緊縮財政の話を聞くたび、それって効果あるんだろうかと思うようになったばっちゃの繰言。2年前の日記に書いた記事なんだけど、はりつけます。
とにかく「不況の時に力をいれるべきはサービス業」っていうのがものくそ目からウロコだったからさ…そしてサービス業のなんたるかがまったくわかっていなかった自分がハズカシイ~。
ぺたし。
(2016,11,12)
ちょっと前の都知事選あたりでやたらと立候補者や都知事なんかが、給料はいりませんとか給料を半減しますとかをPRしまくっているのを見てちょっと思ったことつらつら。
前にピケティさんの経済の本を読んで、シロウトからみて一番びっくりしたのが「経済が回らなくなった時は、まずサービス業の給料をあげるところから始めて」のくだりでした。
サービス業ってなに!?(シロウト的には社会のオマケ的職業畑かと思ってた)
サービス業ってつまり教育と医療と官公庁なんだって。すごく意外。(品物を売るんじゃなくて、取得した技術を使うことでお金もらう職業だから)
教育と医療に関しては、まず取得するまでに時間がかかる技術だから基本手厚くすべき(なくなったら覿面に困る業種だし)、官公庁・要は公務員さんに関しては「人がいないせいでまわらなくなったら、ストレートに社会が荒れるから」だそうな。
この業種に対して世間が厳しくなったのは、おそらくシステムを上手に回せなかったり、無駄やしがらみが多くなって厄介な問題が表出しまくったのもあるだろうけど、だから全体を締め付けて人員減らす方向に持って行き過ぎて、うまく回らなくなってしまったのもあるんじゃないかなと思った。
実際、学校関係者とか公務員を「世間の悪」のように敵視している人ってわりといるんじゃないかな。
基本「悪」認定されているからこそ、エラい立場の人が「給料返納します」とか言う言葉が、まあ悪く言えば人気取りとして評価されるんだと思うのよ。
これが「有機農業がんばってる農家です、農作物は無料配布します」とか言ってたら「待て待て待て」ってなるでしょ。
思うにエラい人が「給料返納します」って言い出した時に「ま、まあ気持ちは受け取ってもいいけどね!」なツンデレ的対応をするんじゃなくて、「トップがそんな事言ったら現場でがんばってる人がやりにくいからやめてください」って言うくらいの方が健全なんじゃないかな。
だって公務員の給料が下がれば、普通に一般の企業の給料下降にも追い風になっちゃうんだから、普通に考えればいい事ないと思うのね。ぬるいかな。
「貧乏になるならみんなが貧乏に」ってフレーズ、倒れる直前のソビエトみたいな状況だな、と思うんで、あまりいい思考回路じゃないと思うからさ。