のそのそ日記

イベント・展示会案内、その他つれづれ

冬コミ

2023-12-31 21:19:27 | 日記

冬のコミックマーケット103に参加してきました。

お越しくださった方、おたく話につきあってくれた皆様、この時期に開催がんばってくだすったスタッフの皆様、本当にありがとうございました!

ちょろっと原画も持ち込みました。白い額をチェコビーズやアクリルビーズでデコるのにはまった。

お疲れ様でした!

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窓際のトットちゃん

2023-12-18 17:38:17 | 日記

映画「窓ぎわのトットちゃん」視聴。
昔印刷会社の語り草になるほどのベストセラー作品の映画化だけど、今と違って本が書かれた80年代では子供の特性(ADHDや身体的成長の遅さ)の知識がまだ少なかった時代なので、読者にとっても衝撃的だったのではないかなと思いました。まして戦前の子供の医療治験が多くはなかった時代、あの校長先生は稀有な教育者だったのかもしれない。

戦前の東京の豊かな家庭の様子を丁寧に描いて、それが世相が荒れていくにつれ彩度を失っていき、最後には重い戦争に飲まれていく。
多動の主人公の幻想を視る目を通して、差別や暴力、それに抗う人を描く。
食べ物がなくてどうしようもないひもじさを、学んだ音楽と体感(リトミック)に昇華させる。
小児麻痺で打ちひしがれていた子の意志の再生が、アンクル・トムの本を通して主人公やその父親に「人間の自由と尊厳」を伝えていく。

影響を与え合うのは大人も子供も等しく、善にも悪にも容赦なく作用してしまう。というのを大体テンションの高い主人公が駆け回りながら経験していって、何も考えずに見るとこれは可愛く切ないノスタルジックな話になるだろうな、と思いました。
でも画面のあちこち(戦争が始まると男性駅員が女性にかわるとか、背景の電柱の広告がやたら産婦人科ばかりとか)に不穏をちりばめまくり、終盤燃え落ちる学校を前に、穏やかにこちらを見据えた校長先生の異様に光る瞳の怒りに「かわいそう」という薄い反応を許さないごん太な矜持を感じました。

これは尊厳の物語だな。年齢など関係なく。
よいアニメーション作品でした!

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