いくら楽しくてもねー、2日続けてZeppは無理!とか言って、自分で取った21日分のチケットを、知り合いに譲ったのがライヴの一週間ほど前のこと。
東京でのファイナルライヴだもん、盛り上がるんだろうな~、自分で行けば良かったかな~、などとやっぱり少しだけ後悔したりしてました。
ところがライヴ2日前に、まったく別の友人からメール。「一緒に行くはずだった友達が急に行かれなくなったんだけど、21日、Zeppに行かない?」
モチロン、即答で快諾!結局、自分の取ったチケットよりも良い番号でライヴに行けることに。
昨日とほぼ同じ時間のりんかい線で東京テレポートへ。駅でチケットを譲ってくれた友人と待ち合わせてZeppへ。ちょうど、入場が始まったころに到着。
入場整理番号は300番台前半。友人は「Re:Re:」3本目で、私が4本目だったので、「今日はゆっくり見たいよねー。」ってことで意見が一致して、フロア後方の中央に近い手摺りをゆっくりと確保。交代でドリンク取りにいったり、最近行ったライヴの話しなどしながら、開演待ち。
後方と言えども、次々と入場してくる人でぎっしり埋め尽くされたころ、メンバー登場。
もう、みんな飛ぶし、跳ねるし、腕上げるし、ステージ全然見えないー。隙間から辛うじて少しだけ見える後藤君は白のTシャツ?でもツアーTじゃなかったみたい。あと3人はそれぞれアジカンのTシャツ着てたみたいだけど、よくわかんない。
まあ、ステージはよく見えなかったけど、音については昨日よりもずいぶん聴きやすい。もうすっかり耳に馴染んだスタートの4曲も爽快なドライブ感。
セットリストは、恵比寿、渋谷で聴いたのと似てたと思うんだけど、かなり記憶が曖昧…
でも「マイワールド」と「夜の向こう」があったのは確か。ライヴで聴く「マイワールド」、本当に好きでした。これで、しばらくは聞き納めかなぁ、と思うと切ない歌詞がさらに胸にせまる。
「BLACK OUT」もツアーが進むにしたがって、さらに研ぎ澄まされて行く感じでした。
いつも通りに、最高の盛り上がりを見せる中盤。ひときわ鋭く加速していく「ノーネーム」「Re:Re:」「N・G・S」の繋ぎ。もう、ホントに今日で聴くことも出来なくなってしまう。シャープでクールなインストのメロディラインから、聴きなれた曲のイントロが姿をあらわす瞬間のゾクゾク
ライヴDVDでまた聴けるよね、きっと
MCは昨日よりも少しだけ少なめだったかな。もう、あんまりよく覚えてないんだけど…
「音楽ってさ、どっかの誰かが道とか歩いてる時にさー、こう、「ふふふふ~ん」とかさ、なんとなく出てきたヤツみたいなのにね、本質みたいなものがあると思うんだ。「なんだ、今の。誰の曲だ?俺の新曲か?」みたいなのにね。
うーん、上手く言葉にできないんだけど、えーっと、ほら、こうね、ふにゃっと、ふにゃっとした気持ちでさ、音楽やっていけたらって思うんだよ…。」
上手く言葉にならなくて、後藤君ももどかしそう。でも必死で伝えようとしてたのは、まわりの環境や状況、テクニックとかに影響されるんじゃなくて、もっと自然にニュートラルに生まれ出てくる音楽こそ、大事にしたいとか、そう言う音楽に素直な感情で接していきたい、とか、そう言う内容だったように記憶してます。自信はないけど…
そしてライヴはいよいよラストスパート。これ以上なく盛り上がるオーディエンスと、それをさらに煽る後藤君。もう、ものすごい大合唱(ちょっとスゴ過ぎたかも…)の「君という花」でステージを降りていくメンバー。余熱の冷めないアンコールに呼び戻され、それほど時間を置かずにまたマイクの前に立つ後藤君。今日も“右手に白い紙”
「アンコール、ありがとう。キヨシ、MCやるか?」あれ、後藤君、アコギ持ってる?
呼ばれていそいそとセンターマイクに近づく伊地知君。まったくおさまらないキヨシコールに喋りだすことができず、ついにマイクに向かって、「聞けよー!お前ら!」
やっとマイクに向かって喋りだした伊地知君に今度は後藤君がイジワル。伊地知君がひとこと話すごとに、アコギでいちいちストローク、しかも徹底的にマイナーコード。
「あのー。」ジャ~ン
「いろんなとこでー。」ジャ~ン
「ライヴやってー。」ジャ~ン、って感じ。
ロクにMCさせてもらえないまま、「なんか悲しくなってきちゃった…。」と肩を落としてドラムセットに帰っていく伊地知君。もう少し聞きたかったなー、残念。
アンコール1曲目は例のセッション名作シリーズ。本日は大阪編。
「今日は会場参加型だから…、みんなちょっと練習ね。大阪のお客さんはみんな歌ってくれたけど、東京のクールBoys&Girlsはどうだろ。「私、東京だし」とか言って歌ってくれないとできないからね…」
と、「お台場シャイBoys」と「東京なんでやねんGirls」のコーラスを会場中で練習。
「ごめん、女声のほうは、関西弁のままです。…みんな歌って、歌ってくれないと、ここで歌ってる方が百倍恥ずかしいから…」
会場のコーラスが整ってきたあたりで、後藤君の歌が始まる。ラップ風?でも、とてもメロディアスで語り掛けるような、優しい感じ。こんどこそ歌詞はまったく聞き取れなかったけど…
「もうすぐ、ツアーも終わって…、終わったらすぐにレコーディングに入ります。もう、すっげぇ長いこと、スタジオ押さえてあるんで。きっと、来年にはみんなひっくりかえる様なアルバム、作りますから、きっと。待っててください。
どうしたわけか、こうして俺らの音楽を好いてくれるヤツが、こんな3000人も集まってさ、そこで、こうしてライヴやれて…、ホント、嬉しい。
もうさ、実際には無理だけど、こう、心をさ、ダーッと開いて、みんな抱きしめたいぐらいだよ。でもさ、ホント気持ちは、そんなつもりでライヴやってるんで…。最後までもっとテンション上げて!行くぞ!」
東京、最後のアンコールナンバーは「その訳を」と「HOLD ME TIGHT」
会場も燃え尽くして、ついにライヴが終わっていく。名残惜しさよりも、場内に漂っていたのは熱い爽やかさ。本当に気持ちいいライヴでした。
Zeppを出て人ごみを避けて裏に回ったら搬出口に停まっていたのは、なんとスピッツのツアートラック、あまったれ3号車!グラスホッパーのロゴもSの字にじゃれる猫も、この私が見間違うはずない!
え、同じ会社に発注してんだ。確かに今、スピッツのツアー、お休み中だし…
でも、じゃ、アジカンペイントのツアートラックは?無いの?こんなに長い全国ツアーやってるのに?
もしかして経費の削減?アジカン、チケット代安いからなー もっと高くてもいいぐらいなのに…
どなたかアジカンペイントのトラック、ツアー中に見かけた方、いませんか?教えてください!
その後、営業してんだか、してないんだか、する気があるんだか、ないんだか、よくわかんないヴィーナスポートで軽く食事。話題は当然、今日のライヴのことと、これから行くライヴのこと。
私は、いまのところアジカンのライヴに行ける予定ないけれど…
…後藤君が繰り返し約束してくれた、ひっくり返るようなアルバム、ものすごく楽しみ