■まとめと考察
1 「古来の信仰」(≒古神道、純神道、原始神道、神祇信仰)の記述
ここで言及するかどうかは編集の任意だろう。→評価の対象としない。
2 「古来の信仰」と新来の仏教との関係・重要な史実として仏教伝来は欠かせないが、古神道との関係まで言及するかどうかは編集の任意だろう。・ただし、書くのならば史実に基づいて書かねばならない。 現在にいたるまで神道と仏 . . . 本文を読む
③ 「飛鳥時代の神道」の描き方のちがい どの社もこの時代の神道の姿を直接には描いていないが、海を渡って伝来してきた仏教とかなりの波風がたったことはまちがいない。
※参考<ウィキペデア:崇仏論争⊂「仏教公伝」>
【育鵬社】
【自由社】
【東京書籍】
【日本文教】
【帝国書院】【教育出版 . . . 本文を読む
■まとめと考察
宗教は、政治や経済と同じように、古代から現在まで、人間個人や集団・社会・国家のありかたに関して大きな影響力をもつ《精神的かつ物理的なシステム》だ。 当然ながら、「歴史学」においても重要な要素の一つになっている。 ここでは「神道」に関わる部分(=宗教の原点)についてのみ考える。
1 《神道は日本固有の宗教であり、かつ、ほとんどの日本人の宗教観念の原点と . . . 本文を読む
◆「宗教」の描き方
【育鵬社】
【自由社】
【東京書籍】
【帝国書院】
【教育出版】 ※宗教一般については記述なし。
【日本文教】
【清水書院】【学び舎】 ※宗教一般については記述なし。
~次回、まとめと考察~
<全リンク⇒1へ> 神道< 38・39・40・41・42・4 . . . 本文を読む
②「神道」・「文明と宗教」の描き方
神道について独立した解説を載せているのは育鵬社のみ。
【育鵬社】
【教育出版】
※日本独自の古代信仰(神道の基礎)の話のはずなのに、半分は外国の話…? しかも古代信仰が中国から伝わったものと思わせるような書き方で。
育鵬社と読み比べてみると、内容の偏りが一目瞭然だと思われませんか?
&nb . . . 本文を読む
ⅱ 8社の比較① 巻末索引の違い
■考察1 索引語「神道」の有無
日本史・日本文明における神道の重要性を考えると、索引語とするのは当然だ。 しかも、古代-現代を一貫した事象なのだから、索引がないと《通史における神道の姿》を追求することがとても難しくなる。(※調べていて、編集の悪意さえ感じたほど)
2 他の宗教項目と比べると
・《表中:「神道」の実際の記載頁数》を比べると、育鵬社と他7 . . . 本文を読む
■現在の状況
・日本の神社と寺の数
神社は8万8000社以上で、有人神社(神職者が常駐している神社)は2万社ほど、寺は7万7000寺ほどらしい。ちなみに、キリスト教の教会は7000ほど。 明治維新時の神社集約後は、神社と寺の数がほぼ同じになったようだ。
・初詣(はつもうで)の数
平成21(2009)年の警察発表で、「9939万人」。 ※それほど厳密な調査ではなく、かつ、 . . . 本文を読む
⑽「神道」をどう描いている(いない)のか?
ここでは一般的に用いられている「神道」という用語を使う。本来は漢語ではなく、和語(やまとことば)である「かんながらのみち」のほうがいいのだろうが…
教科書の下調べをしているが、神道は日本独自の《古代から現在まで続いている日本文明の中核》であり、当然ながら日本史の時を貫く重要事項であるにもかかわらず、その扱いにとても大きな違いがありそ . . . 本文を読む
ⅲ まとめと考察
1 日本語読みだけ →○ 自由社のみ 日本ではいつごろからは知らないが、習慣的に次のような使い分けをしてきたようだ。
① 漢字文化圏(日本・中国亜大陸・台湾・朝鮮半島)の、《もともと漢字表記してある固有名詞》の読みの原則は、日本語読み(※この場合は漢字の音読み)を使う。 ただし、有名で頻繁に使う地名などは、例外として現地の外国語読み(※原音ではな . . . 本文を読む
ⅱ 各社比較
【育鵬社】・中:上に日本語の読みがなだけ
【自由社】
【東京書籍】
【帝国書院】・中:上に日本語の読みがなだけ
【教育出版】・中:上に日本語の読みがなだけ
【日本文教】・中:上に日本語の読みがなだけ
【清水書院】・中:日本語の読みがなだけ・ . . . 本文を読む