21時をまわってしまい、途中からもう時計が気になって気になって…。
ついに堪え切れずに、最後の余韻も楽しめずに飛び出したCREST。21時5分過ぎ、階段を駆け下りて外へ。残念だなー、本当に凄かったのにな、THE JETZEJOHNSON。また今度ゆっくり見たい~。

そんなこんなでやっとこ飛び込んだWESTはまだセッティング中…。こっちも少し進行が遅れていたみたい。
しかもやっぱりあまり混みあってはいなかったフロア。ホントにもったいないなぁ、これって。
本日のラストLIVE、O-WESTのトリは「THE COLLECTORS」!
予定時間を10分ほど過ぎて、それぞれの位置につくメンバー。「東京虫BUGS」のイントロに乗ってご登場のリーダーはこの日が48歳のお誕生日。鮮やかなユニオンジャックのジャケットも素敵~!

「今日は何?みんな昼からずっと上がったり下がったりして、LIVE見てんの?なんかこっちはよくわかってないんだよ~。拉致されるかのように連れて来られて「歌え!」って言われてさー。」
「そう。8時集合!って言われてね。」と肯くコータローさん。
「で、最初のLIVEは2人ぐらいだったお客さんがだんだん増えて、今がこれ?」
「いや、THE NEATBEATSのときの方が入ってたよ、お客さん」
「先週、The WHOのLIVE見てきてさ。俺達もまだまだだな、武道館目指して頑張ろう…、って言った矢先にこれなの?
あのさ、よくスタッフにね、「もっとギターの音上げて」とか「ヴォーカル上げて!」とか注文するんだけどね…。
今日はこう頼むよ。「ねぇ、もっとお客入れて!」」とリーダーもちょっと苦笑い。本当にこれ、もったいないよ!
「でもまあ、それでも今日来てくれてるお客さんは本当のROCK通。ひとりで10人分だろ?」って言ってくれたリーダー。
「まだ時間あるから。これから巻き返せるから。」と笑ってくれたコータローさん。
「もうそんなこと言ってる時間もないよ!」とリーダー。
見ることのできた者にとっては、この人数だけでゆったりコレクターズを独占できる贅沢なLIVE!と言えないこともないんだけど。
先週、クアトロワンマンがあったばかりだし、やっぱり35分の持ち時間は短か過ぎたよね。
本当に最高のLIVEだったのに!

セットリストも最高に素敵。ぎゅっと40分ほどの短い時間に詰め込まれたれた、イベントに相応しいたっぷり濃厚な味わい。
リーダーの熱い歌声にただ酔いしれた「僕は恐竜」に「百億のキッスと千億の誓い」。…なんて凄いんだろう。

もちろんご機嫌な熱いナンバーで気持ち良く盛り上がる終盤。人数こそやっぱり多くなかったかもしれないけど、オーディエンスの反応も熱い!
見られて良かったな~。やっぱり最高に楽しかった!
コレクターズがお客さんにお別れを告げてステージをおりたのが、10時10分ほど前。フロアからは熱い拍手が続いていたんだけど、残念ながらアンコールはありませんでした。
また来月のクアトロまでのガマン、我慢。

だいたい8時間ぐらい渋谷で過ごした1日。翌日もあるんで、終了後は真っ直ぐに直行帰宅でした。
やっぱりヒトコマごとの時間の短さは気になったけど、LIVEはどこも楽しかったなぁ。
1日にこれだけ好きなバンドがまとめて見れちゃうのは、やっぱり嬉しいですね~楽しい1日でした!