電気羊に旅を

「東南アジア一人旅32日」からブログタイトルを変更。東南アジア・中国・ネパール・インドの旅日記あり。南米ネタを公開中

新年を迎える有難さ

2007年01月10日 | 雑感
ボリビア 子豚?

ずいぶん出遅れてしまいましたが、
新年 あけましておめでとうございます。

ところで、僕も含め多くの人が、毎年毎年なんの疑問もなく「おめでとう」と言っていますが、一体 なぜ西暦の数字(または日本の年号の数字)が一つ増えたことに対して お祝いの言葉を言うのでしょうか?
「昨日」という日から「今日」に変わっただけのことなのに。
いつもと同じ朝の太陽なのに「初日の出」といって特別視。
地球上のほとんどの動物はいつもと同じ朝を迎える、しかし人間だけがこの新年を祝う。
特に暦にしたがって生きている人間が。

ひとつの考え方として、以下の流れ

「私」が「新年を無事に迎えることができた」→良かった→(自分に)おめでとう。

こう考えることもできなくは無い。
しかし、こういう意味で「おめでとう」と言っているのは、よほど毎日を楽しく生きている感性が豊かな人か、いつ死ぬか分からない身体・環境にいる場合の人達くらいと思うがどうだろうか。
大抵は、何も考えずに言っているか、もしくは、「暦」が「新しくなった」→良かった→おめでとう、という考え方ではないだろうか?

ところで、↓こんな記事を見つけた。



(引用開始)ーーーーーーー

<世界の2007年>新年反対のデモ開かれる - スイス
【ジュネーブ/スイス 1日 AFP】ジュネーブでは31日、新年に反対する団体「Fanacon」による2007年反対デモが行われた。Fanaconは新年を間近に控え、「カレンダーを変えず、2007年への突入を阻止する」ことを求めた「議会への嘆願書」の署名を集めた。この活動はフランスから始まったもので、ナント(Nantes)でも同様のデモが行われた。写真は31日、「2007年をやめよう」と呼びかけながらデモ行進をする活動家ら。
(引用元;AFP BBNEWS)


ーーーーーーー(引用終わり)



うーん・・・わけわからん・・・

しかし、この記事に書かれている団体が、もし本当にいるのなら・・・、
世の中には新年を迎えたくないという人達がいるということだ。
「2007年への突入を阻止する」・・・なんてシュールでとんでもない主張だ。

ところで

年賀状は、返事しか書かない僕みたいな人は別として、多くの人たちは、大晦日より以前に年賀状を書いていると思います。
その年賀状には、こう書かれる・・・「あけましておめでとう」と、
・・・年が明ける前に、だ。

なぜ人々は、「年があける」ことを必然のこととしているのか?
まだ新年を迎えてもいないのに。
一般の人々において、この年賀状だけであろう、未来の出来事を完了形で記述するのは。
しかも、それをお祝いしている・・・。

だがちょっと待って欲しい、
これは古来から伝わり日本人の骨の髄まで染み込んでいる独特な文化「言霊」なのではないか。



(引用開始)ーーーーーーー

言霊(ことだま、ことたま)とは、一般的には日本において言葉に宿ると信じられた霊的な力のこと。
声に出した言葉が現実の事象に対して何らかの影響を与えると信じられ、良い言葉を発するとよいことが起こり、不吉な言葉を発すると凶事がおこるとされた。
(引用元;フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ーーーーーーー(引用終わり)



結婚式で「別れる」「切れる」、受験生に「すべる」「落ちる」を禁句とするのは、この言霊文化の由縁である。

さて、
ジュネーブやフランスでのデモのような秘密結社が、この世界に暦ができて以来、毎年毎年 大晦日にさまざまな妨害活動をする・・・単純に新年の暦(カレンダー)を燃やしたりする単純なものから、超科学兵器もしくは時を止める能力者(例;スタンド使い)を利用するなど、新年の突入を妨害してきたことだろう。
この活動を知った我ら日本人の祖先は、大晦日より以前に、多くの葉書にあたかも「新年が無事に明けた」かのような文字を書き綴り、沢山の人にそれを配った。

秘密結社による新年突入妨害活動を阻止するためのこの大作戦は、やがて年賀状という風習と化し、日本人に浸透していった。
しかし、いつしかその目的は忘れ去られていく・・・。

近年、年賀状が送られる枚数は毎年減少しているとのことだ。
今年も僕の元に数枚の年賀状が届いた。
それらの年賀状には、美しい日本語による言霊の力を信じ行使してきた先人達の涙ぐましい努力と功績を忘れた暗号のような言葉が書かれていた。


「あけおめことよろ」


2008年を迎えるのは難しいかもしれない・・・




[写真;ボリビア・ティワナク遺跡にいた子豚?]


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