惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

古代妄想

2009-11-12 20:40:35 | うんちく・小ネタ
 急に冷え込んでまいりました。
 昨日まで暖かかったので、余計に寒さが身に沁みます。大慌てでフリースのブルゾン(うわっぱり)を引っ張り出して着込みました。

 奈良県桜井市の纏向遺跡で巨大な建物の遺跡が見つかり、「すわ、卑弥呼の宮殿か!?」と色めきたっているムキもあるようです。
 いいですねえ、こういう古代のロマンは。手がかりがあるようでないようで、素人も一緒になってわいわいと推理できるのが楽しい。

 私は卑弥呼に関しては「鬼道をよくし」というところが、いちばん気になります。この「鬼道」は大陸由来のものなのか。それとも日本独自の呪術を、大陸から来た人が「これは鬼道だ」と見てとったのか。
 ともあれ、神がかりするのが女性の特質だったことに間違いはないでしょう。東アジアの古い信仰のかたちです。

 邪馬台国が北九州か畿内かということについては、なんとも言えませんが(私が言っても意味ないし)、ただ、卑弥呼の出身地については一家言あります。
 卑弥呼は四国、愛媛の出身でしょう。国を見事に治めた素晴らしい女性を生んだ国ということで「愛媛」という美しい名前がつけられたというのが、私の古代妄想的推理。
 もしかすると、卑弥呼の鬼道は石鎚山などの山岳信仰と関係あるのかもしれません。

 この説にはもうひとつキーポイントがあって、それは卑弥呼の本名。「伊予」というのです。

 こうなると落語の「千早振る」ですが、でも卑弥呼の後、男の王が継いでもうまくゆかなかった国を治めた彼女の親戚の女性が「トヨ」だったのですから、まんざらでもないかなと、自分では考えております。