気が付いたらもう5月。今日のチケットを予約した去年の暮れの頃は、5月なんて遠い先のことだと思ってたのに、過ぎてしまうとホントにあっと言う間…
まだ、恵比寿のライヴも記憶も新しいトコですが、また行って来ちゃいました、アジカンライヴ!やー楽し
今回は渋谷AX。去年の11月のライヴ以来。
前回は実に残念な事にヴォーカルがまさかの不調。ライヴ自体は楽しかったんだけど、やっぱり少しだけ物足りない気分を味わいました。(後日、日記に「AXに魔物がいた」と書かれた後藤君。ご本人が一番割り切れないご気分だったんでしょう。)
恵比寿のライヴが充分に満足できる出来だったので、今回は期待大
本当にアジカンの成長ぶりは目が離せない
整理番号がまあまあ良かったので、いつもならPA卓付近でゆっくり楽しむんだけど、ちょっと頑張って今回は中段の手摺よりやや前方ぐらいの場所へ。でも、ダイブを警戒してセンターは避けてステージ向って左側、山田君サイドの端の方へ。
ところが時間が経つにつれ、開演を待つ間にすでにすし詰め状態。(どんだけ入れたんだ客!この日まさかの当日券まで出してたし…)こりゃー、失敗だったかなー。無理そうなら後ろに逃げなくちゃ、とか思ってるうちにSEのボリュームが上がりメンバー登場!(アジカンは本当に時間に律儀。5分と遅れない!)と、一気にセンター目指して突っ込んでいく人、人!私の周りも急に人口密度が薄くなり、スタンディングでこのぐらいの状況なら楽勝モード。しかも山田君と伊地知くんははぼ並んだ状態で真っ直ぐ視線の先。ちょっと右に目をやれば、しっかり後藤君と喜多君の上半身。なかなかのポジション
じゃ、ちょっとネタバレありのライヴのレポ。
セットリストは基本線では恵比寿と似た感じかな。
オープニングのインストに続いて「振動覚」「リライト」「フラッシュバック」「未来の破片」!これじゃないとねー
曲の流れはますますスムーズに、しかも図太く鋭く、これがライヴの本数を重ねた迫力!
一気に畳み掛けるように続くライヴは今日もアクセル踏みっぱなし。ようやく一息ついたMCで後藤君、「最初に謝っておきます。今日4曲目まで、俺、鼻くそ、なびかせてました。今後は、こういうことのないよう…、ね…。困ったな、今日なんにもMC考えてないや…、ま、よろしく…」
中盤のヤマ場はやっぱり「ノーネーム」「Re:Re:」「N.G.S」と続いていくあたり(あくまで個人的見解ですが。)。曲調の異なる3曲をインストで繋ぎながら一気に聴かせられる、魅せられる
もー、楽しくてカッコ良くて、気持ち良くて、ここら辺を聴くだけでもライヴに来たかいがある!
そしてMCは使い始めたばかりの山田君の新しいピックの事。
「山ちゃん、今日から新しいピック使ってるの。黒地に漢字で「山田」って書いてあるヤツ」
控えめに、ちょっとだけ手の中のピックをフロアに見せてくれる山田君。
「山ちゃん、それ、投げてあげなヨ。」と、後藤君に促され、お客さんへNEWピックをプレゼント。
「俺のと健ちゃんのピックは白いんで、皆さんちゃんと拾って持ってってくれるんですけど、山ちゃんの黒いんでね…。…たまにねー、ライヴ終わった後、バイトのおねえちゃんに、ガーって掃き捨てられたりしてるんで…。皆さん、山ちゃんのピックは必ず、「MUST」で持って帰ってやってください。」
「夏、夏フェスねぇ、今年もいろいろあると思いますけど、アジカンも「NANO-MUGEN FES」やりますんで、皆さんよろしく。」と少し告知。
「すばらしいバンド、たくさん出てくれるし、横浜アリーナで2ステージだし…。おいしいご飯もたくさん用意して…。…立食パーティーだからさ(?)。…客入りが悪いとテーブルが出たりするんで、気を付けて…、よろしく。」
その時、フロアから女の子の声で「…(聞きとれん!)…出るの~!」
すかさず「うっせーっ、ブスっ!」と吐き捨てる後藤君。タンカのカッコ良さに妙に盛り上がるフロア。
「すいません。言い過ぎました…」とさすがに後藤君もフォロー。
なのに懲りずにまた別の女の子の声で「…(まったく聞き取れん!)…!」
「お前もブスだー!」 あーあ…
声援はねー、いいと思うんだけど、個人的な声かけってのはねー、よっほどスマートにやんないとね、どうかと思うんだ。タイミングをよく見てね、友達のライヴに来てるんじゃないんだし…
終盤もライヴは加速度を増して、盛り上がらないはずのない曲たちをならべて本編終了。今日は山田君の前だったので、自然と視線は山田君寄り。こめかみから噴出す汗が、次々と首筋を伝い胸元へとダクダク、だくだく。ホント、熱いライヴでした。(山田君ちょっと痩せたのかなー、顔つきがシャープになった気がする。)ふと、目を移すと、喜多君も伊地知君も前髪から汗が飛沫のよう。あれ、なのに後藤君はぜんぜん汗かいてない!みんなTシャツだけなのに、後藤君だけはオレンジのTシャツに紺(濃いグレイかも…。照明の色もあってよくわかんない)のポロをしっかり重ね着。すっかりプチサウナと化したAXで、あの汗のかかなさはある意味スゴイかも。新陳代謝、どーなってんだ、若いのに…(まぁ、人のことは言えない。私も汗はかけない方なので。)
あまり時間を空けずにアンコール。今日はアンコールを求めるお客さん達も熱かった!
例の新曲用の調整の間、後藤君からMCをフラれた山田君。
「急にフラれると困りますよね…。うーんと、…、そうだ、DVDが出たんですけど、皆さん見てくれました?」
「見たー」「見たよー」「買ったー」とフロアから拍手。
「ありがと。あのー「NANOーMUGEN」もよろしくお願いしますね。」と、そろそろ間がもたなくなって、後藤君の様子を窺う山田君。
それを察してか、それとも偶然か調整を終えてMCに戻ってきた後藤君。「山ちゃんねー、今日新しいピックだしね。もっと、あげれば、それ。」
マイクスタンドのピックをはずして、フロアに投げだした山田君。あと2枚だけ残して全部投げちゃったので、終わりかなーっておもったら、追加を持ってローディさん登場。もう、ちょっとした豆まき状態。(って言っても10枚ちょっとぐらいの枚数だったかなー、全部合わせて。それでも、モチロン場内大興奮!大サービスだよねー)
「俺のピックばっかり言うけどさー、健ちゃんだって今日、新しいピック使ってんじゃない。」と山田君。
フロアから「投げて~」「ちょうだい~」「欲しい~」の声、声…
ただニコニコと微笑む喜多君。
「健ちゃんはねー、ピック、擦れて小さくなるまで使うから…。こんなんなるまでねー。」と指先でほんのちょっとをつくってみせる後藤君。「そういう子だから、そういうウチの生まれの子だから…」
言われて喜多君、大きくプルプルと全身で否定。でも顔はやっぱりニコニコ。
「ね、健ちゃん、がんばろ。がんばって稼いで行こっ!」と言う後藤君に、笑いながらコクコクと大きくうなづく喜多君。
アンコールは新曲「ブラックアウト」から。
終わって後藤君、「暑いよね、25℃だってさ、暑いよねー。じゃ、夏の歌、「夏の日、残像」を。」
で、2曲目。初めてライヴで聴く「夏の日、残像」。やっぱり染み込むような曲でした。
「みんな、今日はホント、ありがと。おかげでほんとにいいライヴやらせてもらって…。ホント、こんなしゃべりしかできないすけど、めちゃくちゃテンション高いんで…ホント、ありがと。」
最後は「エントランス」!盛り上がる、盛り上がる!やっぱ、ライヴはこうじゃなくっちゃ
「海岸通り」もスゴクいいんだけど、今日は目前に迫った夏を感じさせてくれるような、爽やかで熱っぽいライヴ。
さらに特筆すべきは後藤君の機嫌のよさ。MCこそ「いつも喋ること考えてなくても、そのうちにナンカ出てくんだけど…。ダメだ。今日はなんにも出てこない。」って本人が言うぐらい少なかったけど、終始、笑顔のまま。なんか見てるほうまで、気持ちが軽くなりました。
「みんな、ゴールデンウィークだよ。ゴールデンウィークっ!いいのか?ここで?…じゃ、みんなのゴールデンウィーク、今日で終わらせるよっ!」って言ってたとおり、気持ち良く燃え尽きちゃいました
AXの魔物は、今日のところは出番なし
次は6月のZEPP。お楽しみ、お楽しみ