② まとめと考察
1 「二国の独立」の描き方 ほぼ同じ。
2 「朝鮮戦争」の描き方
「冷戦(=米ソの世界覇権争い)」は、すでに第2次世界大戦中に始まったようだ。 朝鮮戦争は単なる「祖国統一戦争」ではなく、ソ連の意向・支援抜きでは起きなかっただろう。
「米中の新冷戦か?」とも言われている現在、中学生には、隣国で起きた「米ソ冷戦」・「代理戦争」・「覇権争い」という歴史の実態を知らせなければいけないと思う。
したがって、「ソ連の支援」を書いていない5社:東京書籍、帝国書院、日本文教、清水書院、学び舎は、△。
3 「日本の関与や状況」の描き方 ほぼ同じ
4 「米国の占領政策転換」の描き方
・冷戦のなかの”朝鮮半島の熱戦(代理戦争)”をきっかけに、”死闘をくりひろげた世界最強国”と日米安全保障条約をむすんだことは、《明治維新以後の日本の最大の転換点》と言えるだろう。その”同盟体制”が65年続いている。
したがって、この日米関係のな重大な変化(の一部)について、6社がそれぞれの表現で言及している。
無記の帝国書院と学び舎は△。
・「民主化」の意味について
2社が、《GHQによる「民主化」の修正・転換》と書いているが、その「民主化」の意味(定義)が変だ。
一般的に、民主化とは「民主主義化」の略のこと。
<ウィキペデア:民主化>より
「民主化(みんしゅか、democratization)とは、一般に政治体制として民主主義が拡大する過程であり、国内政治においては民主主義の政治体制を形成していく過程、国際政治においては民主主義の政治体制をとる国家が普及していく過程を指す。
しかし、帝国書院においては、民主化とは《「社会主義運動や労働運動を制限」しないこと》、教育出版においては《「共産主義に対抗」しないこと》だと書いている(=文脈上の定義)。
こんなおかしな、中国共産党や日本共産党が大喜びするような、偏向した(嘘の)定義(意味)を中学生に教えてはいけない。
したがって、帝国書院、教育出版は×。
~次回から「竹島侵略」~
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