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米兵ら5万5千人、外出禁止始まる 沖縄・岩国

2008-02-21 | 沖縄問題
米兵ら5万5千人、外出禁止始まる 沖縄・岩国
2008年02月20日13時49分

 在沖縄米海兵隊員が女子中学生を暴行したとされる事件などを受け、在日米軍は20日午前7時半から、沖縄と岩国(山口県)の米軍基地所属の米軍人らの基地外への外出を禁止した。期限は定めていないが、当分の間、続けるという。

若者向けの衣料品店やバーなどが立ち並ぶ米軍嘉手納基地近くの「コザ・ゲート通り」。人通りは少なく、閑散としていた=20日正午、沖縄県沖縄市で

 在日米軍司令部や外務省によると、外出禁止が適用されるのは、沖縄、岩国両基地内に住む軍人約2万9000人のほか、軍属や家族も含み、計約5万5000人にのぼる。基地外での活動は必要最小限の範囲に限られ、基地外に住んでいるケースについても、基地と自宅の往復以外は基地内で過ごすことが義務づけられる。

 在日米軍の今回の措置について、町村官房長官は同日の記者会見で「それなりに評価するが、さらに具体的な再発防止策が必要だ。その真剣な協議の第一歩として意味がある」と述べ、一定の評価をした。日本政府は、在日米軍との間で今週中にも新たな再発防止策をとりまとめる方針だ。

 ■沖縄

 沖縄に駐留するすべての米軍人らに、在日米軍から公務外の外出禁止令が出された。女子中学生に暴行したとして海兵隊員が逮捕されて以降も、一向に事件がやまないことを受けた措置だ。沖縄では「米兵も少しは反省するだろう」と評価する声と、「いつか禁止令が解ければ、また事件は繰り返される」との懐疑的な見方が交錯する。一方で、米兵を相手にする飲食店主は「商売上がったりだ」と頭を抱える。

 「それぐらいのことはやらんとだめなんじゃないか。反省と誠意を示さないと」。米軍に再発防止を求めてきた仲井真弘多知事は20日朝、米軍の対応をそう評価した。

 一方、沖縄人権協会理事長の福地曠昭さん(76)は「基地再編問題への影響を恐れてのことだろう。基地の恩恵が受けたければ、事件が起きても仕方がないと思え、という姿勢がみえみえだ。上官は誰も責任を取らず、小手先の対応ばかり。軍人をどう管理するのか、もっと根本的な対策が必要だ」と反発する。

 「米軍人・軍属による事件被害者の会」メンバーの村上有慶さん(58)は「米軍のパフォーマンスに過ぎない。基地外居住者をどんな手立てで管理できるのか。本気でやろうというのなら、とっくに態勢ができているはずだし、今回のような事件も起きなかったはずだ」と効果を疑問視する。

 基地経済に依存する地域への影響を心配する声もある。仲里全輝副知事は「一定期間、みんなで反省しようというのはいいことだ」としつつも「(米兵らを相手に)商売している飲食業もあり、ある面では、地域にとっては弊害もある。事件の防止対策は冷静に、総合的に考えなくちゃいけない」と語った。

asahi.com より