お正月、ちゃまの実家に伺った際、お義父さんが「場面設定類語辞典」という本を見せてくれました。SNSで話題になったとTVで紹介されてたので、図書館から借りてきたんだそうな。
小説を書きたい人向けに「特定の場面にどんなものがあるか・匂い・明るさ・雰囲気」などの名称や表現を見開きページにまとめたもので、なるほど入院している病室の枕元にある器具の名前はコレかとか、戦車の覗き窓はどことどこについているのかが名称&形状添えて書かれてあって面白い本でした。
でもそれを40ページくらいだーっと読んでみて感じたんだけど、これだけたくさん書かれてあっても情報量はものすごく薄い印象なんだ。
多分物語を描く人というのは、一連の流れをおっかけて描くから、その道々にあるものを描写する必要が有れば、その筋のものを沢山掘り出してきて調べる、見開き2ページじゃなくて数冊の本なり資料なりを目で食べるんだよね。その上でひり出し実際使う文や表現は、見開き2ページよりずっと少ないだろうけど、意味や意思や雰囲気を担いで動かす「小説」で、ただの単語の羅列じゃない、もっとずっと高い密度を持ってると思うのYO!
物語を進めるってのは、糸を流れる水に落として行く先を追う、みたいな作業だと思うんだよ。糸自体は5gもないようなちょろいものだけど、それが軽いモノだからといって200ccの水を播いて「さあ流れろ」と言っても無理だと思うんだ…
なのでこの辞書を作った人は、多分小説を書く側じゃなく、読んで愛して分類するタイプの人だろうなと思った次第。
こういう辞書も、実用に使うとすれば「小説を書く資料」じゃなく、たとえばアニメやマンガで絵を描く時に「舞台の高いとこにある照明を取り付けるあの通路なんていうんだ、画像を調べようにも名前を知らないYO!」という場合に引いて調べる向きなんじゃないのかな。
近いイメージでは漢和辞典。
小説を書きたい人向けに「特定の場面にどんなものがあるか・匂い・明るさ・雰囲気」などの名称や表現を見開きページにまとめたもので、なるほど入院している病室の枕元にある器具の名前はコレかとか、戦車の覗き窓はどことどこについているのかが名称&形状添えて書かれてあって面白い本でした。
でもそれを40ページくらいだーっと読んでみて感じたんだけど、これだけたくさん書かれてあっても情報量はものすごく薄い印象なんだ。
多分物語を描く人というのは、一連の流れをおっかけて描くから、その道々にあるものを描写する必要が有れば、その筋のものを沢山掘り出してきて調べる、見開き2ページじゃなくて数冊の本なり資料なりを目で食べるんだよね。その上でひり出し実際使う文や表現は、見開き2ページよりずっと少ないだろうけど、意味や意思や雰囲気を担いで動かす「小説」で、ただの単語の羅列じゃない、もっとずっと高い密度を持ってると思うのYO!
物語を進めるってのは、糸を流れる水に落として行く先を追う、みたいな作業だと思うんだよ。糸自体は5gもないようなちょろいものだけど、それが軽いモノだからといって200ccの水を播いて「さあ流れろ」と言っても無理だと思うんだ…
なのでこの辞書を作った人は、多分小説を書く側じゃなく、読んで愛して分類するタイプの人だろうなと思った次第。
こういう辞書も、実用に使うとすれば「小説を書く資料」じゃなく、たとえばアニメやマンガで絵を描く時に「舞台の高いとこにある照明を取り付けるあの通路なんていうんだ、画像を調べようにも名前を知らないYO!」という場合に引いて調べる向きなんじゃないのかな。
近いイメージでは漢和辞典。