最近、知った日本語(?)に「改め文」があります。
「かいめぶん」と読むそうです。
おもに霞が関のお役人が法律の改正作業の際に使っています。数日前の朝日新聞のコラムで知りました。政治部の記者が書いたのかな。
「改め文」とは、参議院法制局の説明によれば、「一部改正法令が、『第〇条中「△△△」を「×××」に改める。』というように規定されることから生まれた」そうで、そういえば法律を眺めているとよくありますね。
しかし、「改め文」は元の法律と照らし合わせて読むことで初めて意味が明らかになるので面倒くさい。そのため「新旧対照表」を付けることになっているそうです。そこを見れば一目瞭然なので、いっそのこと対照表を法律そのものにしてしまえばいいのでは、という議論もあったそうです。
しかし、素人にはよくわかりませんが、正確性や労力の問題から、この案は退けられました。その代わりに「法制執務業務⽀援システム(略称:e-LAWS)」なるものが開発され、昨秋から運用が開始されたとか。
このシステムは、「各府省が作成した『新旧対照表』を……アップロードすると、自動的に『改め文』を作成、官報の電子入稿、改正後の法令の公表等」ができるというもの。コンピューターを使うことで、正確かつ楽に「改め文」が出来るようになったわけですね。うーむ。
そのうち法律はAIが作るようになりそうな気がしてきました。