惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

「よみがえる横溝正史」展

2005-03-30 21:49:11 | 日記・エッセイ・コラム
 いやあ、良かった。バーレーンのオウンゴールでも、勝ちは勝ち。
 しかし、今夜のサッカーの応援はほとほと疲れました。
 次の戦いも頑張れ!

 何が当たったのか、玄関脇の塀の上に設置してある郵便受けが吹っ飛ばされ、地面に転がっていました。2つ上下に並べて取り付けてあるのの、上のやつ。お昼前のことです。
 応急処置で元の場所に載せましたが、強い力がかかるとまたすぐに落ちそう。明日にも本格的に修理しなくてはなりません。やれやれ。

 午後、世田谷文学館まで出かけて「よみがえる横溝正史」展。昨年10月からやっているのだから、もっと早くに行けばいいものを、閉幕ぎりぎりになってようやく(同展は明日、3月31日まで)。

 森下雨村がらみのものが何かあればと思ったのですが、さほど収穫はなし。同館所蔵の資料による小企画で、常設展の片隅にスペースをとり、書簡や原稿が展示してありました。

 郷里の神戸時代からの朋友、西田政治さん宛ての横溝書簡(昭和44年10月22日付け)に、次のようにありました――


 あなたと森下さんと乱歩さんというひとがいなかったら、小生はいまでも神戸でしがない薬剤師生活をしていたでしょう。…(中略)…森下さんに、乱歩さんに、紹介してくだすったのはみなあなたです。そのあとはあなたも御承知のとおり、自ら積極的にやったことはなにひとつありません。すべて、乱歩さんや森下さんが引っ張り出してくれたのです。
 控えめな横溝さんらしい言葉。
 しかし、中学生時代から神戸の古本屋を漁って外国のミステリ雑誌を読みふけった蓄積が、横溝さんを自然と探偵小説の道へ押し出していったのです。