まず、紙版の「調査報告書4号(最終回)」の「終わりに」を載せます。
「終わりに
2年前に、数か月のつもりでブログで書き始めたものが、約2年の長期連載になりました。それは、〝おかしな記述″があまりにも多く、33項目:131観点にも及んだからです。
各観点ごとの総合評価(※小項目が複数ある)で、かなりの✖をつけました。✖は、《「学問的に、公正・公平とは言えない」か、または、「重要な史実を書いていない」か、または、その両方》という意味なので、とても憂慮すべき事態だと思います。全8社のうち6社は、✖が60以上もあります。
比較した33項目:131観点は、ほとんど古代と近・現代に集中しています。それは、朝鮮半島・中国亜大陸、露国・米国との関係・交流が濃密な時期に当たります。
つまり、わが国の義務教育用の歴史教科書は、外国との関係が深い時期の記述・表現に、憂慮すべき重い問題を抱えているということです。文科省の検定のありかたを(も)問うべき事態だと思います。」
上記以外の時期(=奈良時代~江戸時代中期)には、あまり違いはみられません。しかし、そのなかでもかなりの違いが見られるのは、
① 10:神道、11:天皇
② 14:元寇
③ 16:差別、21:蝦夷(えみし)・蝦夷地(えぞち)・アイヌ
の3領域です。
それはなぜでしょうか?
~つづく~
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著者:松永正紀 教育評論家 /h22年度 唐津市・玄海町:小中学校校長会長》
※1 記事の不備等について…《ブログ「やおよろずの神々の棲む国で」の記事》が原典であり、不備等の後日修正は原典のみで実施中です。
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